東京五輪で金メダルを獲得した侍ジャパン。次なる目標は2023年3月の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の頂点だ。
指揮官も稲葉篤紀監督から、栗山英樹新監督(日本ハム前監督)にバトンタッチ。日本ハム監督時代は二刀流大谷を育て、メジャー流采配も駆使した栗山監督だが、日本代表ではどんな野球を目指すのか。注目の初采配が予定されていた3月5、6日の強化試合・台湾戦は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった。
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代表メンバー選考はファンの一大関心事。監督の色が出て、おのずと目指す方向もみえてくる。東京五輪メンバー発表時もSNSでは賛否両論、ファンの間でさまざまな意見が飛び交った。
シンプルでもっともわかりやすい基準が年俸だ。「プロの評価はお金がすべて」という考えがあるように、活躍して高給取りの実力者を集めれば、一定の納得感はあるはず。ということで、2月のキャンプ終了時点で、日本人メジャーリーガーを除くプロ野球所属の年俸上位選手から選んでみた。
◆2022年「高年俸ジャパン」
(順位は年俸上位のランキング。金額はすべて推定)
【投手】
楽天田中=9億円(1位)
巨人菅野=6億円(3位)
ソフトバンク千賀=6億円(3位)
ソフトバンク森=4.6億円(8位)
オリックス山本=3.7億円(11位)
楽天則本=3億円(13位)
中日大野=3億円(13位)
西武増田=3億円(13位)
【捕手】
ソフトバンク甲斐=2.1億円(27位)
西武森=2.1億円(27位)
【内野】
巨人坂本=6億円(3位)
楽天浅村=5億円(6位)
ヤクルト山田=5億円(6位)
広島菊地=3億円(13位)
巨人岡本=3億円(13位)
【外野】
ソフトバンク柳田=6.2億円(2位)
巨人丸=4.5億円(9位)
オリックス吉田正=4億円(10位)
ヤクルト青木=3.3億円(12位)
推定3億円以上の投手8人、内野5人、外野4人が17人。これに加え、捕手で年俸1位タイの甲斐(ソフトバンク)と森(西武)を入れた19人をリストアップした。当然ながら、球界を代表するスター軍団。偶然ながら、ポジションの人数バランスも絶妙にいい。東京五輪経験者も多く「このメンバーで負けたら、監督の責任」といわれても仕方のない豪華布陣だ。
ところが実力的なピークや調子の良し悪しを考えだすと、話は複雑になる。東京五輪で活躍したヤクルト村上、広島栗林といった伸び盛りの若手は、短期決戦で勢いを与える存在になる。また日本ハム近藤、西武外崎といったユーティリティー、足のあるソフトバンク周東といったスペシャリストも入れたい…ファン目線では「あの選手もほしい」「この選手はいらない」と好き放題に騒げるから楽しい。
ベンチ入り人数枠が限られており、捨てなければいけない選手も出てくる。はたして、栗山新監督はどんな選手を選ぶのか。WBCで優勝奪回を目指す「栗山ジャパン」の人選が待ち遠しい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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