ルノーのスペースワゴン「カングー」は、後席スライドドアを備え使い勝手も良好で、国産ミニバンでは飽き足らないこだわり派に支持される隠れたロングセラーです。そんな見慣れたカングーかと思いきや・・・ん、メルセデス・ベンツのスリーポインテッドスター!?
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これ、日本に持ってきても売れそうじゃね!? そんな気になるモデル「メルセデス・ベンツ シタン」をご紹介!
あまりにもカラフル! ルノー カングーはなぜいつも自由過ぎる限定カラーを出すのか?
背高+スライドドアのミニバンで、しかもテッパン「メルセデス・ベンツ」ブランド! 売れないはずがないのに…
メルセデス・ベンツ シタンは、ルノー・日産アライアンス(当時)とダイムラーの協業により、2012年に発表されたバン・ワゴンです。フランス・ルノーの「カングー」のOEMモデルで、メルセデス・ベンツ版もカングーと同じルノーのモブージュ工場で製造されています。欧州向けカングー同様に、全長3.94m(コンパクト)、4.32m(ロング)、4.71m(エクストラロング)と3種類のボディタイプを持っています。それぞれ商用モデルや乗用モデルなど多彩なラインナップを用意しているのです。
メインのマーケットは商用バンの「はたらくくるま」仕様
日本では高級車ブランド専門のイメージもあるメルセデス・ベンツですが、商用車部門でもメジャーな存在です。大型トラック・バスから大小の商用バンまで、幅広くラインナップを用意しています。メルセデスベンツ シタンは、そんな商用車部門の最もベーシックなゾーンを補完するモデルとして登場しています。
3列シート版や流行りのクロスオーバースタイルまで用意!
いっぽうで乗用車仕様「ツアラー」シリーズも用意しています。例えば写真の「オフロード スタイリング パッケージ」などは、流行りのSUV風クロスオーバースタイルを取り入れていて、日本にやってきたら人気を集めそうです。さらには、エクストラロングのボディを用いた3列シート仕様まである! 実はカングーも同様に3列版が用意されているのですが、ルノーでも日本には正規導入していません。本国ではディーゼルとマニュアルの組み合わせしかないのがその理由だそうです。ああ残念。
次期シタンもルノー日産三菱アライアンスとの協業で生産予定
2019年8月、シュツットガルトのダイムラー社は、次期シタンについてもルノー日産三菱アライアンスとの協業を継続すると発表しています。Amazonなどのネット通販が世界的に普及し、小口配送の需要がますます高まる中で、小型バンの市場はさらに拡大していくとダイムラーでは読んでいるようですね。またEV仕様への期待値も高そうです。そんな現行型のルノー カングーは2007年の登場。既に10年以上が経過していて、欧州では近々次期モデルが登場するとのウワサも出て来ているようです。モデル末期の現行型は無理だとしても、次期シタンの日本導入には期待したいところです!
[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)]