日本車なのに日本で売ってないのって、おかしくない!? そんな日本ブランドの海外専用車をご紹介するこのコーナー、今回のテーマは「スバル アセント」。
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3列シートレイアウトを備えたSUVのアセント、日本でも人気を集めそうなパッケージングなのに、何故売らない!?
速いだけじゃなく乗り心地も◎低重心な走れるSUV スバル 初代 フォレスター【MOTA写真館】
全長5メートルの巨大サイズだけど、フォレスターそっくり
2017年秋の北米・LAモーターショーで初公開され、2018年夏から発売を開始したスバルの3列シートSUV「Ascent(アセント)」。インディアナ州にあるスバル工場、SIA(スバル オブ インディアナ オートモーティブ インク)で生産される北米専用モデルです。
フォレスターやインプレッサに採用される次世代プラットフォームSGP(スバルグローバルプラットフォーム)を基に誕生しています。搭載されるのは水平対向4気筒 2.4リッター直噴ターボDITエンジン。シンメトリカルAWDやX-MODEなど、フォレスター同様のこだわりが詰まった四輪駆動専用車となっています。
日本人にもなじみやすいクリーンなデザイン
ボディサイズは全長4998mm×全幅1930mm×全高1818mm、ホイールベースは2890mmで、スバル史上最大のモデルです。
ちなみに5人乗りSUVで日本でも売っている「フォレスター」は全長4625mm×全幅1815mm×全高1730mm(ルーフレール付)、ホイールベースは2670mm。大きさは随分違いますが、クリーンなデザインはフォレスターにそっくり。日本人にはちょっと馴染みづらい、北米専用車にありがちなアクの強さもないことから、アセントも日本で売れば人気を呼びそうです。
スバルファン垂涎! 日本にこそ欲しい3列シートレイアウト!
3列シートレイアウトもスバル アセントの大きな特徴です。ちなみに日本では、ミニバンでは飽き足らないユーザーから、マツダ CX-8やレクサス RX、ランドクルーザーなど、3列シートレイアウトを持つSUVが根強く支持されています。アセントにもワンチャンありそうな気がするのですが・・・。
全長4900mmのCX-8は、2019年の3列シートSUVで販売台数1位を獲得しています。フォレスター同様に視界が非常に良さそうなアセントなら、日本の道でもさほど難なく扱えそうです。
ネックは「北米生産」「左ハンドル専用」車だと言うけれど
スバルに対し「日本では売らないのか」とスバリストたちからの熱心な問い合わせも入るというアセント。北米生産で左ハンドル仕様しかなく、しかも全長5メートルの巨漢サイズなどがネックとなっているようです。しかし3列レイアウトのスバル車が日本でなくなってしまった今、どうにか右ハンドルの日本仕様の検討もお願いしたいところ。アメリカから輸入すれば、貿易摩擦にも一役買えそう!?
ちなみに「いっそ左ハンドルでもいいからどうしても欲しい!」という熱血スバリストも少なからずいるようで、アセントを並行輸入で販売している業者もあるようですよ。
[筆者:MOTA編集部]
スバル アセント(北米仕様車) 主要スペック
■ボディサイズ:全長4998mm×全幅1930mm×全高1818mm/ホイールベース:2890mm/最低地上高:220mm/エンジン:FA24型 2.4L水平対向4気筒DOHC 直噴ターボ/排気量:2387cc/ボア・ストローク:94×86mm/最高出力:260hp / 5600rpm/最大トルク:277lb-ft / 2000-4800rpm/燃料タンク容量:73L/燃料種類:87AKI/トランスミッション:スポーツリニアトロニック[フル電子制御自動無段変速(CVT)]/駆動方式:シンメトリカルAWD(四輪駆動)/タイヤサイズ:245/60 R18、245/50 R20/乗車定員:7名 / 8名