29年目を迎えたJリーグでは、これまでに多くの指揮官がクラブの指揮を執ってきた。今回は、ガンバ大阪を率いた経験のある指導者の中から、勝率の高い監督トップ10を紹介する。※成績はJリーグ通算、10試合以上指揮した監督が対象。
5位:ガンバで育ち、ガンバを育てた“ツネ様”
宮本恒靖
生年月日:1977年2月7日
Jリーグ通算成績:95試合/43勝/23分け/29敗
勝率:45.2%
在籍時期:2018-21
ガンバ大阪の歴代最高勝率監督ランキング5位は、宮本恒靖だ。95試合で43勝を挙げている。
ガンバ大阪のユースで育ち、選手として長く同クラブで活躍した宮本。現役引退後にいつかガンバ大阪に戻ることは運命づけられていたが、2015年にアカデミーのコーチとして復帰を果たした。そこから育成で経験を積み、2018年にトップチームの監督に就任した。
しかし、今季は開幕から不振が続くと、10試合を終えて18位と低迷。5月に監督解任が発表された。
4位:久々の日本人監督
早野宏史
生年月日:1955年11月14日
Jリーグ通算成績:68試合/31勝/4分け/33敗
勝率:45.6%
在籍時期:1999-2001
早野宏史がガンバ大阪の歴代最高勝率監督ランキングで4位だ。68試合で指揮を執って31勝を挙げている。
1994年で釜本邦茂が去ってから外国人監督にチームを任せてきたガンバ大阪にとって、久々の日本人指揮官が早野だった。1999年に就任し、2001年の途中までチームを率いている。
1998年に15位だったガンバは、早野監督1年目で11位になると、2年目は6位に入った。
3位:退任後もガンバに尽力したクロアチア人指揮官
ヨジップ・クゼ(クロアチア)
生年月日:1952年11月13日
Jリーグ通算成績:62試合/31勝/0分け/31敗
勝率:50.0%
在籍時期:1996-97
クロアチア人のヨジップ・クゼが、ガンバ大阪の歴代最高勝率監督ランキング3位だ。62試合で指揮を執り、31勝を挙げた。
クゼはジークフリート・ヘルトの依頼で1995年にガンバ大阪のヘッドコーチに就任。そのヘルトが監督を解任された1996年に昇格した。FWパトリック・エムボマらを擁したガンバ大阪は、1997年に年間4位となる。
監督退任後もアドバイザーとしてガンバ大阪に尽力したクゼは、2013年に死去。60歳だった。
2位:J2・J1連続優勝&3冠達成
長谷川健太
生年月日:1965年9月25日
Jリーグ通算成績:178試合/90勝/44分け/44敗
勝率:50.6%
在籍時期:2013-17
ガンバ大阪の歴代最高勝率監督ランキング2位は、長谷川健太だ。178試合で50.6%の勝率となっている。
長谷川は2013年にガンバ大阪の指揮官に就任。J1で不振が続き、J2に降格したチームを任された。その期待どおり、チームを立て直して1年でJ1復帰に導いた長谷川は、次のシーズンにJ1で優勝。ナビスコカップと天皇杯も制して3冠を達成し、自身は最優秀監督賞を受賞している。
長く続いた西野朗体制が終わり、J2降格も経験したガンバ大阪。長谷川の監督就任がなければ、強豪の地位を取り戻すのにはもう少し時間がかかっていたかもしれない。
1位:J1初優勝、ACL制覇…10年ガンバを率いた名将
西野朗
生年月日:1955年4月7日
Jリーグ通算成績:328試合/172勝/67分け/89敗
勝率:52.4%
在籍時期:2002-11
ガンバ大阪の歴代最高勝率監督ランキングは、西野朗だ。328試合で指揮を執って172勝。勝率は52.4%だ。
西野は2002年にガンバ大阪の監督に就任。その年に1stステージで4位、2ndステージで3位に入ると、2005年に悲願のJ1初優勝を達成し、クラブを強豪の地位に押し上げた。2008年にはACL制覇も成し遂げ、ガンバ大阪に多くのタイトルをもたらしている。
10シーズンにわたって同一クラブを率いるのは異例のこと。328試合も指揮を執ったということは、それだけ優れた結果を残し続けたという意味にもなるはずだ。
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