かつて東京ヤクルトスワローズにも在籍した元プロ野球選手のイム・チャンヨン(林昌勇、46)が、またしても賭博を摘発され、懲役刑を言い渡された。
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7月25日、法曹界によると、大田(テジョン)地方裁判所刑事5単独のキム・ジョンホン部長判事は、常習賭博容疑で起訴されたイム・チャンヨンに対し、懲役6カ月、執行猶予2年、罰金300万ウォン(日本円=約30万円)を言い渡した。このほか、40時間の社会奉仕も命じた。
イム・チャンヨンは昨年3月12日夜から翌日午後にかけて、15時間にわたり、世宗(セジョン)市のとあるホールダムパブで1億5000万ウォン(約1500万円)を賭け、230回にわたりバカラ賭博をした疑いで裁判にかけられた。
イム・チャンヨンが賭博を摘発されたのは今回が初めてではない。彼は現役時代の2014年11月、韓国プロ野球KBOリーグのサムスン・ライオンズに在籍していた当時、マカオにあるカジノのジャンケットルームで4000万ウォン(約400万円)台のバカラ賭博をした疑いが認められ、2016年1月に罰金1000万ウォン(約100万円)を宣告された経緯がある。
当時は、一度だけカジノを訪れて賭博をしたという点から、常習性は認めにくいとの結論が下され、単純賭博疑惑として宣告が行われた。しかし、今回は常習性が認められたことで、より厳しい罰則となった。
キム部長判事は「同種の犯罪で処罰を受けた前歴があるにもかかわらず、再び賭博をしたという行為に対し、厳しく処罰する必要がある」と判示した。また、「ただし、自身の誤りを反省し、再び賭博をしないことを誓ったことや、同種の犯罪で実刑を受けたことがない点を考慮した」と、執行猶予の理由を説明した。
ヤクルト時代のイム・チャンヨン
詐欺容疑、税金滞納も
1976年6月生まれのイム・チャンヨンは、1995年に韓国のヘテ・タイガース(現KIAタイガース)でプロデビュー。サムスン・ライオンズを経て2008年にヤクルトに加入し、2012年までの通算5シーズンで238試合に登板。11勝13敗128セーブ21ホールド、231奪三振、防御率2.09を記録した。
その後は米メジャーリーグ(MLB)のシカゴ・カブスで1年プレーし、2014年にサムスンに復帰。前出の海外賭博疑惑で2015年にチームを放出されると、2016年から2018年まではKIAでプレーし、2019年3月に現役を引退した。
イム・チャンヨンは前出の賭博以外にも度々問題を起こしている。
2020年7月には、風俗店の従業員を務める30代の知人女性から2500万ウォン(約250万円)を借りるも、うち1500万ウォン(約150万円)を返済しなかったとして、知人女性が告訴。同年11月から警察の捜査が始まり、2021年4月に詐欺容疑でイム・チャンヨンを検察送致した。そして同年6月、略式起訴で罰金100万ウォン(約10万円)を言い渡された。
また、2020年12月には、韓国国税庁が公開した同年の「高額・常習滞納者リスト」に名を連ね、総合所得税など計2憶6500億ウォン(約2650万円)を滞納していたことが発覚。翌2021年12月の同リストでも、依然としてイム・チャンヨンの名前が記載されていた。