日本初の複合ビル「帝国ホテル 東京タワー館」が惜しまれながら6月30日に営業を終了し、本館単独営業へ帝国ホテルは2月1日、「帝国ホテル 東京タワー館」の閉館に伴う各種イベントを開始すると発表した。「帝国ホテル 東京タワー館」は1983年にホテル・オフィス・商業施設・レストランを備えた日本初の複合ビルで、近隣一帯の再開発に伴い6月30日をもって閉館し、本館単独営業へ入る。また、「帝国ホテルプラザ 東京」は、タワー館閉館に先立ち3月31日をもって営業を終了する。
「帝国ホテル 東京」に隣接する「帝国ホテル 東京タワー館」は、1階から4階は商業施設「帝国ホテルプラザ 東京」を展開しており、5階から18階はオフィス、20階から31階はホテル客室とサービスアパートメント、地下1階にはフレンチの「ラ ブラスリー」や開店1年でミシュラン一ツ星を獲得した「帝国ホテル 寅黒」などをはじめとするレストラン街で構成されている。
1983年に「帝国ホテル 東京タワー館」と同時に開業した「帝国ホテルプラザ 東京」は、銀座にまだ海外ブランドの旗艦店がひとつもない時代にオープンし、「シャネル(CHANEL)」や「グッチ(GUCCI)」「カルティエ(Cartier)」など世界のトップブランド64店舗が出店し、大きな話題を集めた。以来、日比谷の地で40年にわたって日本のファッション文化を牽引してきた。
この日、「タワー館閉館企画~感謝を紡いで共に未来へ~」のオープニングセレモニーに登壇した帝国ホテルの東京総支配人の八島和彦氏は、「より高いホテルライフを満喫いただけると同時にホテル周辺とも密接につながり、ビジネスとの拠点としても内幸町、日比谷、銀座の地域のみなさまに少しでも貢献できたのではないかと考えています。建築の観点からも地域社会に大きく貢献した施設でした」と、語った。
「タワー館閉館企画~感謝を紡いで共に未来へ~」として、タワー館内の施設利用者を対象に、買上額に応じて参加できる抽選会を2月1日から6月30日までの期間開催し、毎月1回の抽選を行う。景品には、「帝国ホテルプラザ 東京」内で写真展「帝国ホテルの記憶 〜IMPERIAL Legacy〜」を開催中の写真家の山岸伸氏、佐藤倫子氏のプライベート撮影券(ホテル館内)をはじめ、サービスアパートメント宿泊券、ホテルショップ「ガルガンチュワ」のオリジナルグッズ、メインダイニング「レ セゾン」ペアランチ券などが用意されている。なお、山岸伸氏、佐藤倫子氏の写真展は6月30日まで。
さらに、世界的にも人気の高い人形、バービーの「バービーファッションモデルコレクション」からファッショナブルに着飾ったバービードールの展示を3月1日から4月30日の期間、「帝国ホテルプラザ 東京」で開催する。さらに、3月31日で営業を終了する「帝国ホテルプラザ 東京」では、営業終了前最後の売り尽くしとして、割引率を高めたファイナルセールを約30店舗で開催する。2月1日から18日までの期間は買上額2万円ごとに1ポイントのプレゼントカードを進呈し、ポイントに応じて「帝国ホテル 東京」の食事券やスイーツ、季節のフルーツなどのプレゼントがもらえるキャンペーンも実施している。
この機会に、惜しまれながらも40年という長い歴史に幕を下ろす「帝国ホテル 東京タワー館」に、ぜひ足を運びたい。なお、「フィットネスセンター」「ガルガンチュワ」「帝国ホテル 寅黒」は、6月末まで営業し、その後は本館に移転して営業を継続する。「帝国ホテル 東京」の本館は、2030年度まで営業を継続する予定。