韓国女子ツアーで、これまで最も多くの賞金を稼いでいる選手は一体誰なのだろうか。
【関連】韓国女子ツアーの年間獲得賞金史上最高額トップ3
来る4月に控える韓国女子ツアーの2021シーズン開幕。31大会で行われる新シーズンは、賞金総額が過去最大の280億ウォン(日本円=約28億円)に設定されたことで、例年になく高額な賞金レースが展開されるものと期待されている。
そこで今回は、韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)の発表を基に、韓国女子ツアーにおける生涯獲得賞金のトップ3を発表しよう。
世界女王よりも国内で稼いだ選手は?
まず3位は、総額31億6388万3865ウォン(約3億1639万円)を獲得しているイ・ジョンミン(29)だ。
2009年にKLPGAに入会した彼女は翌2010年から現在まで11シーズンを正規ツアーで過ごしており、2019シーズン終了後には韓国女子ツアーで10年連続活動した選手のみ加入できるK-10クラブにも名を連ねた。過去11シーズンにおける年間平均賞金額は約2億8000万ウォン(約2800万円)だ。
(写真提供=KLPGA)イ・ジョンミン
2位は世界ランキング1位のコ・ジンヨン(25)。彼女は2013年のプロ転向から現在まで、韓国女子ツアーで総額33億3606万8583円(約3億3360万円)を稼いでいる。
ただ、2018シーズンから米国女子ツアーを主戦場としていることもあり、ここ数年はほとんど増加がみられていない。そのため、今後イ・ジョンミンをはじめとする生涯獲得賞金上位勢に順位を抜かれる可能性が高い。
(写真提供=KLPGA)コ・ジンヨン
韓国女子ツアーにおける生涯獲得賞金の1位は、2010年にプロ転向したジャン・ハナ(28)だ。
秋の大会に強いことから“秋の女王”とも呼ばれる彼女は、去る2010年からドリームツアー(2部)含めここまで11シーズンを過ごし、正規ツアーで通算13勝を記録。これまでに稼いだ賞金の総額は47億5391万46ウォン(約4億7540万円)で、2位のコ・ジンヨンを1億ウォン以上も突き放す形となった。
ジャン・ハナは3勝を挙げた2013シーズンに年間MVPに相当する大賞と賞金王を受賞し、翌2014シーズンには2勝をマーク。2015シーズンは米国女子ツアーを主戦場としながら並行して韓国女子ツアーに5大会出場し、優勝2回と準優勝1回、トップ5入り2回と優れた結果を残した。2017シーズンから国内に復帰して以降も、着実に好成績を挙げて賞金を積み上げていった。
なお、生涯獲得賞金トップについてジャン・ハナ本人は「昨年、自分が生涯獲得賞金でトップであることを知った。スポーツ選手として韓国最高という点に自負心を感じる。今後、大会に参加した分だけ韓国女子ツアーの歴史を変えることになるだけに、これからもっと熱心に努力したい」と感想を述べていた。
(写真提供=KLPGA)ジャン・ハナ
(写真提供=KLPGA)