3月16日、南アフリカのNorth-West Universityで行われたACNW League meetingに男子やり投のディーン元気(ミズノ)と女子やり投の佐藤友佳(ニコニコのり)が出場し、ディーンが82m15、佐藤が60m34と好記録をマークした。
ディーンは2012年に当時日本歴代2位(現4位)の84m28を投げ、同年のロンドン五輪では決勝進出(10位)を果たした経歴を持つ。以降は度重なるケガに苦しんできたが、昨年8月のセイコーゴールデングランプリ陸上2020東京でセカンドベストの84m05を投げて復活。10月の日本選手権でも同学年の新井涼平(スズキAC)に次ぐ2位に入っている。
所属先のミズノのSNSを通し、ディーンは「前回の試合の反省を活かして距離を伸ばせてここまでの過程に自信も持てる結果でした。今日のメンバーの中での優勝は自信になりました。更なる進歩に必要なフェーズに向き合っていきたいと思います」とコメントしている。
佐藤は3月3日のシーズン初戦で57m87を投げており、この試合が2戦目。佐藤もこれまで高校記録や学生記録を次々と塗り替えながら、その後は長きにわたるスランプを経て、2019年に日本歴代3位の62m88をマーク。昨年は日本選手権初優勝を果たし、日本記録保持者の北口榛花(JAL)とともに国内女子やり投界を牽引している。