あの頃があるから今がある――。この連載では大学時代に大きく成長し、プロ入りを果たした選手たちを取り上げる。第9回は、国士舘大での4年間でプレーの幅を広げ、現在は東京ヴェルディで活躍する佐藤優平だ。
上写真=横浜FMユースから国士舘大に進学した佐藤。4年時にはキャプテンを務めた(写真◎関東大学サッカー連盟/飯嶋玲子)
文◎杉園昌之 写真◎関東大学サッカー連盟/飯嶋玲子、J.LEAGUE
3部練習は当たり前
「メンタルが強くなりましたよ。気持ちでは絶対に負けない。相当、走り込みました。練習から追い込むことがどれほど大事か、身をもって知りました。後半の最後になると、顕著に出ます」
「試合に出る選手は、走り切っています。そこの壁を乗り越えないといけない。すべては自分にはね返ってきます。途中で倒れる選手もいましたけど、そこで倒れていてはレギュラーになれません。僕は絶対に試合に出たかったので。目標はプロになること。そこだけはブレなかったです」
思い入れの強い古巣へ
「4年生になったら良いプレーするのは当たり前。チームを勝たせることで、自分が目立たたないといけない。チームとして結果を残すことが、個人の評価につながる」
「高卒でプロに入った選手に比べると、僕は4年のブランクがある。経験値は低い。プロになったら、その差を埋めたいと思う」
大学卒業後、古巣の横浜FMに加入。プロ1年目の2013年はリーグ戦で11試合に出場した(写真◎J.LEAGUE)
「プロはプレーを見せるのが仕事です」
2015年シーズン途中に新潟へ期限付き移籍。残留争いを経験した(写真◎J.LEAGUE)
自身初の完全移籍で山形へ。2016年から2年間プレーした(写真◎J.LEAGUE)
今季で東京Vに加入して3年目。永井秀樹監督の就任以降も定位置を守っている(写真◎J.LEAGUE)
さとう・ゆうへい◎1990年10月21日生まれ、神奈川県出身。横浜FMの下部組織で育ち、国士舘大へ進学。大学時代に運動量豊富な技巧派ボランチとして大きく成長した。卒業後、13年に古巣の横浜FMに加入し、15年途中に期限付き移籍で新潟へ。16年に山形へ完全移籍し、J2で実績を残した。18年からは東京Vでプレーしている。172cm、62kg