東カレ厳選の麗しの美女を紹介する『金曜美女劇場』。
本連載では、東京の夜のシーンに似合う艶やかな大人の女性たちを紹介していく。
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クシャッとした笑顔が親しみやすい彼女の名は、浦郷絵梨佳さん26歳。
その愛くるしい仕草にスタッフ一同が魅了される。
しかし、用心が必要かもしれない。
絵梨佳さんは昨年、人気番組『ロンドンハーツ』で男性相手にハニートラップを仕掛ける企画の中で「可愛すぎるトラップガール」として話題を集めたからだ。
こんな女性にドッキリを仕掛けられるのも悪くない…と思いつつ、警戒しながら取材を進めるうちに真面目で真摯な「素の彼女」の姿が見えてきた。
最初に、芸能界を目指したきっかけを聞いてみる。
「物心ついた時から、ずっと女優さんになりたくて。周りの子が『いつか花嫁さんになる』と言っている頃から、私の感覚はそうじゃなくて『いつか女優さんになる』だったんです。でも、高校を卒業するまでは学業を優先すると母と約束していて」
虎視眈々と芸能界入りを狙う彼女が最初に飛びついたのは、人気女優・武井咲の妹分を発掘するという2011年に行われたオーディションだった。
福岡に住んでいた彼女は順調に勝ち進み、九州代表選考まで残るが落選。
その悔しさをバネに、福岡女学院大学に進学後、人気女性誌の読者モデルやサロンモデルとして活動の幅を広げていく。
その間、ミスキャンパスでグランプリを獲得するなど着々とキャリアを積むが、当時は芸能界に入るか就職するかの選択で心は揺れ動いていたそうだ。
そんな時、ひとつの転機が訪れる。
女優になることを決意した、オスカープロモーションのマネージャに言われた一言とは…?
“本物の女優”になりたければ、変わりなさい
「大学4年の夏に東京でモデルのお仕事をした帰りに、オスカープロモーションに遊びに行ったら、その時に対応してくださったマネージャーさんにハッキリ指摘されたんです。『あなた素材は良いのに、自分がそれをダメにしていることに気付いてる?』って」
当時の彼女は、自分を可愛く見せるために外見を作り込みすぎていた。カラコンを着けたり、涙袋を作ったりと凝ったメイクをしていたそう。
マネージャーが彼女に伝えたかったのは、本物の女優になりたければ“小手先の美”に頼りすぎず、内面の美しさを育むべきだという愛のムチだった。
その言葉に、彼女はハッとしたという。
「『私は本物になりたいです』って伝えたら、『それなら半年後、もう一度、自分を見つめ直してから事務所に来なさい』と仰っていただいて。その時に、改めて私はやっぱり芸能界で女優として頑張りたいんだって気づきました」
美容部員として就職が決まっていた彼女は、内定を辞退して芸能界に進むことを決意する。
そして、その日から積極的に自分磨きに勤しんだ。
ときは流れて数ヶ月後。
2回目の大きなチャンスは、オスカープロモーションが主催するオーディションだった。
「第1回ミス・美しい20代コンテスト」と題する全国の20代女性を対象にしたオーディションに応募したことをきかっけに、同事務所に所属することが決定する。
以降は、モデル業や企業CMなど、あらゆるフィールドでチャンスを掴んでいく。
「最近いちばん印象的だったお仕事は、恋愛リアリティー番組に出演したときのことです。カメラの前で過去の自分の恋愛を打ち明けながら、ひとりの男性と真剣に恋愛していく企画で、自分の弱みも見せなければいけないので、最初は不安だったんですけど」
番組内で彼女が明かした弱みとは、「元彼のことが忘れられず、占いにハマっている」というもの。
しかし視聴者からは、「頑張る姿を見て元気になりました」といった声や、「元彼を忘れられないところに共感します」といった温かい言葉が届いたそうだ。
「自分の弱みや、過去の恋愛の失敗を打ち明けることで、どんな風に見られるか不安でした。でも放送後に女性から次々に、『励まされた』というメッセージをいただいて。自分の仕事はこういう風に誰かの役に立てるんだって思えて」
こうした経験を経て、現在は“バラエティー番組でも活躍していきたい”という新たな目標ができたそう。
仕事に邁進する彼女に、今度は恋愛についても聞いてみることにした。
自分を変えた大失恋とは?
元彼からの言葉が忘れられない
好きな男性のタイプを聞いてみると…
「些細なことを気にしないような男性が好きです。あとは、もし私が小さなミスをしても、笑って流してくれるような、そんな器が大きくて包容力のある男性だと嬉しいですね」
そんな彼女には、忘れられない恋愛があるそうだ。
「高校2年から大学まで、付き合ったり別れたりを繰り返していた元彼がいて。多感な時期を一緒に過ごしたから影響を受けたし、大切だったんですけど、彼の就職先が地方に決まり遠距離に。私も芸能のお仕事を本格的に始めた頃で…」
「お互いに環境が変わって上手くいかなくなってきた頃、彼から『俺はずっとお前のことを応援したい。そんな俺ができることは、お前の前からいなくなって、芸能界で頑張ってもらうことだ』とハッキリ言われて、振られたんです」
こんな美女を振るとは、なんとも罪深い男性である…。
だが、彼としても絵梨佳さんの人生を応援するために大きな決断をしたのだろう。
その言葉にショックを受けながらも、決断を受け入れた彼女。今では、その元彼に感謝しているという。
「自分が芸能界で良い仕事をして、見返したいと思っています。彼が、私から離れたことを後悔するくらい頑張りたい(笑)。私自身も、仕事より彼を選択する余地もあったと思うんです。でも私は、覚悟を決めて芸能の道を選んだので」
絵梨佳さんは、澄み切った表情で前を向きながら語る。
人生の大事なタイミングで、常に覚悟を持って進むべき道を選んできた彼女の今後の活躍に期待したい!
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クールビューティーな彼女が登場
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浦郷 絵梨佳さん
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佐野 円香