20代で“本気の婚活”をする女性の実態を、あなたは知っているだろうか?
彼女たちの中には「結婚適齢期が近づいてきたから」といった、安易な理由で婚活をする人などいない。
平均初婚年齢が30歳近い昨今でも、20代のうちに“特別なひとり”を見つけようと、婚活というサバイバルに果敢に挑んでいるのだ。
前回は婚活で人生が一変した、婚活女子を紹介した。今週は?
【今週の婚活女子】
名前:カオリ(仮名)
年齢:28歳
職業:通信系企業勤務
婚活歴:2年
「結婚するために、とにかくいろんな男性とデートする」これだけを婚活だと勘違いしている人はいないだろうか?
今回登場するカオリさん(仮名)は、一筋縄ではいかない婚活のために、数多くの戦略を練っていたという。
彼女が取り入れていた婚活方法を、さっそく聞いてみよう。
カオリさん:婚活で成果をあげたいなら、ちゃんと戦略を立てるべきですよね。私は婚活仲間の女友達4人とタッグを組んで“100人キャンペーン”というのをしてました。
東カレ編集部:100人キャンペーンですか?それは何なのでしょう?
カオリさん:4人それぞれが「100人とデートするまでに結婚相手を決める!」とルールを設定して、ひたすらいろんな男性と出会い続けるんです。
出会う方法はなんでもOK。早慶・上智のゼミの先輩から紹介してもらったり、お食事会やマッチングアプリから知り合うこともありました。
東カレ編集部:婚活100本ノックですね…!
カオリさん:絶対に後悔しない、本気の相手選びをしたくて。ただ、何となく100人と会い続けていたわけではありません。
せっかく友人4人で婚活をしているわけですから、大事な情報は共有しないと!
そこでとあるものを作成し、友人と協力して婚活を進めていたんです。
カオリさんが婚活のために作っていた、あるものとは?
カオリさん:私たちが作っていたのは、デート相手のスペックをまとめたExcelシート。
“100人キャンペーン”のルールとして、デートした男性のスペックや良かったところ、逆にダメだったところを、逐一Excelへ書き込むんです。
そのExcelはオンラインで共有して、お互いがいつでもチェックできる状態に。
東カレ編集部:すごい…!これなら、100本ノックをサボることすら許されなさそう。
カオリさん:このExcelで、自分がデートした男性のスペックを振り返ったりしてました。
さらにこのExcelには、もうひとつ重要な役割があって。
東カレ編集部:それはなんでしょう?
カオリさん:自分が微妙だな…と思った男性でも、友人が「会いたい!」となれば紹介で繋いだり。縁が広がるような取り組みをしていました。
東カレ編集部:Excelを共有しているなら、ハイスぺ男性の取り合いになったりしなかったのでしょうか?
カオリさん:もちろん、この女友達とは男性の好みがかぶらないと確認した上で、ですよ!お互いに気をつかい合ってギクシャクしないように、気を付けてました。
東カレ編集部:徹底してますね(笑)
※カオリさんが作成していたExcelを再現したもの。実際のシートでは、勤務先名も具体的な会社名を記入していたとか。
カオリさん:こうやってデータでまとめておくと、後々便利なことも結構あって。
何となく流してしまったお食事会も、後日見返してみると「再チャレンジの余地アリかも!」となって、連絡を取り直し、再度デートしたこともあります!
東カレ編集部:落ち着いて考え直すことで「結構イイ男性だったかも…?」と思えるものなんですね。
“100人キャンペーン”をした彼女たちの、婚活の結末とは…!?
カオリさん:デート相手のスペックをExcelにまとめる作業は「男性の評価をして、次のデートに進むか判断するためのもの」という意味もあったのですが。
一方で「相手への態度を振り返り、反省するためのもの」でもあったのかもしれません。相手の反応は、自分を映す鏡でもあることが多いので。
東カレ編集部:ただ一方的に、男性への評価を下すツールではなかったんですね。
カオリさん:はい。これは、かなりメリットのある作業だったと思います。
それに、一緒に“100人キャンペーン”をしていた友人は、すごくモテる子で。そんな彼女たちと婚活することで、勉強になることも多かったし、やってよかったですね。
カオリさん:徹底的にPDCAをまわして、外見も内面も磨くことを怠らないようにして。
その結果、4人全員が先月までにお目当ての男性と結婚することができました!
東カレ編集部:全員ですか!よかった…!
カオリさん:みんな“100人キャンペーン”を通して出会った男性と、結婚を決めましたよ(笑)
ちなみにExcelシートは予想以上の効果を発揮して!
“100人キャンペーン”に参加していなかった友人に、Excelシートの中から男性を紹介したところ、先月その彼と無事に結婚しました!
まさか結婚するとは思っていなかったので、意図せずキューピットに♡
東カレ編集部:すごい効果ですね。ちなみに、カオリさんは何人目で出会った男性と結婚を決めたんですか?
カオリさん:53人目でしたね。初めてデートしたときから気が合って、4時間も語り合ったんです。背伸びせず居心地のいい関係でいられるので、彼に決めました。
“100人キャンペーン”を通して最善の人を選んだ実感があるので、今とても幸せです!
婚活を成功させたカオリさんが、婚活女子に伝えたいこと
東カレ編集部:皆さんが「20代で結婚する」ことに、ここまでこだわっていた理由って、何だったのでしょうか?
カオリさん:30代になって、余裕がなくなってからの婚活は、焦りがあって失敗しそうだなと思っていたので。
あとは、30代になると純白のウェディングドレスが似合わなくなってきて、アイボリーのドレスをおすすめされると聞いて…。「やっぱり白のドレスが着たいよね!」というのがみんなの願いでした(笑)
カオリさん:そんな私も20代前半の頃は迷走してました。カッコよさにつられて一夜限りの関係で終わったことも何度か…。
一度しか関係を持たなかった男性から、心無い言葉をかけられたりしてすごく傷ついたり。
お食事会に行けば、気になる男性にうまくアピールできず、他の女子に取られてしまって撃沈…なんてことも多々ありました。
東カレ編集部:うまくいったことばかりではなかったんですね。
カオリさん:さすがに“100人キャンペーン”をマネするのは大変だと思いますが(笑)
ひとりで出会いを増やしても、うまくいかないことが続けば気が滅入ると思うので。私たちのようにチームを組んで婚活するのも、ひとつの戦略だと思いますよ。
東カレ編集部:今、婚活をがんばっている女子にメッセージを送るとするならば、何を伝えたいですか?
カオリさん:この人!という人を見つけたら、とことん誠意をみせること。
ただ“誠意を尽くす”のと“重い”のは違います。
尽くし続けるのは独りよがりになりがちなので、恋愛だけに依存せず、自分を向上させるために仕事もがんばってほしいです!
◆
数か月に渡り続けてきた「U-29女子の婚活サバイバル」も今回が最終回。20代女子のリアルな婚活事情を描いてきたが、いかがだろうか。
本連載が、読者の結婚観を振り返るきっかけに、少しでもなっていたら幸いだ。
Fin