サイトウケンジ・奈央晃徳原作によるアニメ映画『劇場版 トリニティセブン -天空図書館と真紅の魔王-』が3月29日(金)より公開となります。
アニメイトタイムズでは本作の公開を記念し、主人公・春日アラタ役の松岡禎丞さんと、ヒロイン・浅見リリス役の原由実さんにインタビューを実施。
劇場版第2弾となる本作の見どころや、アフレコ現場でのエピソードについて語っていただきました。
女性キャストが多い現場で
ーー劇場版第2弾の制作が決定した際はどんなお気持ちでしたか?
松岡禎丞:まさかの“映画からの映画”ということで、個人的に驚きましたね。劇場版第1弾が終わってから、TVシリーズ第2期が始まるものと予想していたので(笑)。
それと同時に、「またあのメンバーと一緒にやれるんだ!」という嬉しさと興奮を覚えました。
原由実:私もすごくビックリしました!原作ではTVシリーズ以降のストーリーが描かれていますし、劇場版第1弾の最後にも“あの2人”が登場していたので、TVシリーズ第2期でその物語をやるのかなと予想していました。
劇場版第2弾はリリスのことがしっかりと描かれたお話でもあるので、それをみなさんにご覧いただけるということで嬉しかったです。
ーーTVシリーズの放送からは約4年、劇場版第1弾の公開からは約2年となりますが、またキャストのみなさんとお芝居をされていかがでしたか?
松岡:違和感はなかったですね。この作品に関してはイベントや映画もあり、そんなに間が途切れていなかったので。
今回の現場でも「お久しぶりです!」ということもなく、TVシリーズの時と同様「よろしくお願いします!」くらいで(笑)。
原:確かに。他のシリーズ作品だとたまにスタジオが変わったりするんですけど、『トリニティセブン』は一貫してスタジオも同じでしたからね。
松岡:音の響き方が変わってくるので、、スタジオが変わらないのはありがたいですね。
原:マイクの位置や雰囲気の違いにそわそわしたり、空き時間の過ごし方も変わってきますよね。
これだけ長い期間やらせていただける作品ですと、お芝居も含めて何も違和感なくスムーズに収録が進んで。その合間にちょこっと駄弁ったりして、すごく楽しい現場なんです。
松岡:毎回みんなでお金の話をしていますからね(笑)。前回の劇場版第1弾のときも、収録が確定申告の時期で。
原:節税の仕方についてお互いに意見交換したり(笑)。そういう話ができるのも仲が良いからこそだと思います。結構みんな年代が近いこともあって話が合うんです。
ーー(笑)。『トリニティセブン』は女性キャストが多い現場だと思いますが、松岡さんは休憩時間などの空き時間はどのように過ごされているんですか?
原:でもTVシリーズの最初の頃と比べると、だいぶ話してくださるようになりましたよね(笑)。
松岡さんは休憩時間も外に出られていることが多かったんですけど、「松岡さんもスタジオ内に居てくださったら嬉しいです!」というお話をとある番組内でしたら、前作の劇場版のときから居てくださるようになって。
今回の劇場版第2弾の収録では、さらにお話しする回数が増えました。
松岡:ブースの外に居場所がなかったんですよ(笑)。
原:関係者のみなさんが沢山いらっしゃって、座る場所がなかったんですよね。
松岡:隣の席が原さんだったので、お互いに通っている免許センターの話をしたり(笑)。
原:私はもう免許を取れたんですけど、そういうお話もしましたね。今回のアフレコの席は私の右側に松岡さん、左側にアビィス・トリニティ役の前野智昭さんが座られていたんです。
他が全員女性キャストだったので、「座るポジション的に男性二人が並んだ方が雑談しやすいはずなのに、なぜ私はここに座っているんだろう…」と申し訳なく思っていて。
でも最初の場所から動くのも問題があるかなと思ったりもして、最初の頃はそわそわしていました(笑)。
松岡:でも智さん(前野智昭さん)も「自分から話しかけることはほとんどない」と言っていたじゃないですか。
原:たぶんお二人ともそういうタイプですよね。
松岡:そうなんです。だから逆に隣同士になっていたら「やばい、どうしよう、何話そう…。」ってなっていたと思います(笑)。
原:(笑)。でも見ていたら結構お二人でお話しされていましたし、私の知る限りで前野さんのことを「智さん」と呼ばれているのも松岡さんくらいだったので、仲良しなのかなと。
松岡:そうは言っても先輩じゃないですか(笑)。
原:確かに「よう!」という感じでは喋らないですからね(笑)。
お二人ともクールな感じなんですけど、話しかけるとちゃんと返してくださるので、私がたまに質問をしたりしてコミュニケーションしていました。
ーーTVシリーズから通して、松岡さんと原さんはお互いの演技をどのようにご覧になっていますか?
松岡:やはりリリスという存在と原さんのお声が合わさったときに、「この子は本当にしっかりしとるわ〜」と思います(笑)。
原:(笑)。
松岡:単にちゃんと喋るからといって、その人の人間性が分かるということではなく、原さんのお声だからこそ、リリスとして成立しているんだなと。
滲み出る真面目さや、その中にある艶。あとは発声の仕方や語尾の処理の仕方にも艶かしい部分があって。
原:嬉しいです。私もアラタがここまでドシッとしていて、真っ直ぐでブレないように見えるのは松岡さんのお芝居の部分も大きいからだと思います。
色んな役者さんのお芝居を見るのが好きなんですけど、その中でも松岡さんの演技にはハッとさせられることが多いんです。
掛け合っているときに、目の前には松岡さんがいるんですけど、まるでそこにアラタがいるとしか思えないような感覚を覚えたり。
同じ役者として刺激を貰ったり、勉強させていただくことも多くてすごく幸せです。
松岡:もう、プレッシャーです…。
原:そんなこと言わないでください!(笑)
セクシーシーン、バトルシーンもさらにパワーアップ!
ーー今作の注目ポイントを教えてください。
松岡:今回も「いつものトリニティセブンだ!」という一瞬のシリアス、一瞬のギャグ、一瞬のエロ、エロ、エロ……からのバトル!という流れを踏襲していて、智さんが演じるアヴィス・トリニティがボス的な立ち位置で登場します。
智さんとがっつりバトルで掛け合うということが、これまで出演してきた作品の中でもなかったので、ものすごく楽しみにしていて。それが想像を超える良いものになっているので、バトルシーンは特に注目して見ていただきたいです。
あとはティザービジュアルや予告編などにも「さよなら、リリス――。」と書かれていた通り、リリスとのやり取りは見逃せませんし、今作ではアキオの過去にも触れられていて。挙げていくと重要なシーンばかりなんですよね。
原:そうですよね。アラタとリリスはこれまでずっと一緒にいることが多かったのですが、今回離ればなれになって。そういう意味ではアラタが助けに来てくれるシーンなどが特に印象的に残っています。
ーー今回はリリスが中心となって物語が展開されることもあり、これまでのシリーズ中でも特にヒロインぽい感じがしますよね。
原:ここまでしっかりとリリスの人となりが描かれたことってなかったですよね。
松岡:そうですね。出生に関しても今回初めて明かされていて。
原:私自身もリリスに関して新たな発見がありました。
ーーそしてやはりファンの間でもTVシリーズ第2期を期待されている方が多いようです。
原:それこそ色んな展開が2年置きにあったりするので、次に何かあるとしたらまた2年間空くのかなと予想していて(笑)。
劇場版のラストも「続きがあるんじゃないか?」と思えるような終わり方なんですよね。
松岡:そうなんですよね。今回の興行収入次第ですかね(笑)。
原:みなさんに何度も劇場に足を運んでいただくしかないですね(笑)。
ーー最後に映画を楽しみにしているみなさんへメッセージをお願いします。
松岡:今回は前作とは打って変わって、TVシリーズから直結したお話になっています。これまでに得たテクニックを全て集約してみんなで精一杯作り上げたので、ファンのみなさんが絶対に満足できるものになっていると思います。
何も考えずに楽しんで、何も考えずにドキドキして、何も考えずにほっこりして帰っていただければと思いますので、『劇場版 トリニティセブン -天空図書館と真紅の魔王-』をよろしくお願いします!
原:みなさんの応援のおかげで劇場版第2弾を公開できることになり、すごく嬉しく思っております。
今回もセクシーシーン、バトルシーンに強いスタッフさんが集結していることもあり、前作からさらにパワーアップした作品をみなさんにご覧いただけると思いますので、ぜひ劇場に遊びに来てください。よろしくお願いします!
インタビュー・文:吉野庫之介 撮影:鳥谷部宏平
劇場版 トリニティセブン -天空図書館と真紅の魔王-
2019年3月29日(金)全国劇場公開
【STORY】
世界を崩壊させるという“魔王因子”を持つ魔王候補・春日アラタは
トリニティセブンの一人である浅見リリスらと共に遺跡調査を行っていた。
アラタの力に反応した強い力により、辺りはまばゆい光に覆われ、
気づけばそこは古より天空に存在する、全世界の英知を司る場所・「天空図書館」だった。
すると突如、紅い稲光とともに、顔がアラタにそっくりなある男が現れる―。
名は紅の魔王“アビィス・トリニティ”
彼は、魔王を滅ぼすための魔王であり、街を一瞬で消し飛ばす強力な力の持ち主故、
長く「天空図書館」に封印されていた。
アラタの魔王因子に反応してその封印を解かれた彼は、
魔王としての力を取り戻し、世界を、すべてを無に還すことを目論んでいた。
そのカギとなるのが、彼の娘・リリス───
なんと、リリスは最強魔王の娘だったのだ……っ!
アビィスの危険すぎる力により囚われたリリス。
アラタたちは、リリスを救い、最強魔王を打ち倒すべく魔王兵器を探すことに……。
しかし、それを使えば、人の心を失い、完全に魔王化してしまうというが……。
魔力を支配するか、それとも支配されるか──。
アラタの最大のピンチが訪れる──!
【CAST】
春日アラタ:松岡禎丞
浅見リリス:原由実
神無月アリン:内田彩
風間レヴィ:佐倉綾音
山奈ミラ:日笠陽子
不動アキオ:柚木涼香
倉田ユイ:村川梨衣
リーゼロッテ=シャルロック:東山奈央
セリナ=シャルロック:洲崎綾
ソラ:釘宮理恵
春日聖:諏訪彩花
学園長:三木眞一郎
マスター・リベル:山下七海
ルーグ:福原綾香
イリア:赤﨑千夏
アビィス・トリニティ:前野智昭
黒皇剣ジュデッカ:伊藤静
【STAFF】
原作:サイトウケンジ・奈央晃徳(KADOKAWA 月刊ドラゴンエイジ連載)
監督:錦織博
脚本:サイトウケンジ
キャラクターデザイン・総作画監督:友岡新平
クリーチャーデザイン:森木靖泰
武器デザイン:大塚あきら
プロップデザイン:岡戸智凱
美術監督:スタジオチューリップ
色彩設定:西村薫
撮影監督:榎本めぐみ
美術設定:泉寛
特殊効果:福田直征
3DCG:山口直人
編集:関一彦
音響監督:えびなやすのり
音響制作:スタジオマウス
音楽:TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND
音楽制作:エイベックス・ピクチャーズ、テレビ東京ミュージック
アニメーション制作:セブン・アークス・ピクチャーズ
製作:劇場版トリニティセブン H.C.製作委員会
配給:エイベックス・ピクチャーズ
【公開館情報】
札幌シネマフロンティア(北海道)、MOVIX 仙台(宮城)、MOVIX さいたま(埼玉)、新宿バルト9(東京)、シネ・リーブル池袋(東京)、横浜ブルク 13(神奈川)、川崎チネチッタ(神奈川)、京成ローザ10(千葉)、T・ジョイ新潟万代(新潟)、ミッドランドスクエア シネマ(愛知)、梅田ブルク 7(大阪)、なんばパークスシネマ(大阪)、T・ジョイ京都(京都)、シネ・リーブル神戸(兵庫)、広島バルト11(広島)、T・ジョイ博多(福岡)
劇場版「トリニティセブン」公式サイト
TVアニメ「トリニティセブン」公式サイト
「トリニティセブン」公式Twitter (@TrinitySeven_PR)
劇場版第1弾「劇場版トリニティセブン-悠久図書館と錬金術少女-」 Blu-ray&DVD 好評発売中!
【Blu-ray】劇場版 トリニティセブン -悠久図書館と錬金術少女-
【DVD】劇場版 トリニティセブン -悠久図書館と錬金術少女-
【収録内容】
本編約55分
【特典仕様】
1キャラクターデザイン・総作画監督 友岡新平 描き下ろしジャケット
2特報・劇場予告・CM
3特製ブックレット(8P)
(C)サイトウケンジ・奈央晃徳/KADOKAWA/トリニティセブンH.C.製作委員会