テレビ東京系にて毎週日曜ごぜん10時から放送中のTVアニメ『キラッとプリ☆チャン』。シーズン2もクライマックスに近づきつつある中、シリーズ構成を担当する兵頭一歩さんと、桃山みらい役として本作をずっと引っ張り続けている林鼓子さんとの対談が実現!
シーズン1の振り返りをはじめ、シーズン2での印象的なエピソード、今後の見どころ、さらに12月15日(日)開催の「プリパラ&キラッとプリ☆チャン Winter Live 2019」に向けての意気込みまでたっぷりとお話いただきました。
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シーズン1をあらためて振り返ると……
――だいぶ前の話になってしまいますが、シーズン1を振り返ってみて、いかがでしたか?
林鼓子さん(以下、林):シーズン1は(桃山)みらいたちが成長していく話だったので、全部が大好きなんです。でも最後は白鳥アンジュさん(CV:三森すずこ)と、ネクスト・プリンセス・スペシャル大会で戦うみたいな展開になって。
みらいってあまりネガティブにならない明るい子なんですけど、もしアンジュさんが負けたらプリ☆チャンアイドルを辞めちゃう話だったので、そこで暗くなるんです。
アンジュさんを辞めさせるためにトッププリ☆チャンアイドルになるなら、私は出ないと言ったところに、みらいの成長を感じたんですね。こうやってみらいも葛藤しているんだなって思ったので(47話)。
そのあと一色カレンさん(CV:釘宮理恵)に励ましてもらったことも含めて、すごく印象に残っています。
――本当に、みらいたちの成長は描かれていましたよね。
林:普通の女の子が、自分の意志でアイドルをやりたいとか、憧れのアンジュさんに近づきたいと思う気持ちもあって、シーズン1では、一緒に成長できたのかなって。
▲白鳥アンジュ
――シーズン1は、そういうミラクル☆キラッツの成長はテーマにあったんですか?
兵頭一歩さん(以下、兵頭):みらいの成長を描くというほどのことではなかったんですけど、このシリーズの難しいところは強大な敵を倒すわけではないし、「優勝して伝説のアイドルになるんだ!」とかでもなかったので、最終的にみらいたちが何を成し遂げるかだと思っていたんです。
トッププリ☆チャンアイドルになりました、やった!で終わっても良かったけど、それだけではこのシリーズらしくないと思って、アンジュが引退するかもしれないという物語を加えました。自分たちのわがままかも知れないけどそれを止めたい。
そこに葛藤があって、みらいたちがどういう答えを出すのかというところでまとめられたらいいのかなと思いました。こっちが仕込んで成長を描こうとするわけではなく、一年間がんばってプリ☆チャンをやって来たみらいたちに、成長のほどをみせてもらおう、という気持ちでした。
――結果的にそうなったという。林さん自身も成長していきましたよね。
兵頭:みらいって、最初はドライな子だと言われたり、何かにつけて「そうなんだ」の一言で片づけちゃうな、とか、少し誤解を受けることも多かったんですけど(笑) 実は、僕自身はそれがすごくありがたかった。
スタッフの中で一番みらいたちに歳が近い林さんが演じているからこそ、その印象がリアルなんじゃないかなって思ったんです。
(萌黄)えもに対しても結構ドライな対応をするけど、あれぐらいの年代で、ずっと一緒にいる幼馴染に対しては、そういう感じになるんだろうなって。
えもが凹んでたりおちゃらけたりしてても、またやってるなぁくらいのトーンでいるのはすごく自然だし、林さんだからこそ出たみらい像だったのかなと思っています。
<次ページ:シーズン2から新キャラが大活躍!みらい幻の「ガクメキ」とは?>
シーズン2から新キャラが大活躍!みらい幻の「ガクメキ」とは?
――そんな葛藤も経験し、少し成長したみらいたちが活躍するシーズン2も後半に突入していますが、テーマのようなものはあったのでしょうか?
兵頭:個人的に、今回はこれがテーマですというのは、作業上の都合で作るときはありますけど、明確に立てることが好きではないんです。これを描くためにやって行きましょうってガチガチに縛るのは、あまり面白くないなぁと思って。だからスタッフに投げる提案も、すごくふわっとしているんです。
でも、ネット配信で番組作るというネタは明確にあって、よく配信のタイトルにもなっている「やってみた」をヒントにして、1年目からずっと言ってきている「やってみなくちゃわからない」というキーワードが生まれました。
それが、毎回何かを「やってみる」みらいたちの行動指針になり、話を動かしていく力になりました。そういう意味で、1年目も2年目も、「やってみなくちゃわからない」がテーマといえばテーマなのかもしれません。
――みらいは一貫して「やってみなくちゃわからない」と言っていますもんね。
林:そうですね(笑)。ミラクル☆キラッツはそういう行き当たりばったりなところもあって、そこが彼女たちの良いところであり、フレッシュさでもあると思うんですけど。
――キャラクターを増やそうという話はどこから?
兵頭:このシリーズは、基本的にタカラトミーアーツさん発信の企画でもあるので、最初にこういうキャラクターを出したいですというのを受け取る所から僕たちの仕事は始まります。
シーズン2ならば、金森まりあ(CV:茜屋日海夏)と黒川すず(CV:徳井青空)、バーチャルアイドルだいあ(CV:佐々木李子)という子が出ますと。
そこにまだ決定稿ではないデザイン案と、好きなものや口癖のメモ書きが届いて、そこから膨らませていくんですけど、新キャラクターが出るということは新しいキャスティングがされるということなので、僕がまずやることは、ストーリーが何も決まってない状態から、とりあえずオーディション用の台詞を作ることなんです(笑)。
林:そうなんですねっ!
兵頭:何となくこんな感じですかね?って作って行くんですけど、林さんは覚えてます? ゲームのほうのみらいの口癖で「ガクメキ!」っていうのがあったの。
林:ありました! あははは(笑)。なつかしい!
兵頭:あれは本編でも使おうと思ってたんです。トキメキの逆の、トキメかないことを「ガクメキ」って。
台詞はアミューズメントゲームの筐体に組み込まれたんですけど、僕はあくまでオーディションのための仮の台詞だとばかり思っていて、いざ本編に入ったときに、あんまりネガティブな口癖はいらないかなぁって使わなかったんですね。
結果、ゲームだけにそれが残ることになって、今となっては「あれってなんだったんだ?」という(笑)。
林:父にも言わました! 「ガクメキって言わないの? 今度アドリブで入れてみなよ」って(笑)。ファンの方からお手紙で「ガクメキとはどういう意味でしょうか?」みたいなのが届くので、みんなめっちゃ気になってるんだなぁって(笑)。
▲黒川すずと金森まりあ
――謎が解けましたね。だいあも強烈な口癖がありますよね。
兵頭:だいあはいただいた最初のメモで「キラにちは」って言いますというのがあったんです。その後、毎回のお話の前にだいあがしゃべることになって、「キラにちは」だけでは寂しいなと思って、もう少し台詞を盛ることにしたんです。
みらいたちが「キラッと」なら、だいあは「カラッと」だろうと思って、「カラッとジュエルにキラにちは~!」という挨拶ができ、バーチャルアイドルなので、それを表す「そこにいるのに、ここにいない!」というフレーズを思いつきました。
でも、その「そこにいるのに、ここにいない!」を物語の中で結構きれいに回収することができたのは、実は自分でも意外でした。あそこまで明確なシーンになることは実際に脚本を書くまで想定していなかったので、だからなんというか……仕込んでおくものだなぁって(笑)
林:すごくいい話になってましたもんね(笑)。
――「そこにいるのに、ここにいない!」を聞いたときは、なんてキャッチーでセンスのあるワードなんだろうと震えました。
兵頭:よくよく考えるといろいろ矛盾があるんですけどね(笑)。
▲だいあ
――すずとまりあも強烈でしたよね。
兵頭:最初はすずが年下でもなく、同級生の幼なじみという設定でした。けれど見た目から年下っぽいとの意見が出て、いろいろあって今の形になりました。
この2人は、僕が作ったというより、各話のライターさんが「きっとこういうキャラです!」というのをドンドン出してきてくれて、ただもう「そうですか」と(笑)。百戦錬磨、手練のライターさんばかりなので、ものすごいものが投げられてくるんですよ。
――まりあは、「かわいい!」しか言ってないし、最初強烈過ぎて、これ外したらどうするつもりなんだろうってドキドキしていました(笑)。
兵頭:でも、林さんたちが作ってくれたミラクル☆キラッツとか、メルティックスターの後から出てくるキャラクターだし、それを超えるとなると、よっぽど強烈じゃないといけないんですよね。
林:強烈でした…。もう消される(震)って思ってましたから(笑)。
兵頭:キャスティングについても、ある意味強烈な二人だから、それがみらいたちと交わったらどうなるのかというのは、結構ライブ感覚でしたね。
自分の想定を超えた所で、現場のスタッフみんなで作り上げて行ったんじゃないかなと思います。それはまりあとすずに限ったことじゃないですけれど。
――林さんは、新キャラについてどう思いました?
林:まりあちゃんは、同じラブリー属性だったので、これは負けるんじゃないかと思ったんですけど(笑)、みらいって、いろんな人に肯定的なんです。
それはまりあちゃんも同じで、すごくいい子だったので、みらいとしても絡みやすかったですし、茜屋さんもまりあでいてくださったので、実際は消されずに一緒にいけそうだなと思いました(笑)。
すずちゃんに関しては、まず後輩キャラができたことがすごく嬉しかったんです! みらいってずっと後輩っぽい立ち位置だったので、シーズン2になってからは、みらいがお姉さんみたいになったのが嬉しくて。
あとこれは個人的にですけど、私の公式のあだ名が「はやまる」なんですが、これは徳井青空さんの「そらまる」から来ているんです。父が徳井さんのオタクでして…。
なので最初お会いしたときはすごく緊張したんですけど、先輩方はやさしすぎて、こんなにぬくぬくと育てられて大丈夫なのかな?と思うくらいなんです。だからアフレコもすごく楽しかったです。
兵頭:なんで「ここまる」じゃなかったんだろう?
林:そうなんですよ! そっちのほうがかわいいですよね(笑)!
――でも茜屋さんも徳井さんもやさしいですけど、すごくぶっ飛んだところもあるので、アフレコはすごそうですね。
林:お二人はアドリブもすごいんです。特にまりあは本当にアドリブが多くて。
兵頭:走ってくるシーンで「タタタタタ……」とか擬音をしゃべってたし。
林:あと座るときに、「よっこらしょ」じゃなくて「よっかわしょ」と言ってて、すごいな~と(笑)。
――だいあはいかがでした? 今回サブタイトルもすべて「~~だもん」でしたが。
林:それも取られたー!って(笑)。サブタイトルを言う権利を取られてしまったバーチャルプリ☆チャンアイドルのだいあちゃんは、まだ謎が多いんですけど、虹ノ咲さん(※虹ノ咲だいあ。みらいのクラスメイトで、バーチャルプリ☆チャンアイドルだいあは、虹ノ咲だいあの持つデザインパレットから現れたナビキャラ)のほうは、とにかくヤバい奴だなって思ってます。
兵頭:ヤバイって……みらいに言われたら虹ノ咲さん大ショックだから!
――確かに、ずっとモニターがみらいですからね。
林:みらいのことが好きなのはわかるんですけど、8画面くらいで見てるじゃないですか(笑)。でも、虹ノ咲さんって一番共感できるんですよ。
好きなものに対して一直線になっちゃうところとか、ちょっと人見知りで、周りと馴染めないなって気持ちとか、すごくよくわかるんです!
だからシーズン1はみらいが視聴者目線だったとすると、シーズン2は虹ノ咲さんが見ている人に寄り添っているのかなって感じました。
――確かに、一番共感するかもしれないですね。アイドルになりたくても前に出れない人はいっぱいいますし。でもそんな虹ノ咲さんが殻を破っていくというところは、ある種テーマになってたのかなと。
兵頭:でもそういうテーマを作って虹ノ咲さんを動かすのではなく、虹ノ咲だいあという子がいて、その子がどうなっていくのかなっていうのを見守っていたら、何となくテーマが見えてきた感じだと思うんです。
コミュニケーションが苦手なのって確かにネガティブな要素かもしれないんですけど、それは誰しも持っている部分で、実際に虹ノ咲さんみたいな子も多くいると思うんです。
そんな中でも虹ノ咲さんのいい所は、ちゃんと夢を持っている所。夢を持っていて、それに対して頑張っているけれど、みらいたちみたいにいつも積極的に頑張れるわけではない。
でも決してひがんだりすることもなく、自分なりに考え、何とかしたいと思っているところをバーチャルプリ☆チャンアイドルのだいあが助けてくれて、ライブをする(76話~77話)。
もしかしたら、そういう虹ノ咲さんを取り巻く環境自体を肯定したことが、テーマと言えなくもないかもしれません。虹ノ咲さんみたいな子たちでも楽しめる時間は必ずあるんだよっていう。
でもだいあの謎なところは、まだ明かされていない部分もたくさんあるので、今後の展開で、見え方も違ってくるかもしれません。
<次ページ:リングマリィが結成されるまで――「インディビジュアル・ジュエル」の素晴らしさ>
リングマリィが結成されるまで――「インディビジュアル・ジュエル」の素晴らしさ
――シーズン2のここまでの大きな軸として、まりあとすずがリングマリィを組むまでがありました。でも、なかなかくっつかなかったですが。
兵頭:新キャラなので、まずはみなさんに好きになってもらわないといけないので、プッシュしていく割合は多かったと思います。でもあれほどのキャラクターなので、カメラを振れば何か面白いことになるし、現場でもノッていたのは事実ですね。
かわいいとカッコいいでまったく個性が違う2人がグループを組んでライブをするとなれば、ドラマチックなことが起きるのは間違いない。そして無事にリングマリィになって、今ではもう「結婚した」みたいなことを言われるくらい仲良しになった。
バラバラだった2人が、お互いの個性を妥協することなくそこまで噛み合ったのを描けたのは、シリーズとしても大成功だったと思います。そこはすべてのスタッフのおかげですね。
――お互いが思い合うばかりにすれ違っていたけど、ついに結ばれましたから、68話は感動でした。
兵頭:リングマリィ結成については、楽曲の「インディビジュアル・ジュエル」の感動が大きく影響していますね。
林:すっごく良いですよね!
兵頭:スケジュール上、歌はストーリーが確定する前から作っていただくので、エイベックスの担当の方には「こういう風にしようと思っています」くらいしか伝えられないんです。
でもさすがのチームワークで、だったらこうなんでしょうっていうのがクリティカルに返ってくる。こっちが伝えてなかったはずのことも、歌詞や曲調に触れると、「そうだよ、こういうことが言いたかったんだよ!」というのがちゃんと入ってるんです。
「インディビジュアル・ジュエル」の歌詞には、リングマリィの2人の関係を表す答えもちゃんとあって、これから先の話になるんですけど、まりあとすずの到達点を描く話で、それを使わせてもらいました。
そうやって歌詞を脚本にフィードバックする経験は初めてだったので、自分が言うのもおこがましいですけど、長きにわたるプリティーシリーズのチームワークを感じた瞬間でした。
――『キラッとプリ☆チャン♪ソングコレクション~3rdチャンネル~ DX』も発売されたので、歌詞までじっくり見てほしいですね。
兵頭:当たり前ですけど、やはりプロの仕事ってハンパないですよ! 自分ではどう転んでも出て来ないようなフレーズがバンバン盛り込まれてる。「インディビジュアル・ジュエル』のフルver.は文句なく泣けるし、ソロ曲だって、キャラクターの多面的な部分が見えてゾクッとしますから。
林:本当にいい曲です。
兵頭:シーズン2の最初を飾ったみらいのソロ曲「TOKIMEKIハート・ジュエル♪」も、後半のクライマックスで生きてくればいいなぁと思って、キーワードを脚本に盛り込みました。
林:(素で驚いて)おっ!
――歌と物語の関係も大事なんですね。
兵頭:この作品の場合、普通のキャラソンと違い、ライブとしてキャラクターたちが本編で歌うものですからね。
――個人的には、えものソロ曲のインパクトがものすごかったですけど。
林:「えもめきピッカーン」(笑)!!
兵頭:仮の歌詞の時、「えもめくよ」は「えもみざわ」でしたね(笑)。
林:(笑)。やばい! でも今どきっぽい。「あげみざわ」とか言いますもんね。何だ?あげみざわって!って感じですけど(笑)。
――ちなみに林さんは、まりあとすずがリングマリィになるところは、ファン目線で見ていたんですか?
林:完全にファンでしたね。もう早くくっつけ!って思いながら見てたので。でも「インディビジュアル・ジュエル」は私もめっちゃ好きで! この前のオータムライブの大阪公演のライブを舞台袖で見てて、やばかったです! それこそ結婚したな!と思いました。
曲のタイトルからして神ですよね。「インディビジュアル・ジュエル」って。正反対な2人というのが良いなぁと思いました。やっぱり『プリ☆チャン』の良いところって、誰も否定されないところだと思うんです。
かわいくなきゃダメとか、カッコよくなきゃダメとかはないから、それがすごく良いなって思います。
<次ページ:意外と早かった!? メルティックスターのカムバック>
意外と早かった!? メルティックスターのカムバック
――新キャラも増えて、アフレコはにぎやかになったんですか?
林:でも、最初のほうはメルテックスターの3人がいなかったので、ちょっと静かだったかもしれないです(一同、笑)。メルテックスターの中の人たちがすごく明るいんですよ。
若井友希さん(さら役)も芹澤優さん(あんな役)も明るい方なので、メルテックスターが場を盛り上げてくれてるなという感じだったので……。
シーズン1の最後に海外に修行に出たから、もう少し引っ張るのかなぁと思ってたら、わりと早めに帰ってきてくれて、「良かった~、推しがいる」ってなりました(笑)。
――でも、修行に出たことで、新キャラをじっくり見せられる側面もありましたよね。
兵頭:そういうところもなくはないですね。まりあたちがいて、この上メルティックスターまでいたら、収拾がつかなくなってしまう(笑)。
でもこれは監督とも言っていたんですけど、シーズン2は、メルテックスターのポテンシャルが出し切れてないところもあると思うんです。
やはりインパクトがあるので、出てくるだけで目立つんですけど、シーズン1でやった、さらの家にめるが泊まりに行く話とかは、シーズン2ではあまりやれてないので、そこは少し寂しいところだなという反省点はあります。
ただそれでいてシーズン2は、メルテックスターそれぞれのソロ曲が出るというのが見どころではありますね。メルテックスターがソロ曲を歌ったらどうなるんだろうって、現場でもいろいろ考えました。
でもさらの「My Secret heArtbeats」に関しては、作詞・作曲が若井さんだから、さら以外の何者でもないし、もうお任せしてしまおうと(笑)。
――ちなみにまだあんなとえもがジュエル☆アイドルになってないのですが、いつになったら……(笑)。
林:そうですよね! またえもちゃんじゃないんか!ってなりますよね。でもえもちゃんは、あまり悩んでないところがいいんですよ。「なれるなれる!」って感じでいるところがえもっぽいし、健気だなーって思います。
兵頭:決していじめてるわけではないんです。10人がジュエル☆アイドルになるのであれば、順番はおのずと出来てしまうし、最後まで残って一番盛り上げてくれるのは誰かな、となったら、やっぱりえもとあんななんですよ。
この2人ならずっと選ばれなくてもポジティブを貫いてくれるだろうし、そういう強さを持っているキャラクターだからこそ任せられるな、と思って。それはもしかすると押しつけになっちゃってるのかもしれないけれど……すまんが耐えてくれ、と。
<次ページ:林鼓子さんのシーズン2、おすすめ話数は?>
林鼓子さんのシーズン2、おすすめ話数は?
――好きなエピソードを教えてください。
林:みらいがデザインパレットをもらう60話かな。みらいが悩む回が好きなんですけど、シーズン1のときに、みらいがデザイナーを目指すことは知らされてなかったんです(笑)、シーズン1の最後で、デザインするのが好きかも、洋服好きかもって気づき始めたときに、「あっ、そうだったんだ」って思ったんですよ(一同笑)。
でもこの回で、みらいのデザイナーとしての才能が開花するので好きです。みらいが全然デザインが思いつかなくて「うわー」ってなってるところに、えもとりんかが助けてくれるのが、ミラクル☆キラッツっぽいなと。
しかもただ「頑張って!」って言うのではなく、プリ☆チャンアイドルを目指してる子たちに番組配信のことを教えてあげることで気分転換をしよう、みたいなことを言うんですけど、それもミラクル☆キラッツらしいなって。あらためてキラッツの絆を感じた回でもありました。
――動画配信の注意事項を丁寧に教えてくれてましたからね(笑)。
林:そこも『プリ☆チャン』の良いところですよね。子供に優しい!というか。
兵頭:今の時代、ネットの配信を見たり聞いたりするのは避けられないですよね。ならばこういう題材を扱ったからには、それに触れるための知識を教えるようなシーンを作りたいと監督とも話していたんです。
炎上対策を教える必要まではないけれど、「楽しいことだけど、わからないところで迷惑をかけちゃう場合もあるから、気をつけてね」くらいは言ってあげられたらいいんじゃないかなって。
林:私たちも気づくことがあるというか。テーブルマナーとかもこの前教えてくれてたので(笑)。
兵頭:自分たちってそういうことをどこで知ったかわからないけど、自分たちが普通に知ってるようなことを『プリ☆チャン』で初めて知るという小さい子もいっぱいいると思うので、そこには責任を持たないといけないんだろうなって思います。
――兵頭さんは好きな話数と言うと難しいですか?
兵頭:そうですね……毎週毎週6~7時間打ち合わせをしている中、全話数思い入れがあるので決められないですよね(笑) ただシリーズものである限り、いつか必ず終わりがきます。
ちょっとカッコいい言い方をすると、その最後の展開で書くお話が、自分がやりたかったのはこれだったんです!と、一番の好きになれるといいなと思っています。
好きな話数を積み重ねていった結果、この作品をやって良かったなっていう満足感を、スタッフみんなで味わえるようにしたいですね。
――では今後の見どころを教えてください。
兵頭:シーズン1って、盛り上がる話としてめるが戻ってきたり、アイランジュが結成されたりする展開があったんですけど、シーズン2はそれ級の話が目白押しなんです。特に後半。なので12月以降から立て続けにいろいろなことが起こるので、そこは楽しみにしていてほしいです。
林:私はそんなに先までは知らないんですけど。まずそもそも誰がジュエル☆アイドルになるのかは最後まで見守ってほしいです。あとはやっぱりシーズン2は、2人のだいあがこれからどうなっていくかは、私も気になりますね。
兵頭:あれだけみらいのことが好きだから、みらいが巻き込まれないわけがないですけどね(笑)。
林:そうなんですよ! みらいって結構罪な女でですね、みんなに平等に愛を振りまいてしまう系の子なんです(笑)。
兵頭:そういえば最近の話数で、キラッツの新曲も披露されました。「ロケットハート」は、これまた大好きな曲なんですよ!
林:今回もかわいい感じの曲でした!
――では最後に、「プリパラ&キラッとプリ☆チャン Winter Live 2019」への意気込みをお願いできますか。
林:もうウインターライブかぁ…。今回はたくさんの方が出られます。オータムライブのときは私が座長だったんですけど、たくさんの方に支えられ、先輩方に背中を押されという感じだったんです。
でもウインターって、一年の中で一番楽しみというか、祭典みたいな感じじゃないですか。だからみらいとして『プリ☆チャン』チームを引っ張っていけたらなと思いますし、プリティシリーズの先輩たちと一緒に楽しい冬にできたら良いなと思います!
〔文・塚越淳一〕
イベント情報
イベント名
プリパラ&キラッとプリ☆チャン Winter Live 2019
会場・日程
2019年12月15日(日)幕張メッセイベントホール
昼の部:【開場】12:00 【開演】13:00
夜の部:【開場】17:00 【開演】18:00
出演者 ※敬称略
林 鼓子(桃山みらい役)/厚木那奈美(青葉りんか役)/芹澤 優(南みれぃ役・赤城あんな役)/若井友希(レオナ・ウェスト役・緑川さら役)/森嶋優花(紫藤める役)/茜屋日海夏(真中らぁら役・金森まりあ役)/佐々木李子(だいあ役)/山北早紀(東堂シオン役) /澁谷梓希(ドロシー・ウェスト役)/牧野由依(黒須あろま役)/渡部優衣(白玉みかん役)/真田アサミ(ガァルル役)/斎賀みつき(紫京院ひびき役)/佐藤あずさ(緑風ふわり役・ファララ・ア・ラーム役)/山本希望(北条コスモ役)/田中美海(真中のん役)/大森日雅(月川ちり役)/山下七海(太陽ペッパー役)/伊達朱里紗(夢川ゆい役)/大地 葉(虹色にの役)/山田唯菜(幸多みちる役)/朝日奈丸佳(華園しゅうか役)/黒沢ともよ(ガァララ・ス・リープ役)/Run Girls, Run!
チケット価格
【一 般チケット】8,300円+税
【親子チケット(大人1名、子ども1名)】9,300円+税 夜の部のみ
【親子チケット(大人1名、子ども2名)】12,450円+税 夜の部のみ
【親子チケット(大人2名、子ども1名)】15,210円+税 夜の部のみ
※3歳未満入場不可 ※全席指定
※親子チケットは完売致しました。
チケット受付
【一般発売(先着)】
受付期間:12月1日(日) 10:30 ~
チケット価格:一般チケット 8,300円+税
※3歳未満入場不可 ※全席指定 ※お一人様1公演につき4枚まで(複数公演申込可)
▼お申込みはこちら
<チケットぴあ>
ネット予約
◆電話予約:0570-02-9999 (Pコード:171-416)
◆店頭購入:セブン-イレブン、チケットぴあ店舗
<イープラス>
ネット予約
◆店頭購入:ファミリーマート設置のFamiポート
<ローソンチケット>
ネット予約
◆電話予約: 0570-084-003 (Lコード:72766)
◆店頭購入:全国ローソン、ミニストップ設置のLoppi
※お申込み方法及び注意事項は受付画面よりご確認ください。
※お申込み時に各プレイガイドの会員登録(無料)が必要となります。
※先着順での受付となります。予定枚数に達し次第受付終了となりますので、ご了承ください。
■特別協賛
株式会社タカラトミーアーツ
■主催
エイベックス・ピクチャーズ株式会社
CD情報
2019.11.13 発売
キラッとプリ☆チャン♪ソングコレクション ~リングマリィ・だいあ チャンネル~ DX
EYCA-12611/B
価格:¥2,300(税抜)
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キラッとプリ☆チャン♪ソングコレクション ~リングマリィ・だいあ チャンネル~
EYCA-12612
価格:¥2,000(税抜)
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【収録内容】
<CD>
フレンドパスワード
シアワ星かわいい賛歌
キューティ・ブレイキン
インディビジュアル・ジュエル
フレンドパスワード -inst.-
シアワ星かわいい賛歌 -inst.-
キューティ・ブレイキン -inst.-
インディビジュアル・ジュエル -inst.-
<DVD>
「キラッとプリ☆チャン」ライブ映像
シアワ星かわいい賛歌
キューティ・ブレイキン
インディビジュアル・ジュエル
フレンドパスワード
【初回特典】
描き下ろしジャケットイラストステッカー
※収録内容や仕様は変更になる場合がございます。
※「キラッとプリ☆チャン♪ソングコレクション ~リングマリィ・だいあ チャンネル~ DX」はCD+DVD、「キラッとプリ☆チャン♪ソングコレクション ~リングマリィ・だいあ チャンネル~」はCDのみとなります。
2019.11.27 発売
キラッとプリ☆チャン♪ソングコレクション ~ミラクル☆キラッツ チャンネル~ DX
EYCA-12669/B
価格:¥2,300(税抜)
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キラッとプリ☆チャン♪ソングコレクション ~ミラクル☆キラッツ チャンネル~
EYCA-12670
価格:¥2,000(税抜)
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【収録内容】
<CD>
TOKIMEKIハート・ジュエル♪
えもめきピッカーン
夢色エナジー
ロケットハート
TOKIMEKIハート・ジュエル♪-inst.-
えもめきピッカーン -inst.-
夢色エナジー -inst.-
ロケットハート -inst.-
<DVD>
「キラッとプリ☆チャン」ライブ映像
TOKIMEKIハート・ジュエル♪
夢色エナジー
えもめきピッカーン
ダイヤモンドスマイル(ノンテロップOP)
【初回特典】
描き下ろしジャケットイラストステッカー
※収録内容や仕様は変更になる場合がございます。
※「キラッとプリ☆チャン♪ソングコレクション ~ミラクル☆キラッツ チャンネル~ DX」はCD+DVD、「キラッとプリ☆チャン♪ソングコレクション ~ミラクル☆キラッツ チャンネル~」はCDのみとなります。
キラッとプリ☆チャン♪ソングコレクション ~メルティックスター チャンネル~DX
発売:2019年12月11日(水)
品番:EYCA-12671/B
価格:¥2,300(税抜)
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キラッとプリ☆チャン♪ソングコレクション ~メルティックスター チャンネル~
発売:2019年12月11日(水)
品売:EYCA-12672
価格:¥2,000(税抜)
アニメイトオンラインショップでの購入はこちら
【収録内容】
<CD>
ヒロインズドラマ
My Secreat heArtbeats
スペース!スパイス!スペクタクル!
La La Meltic stAr
ヒロインズドラマ -inst.-
My Secreat heArtbeats -inst.-
スペース!スパイス!スペクタクル! -inst.-
La La Meltic stAr -inst.-
<DVD>
「キラッとプリ☆チャン」ライブ映像
スペース!スパイス!スペクタクル!
My Secreat heArtbeats
La La Meltic stAr
じゃんけんキラッと !プリ☆チャン(ノンテロップED)
※ じゃんけんキラッと !プリ☆チャン(ノンテロップED)はランダム再生となっております。
【初回特典】
描き下ろしジャケットイラストステッカー
※収録内容や仕様は変更になる場合がございます。
※「キラッとプリ☆チャン♪ソングコレクション ~メルティックスター チャンネル~DX」はCD+DVD、「キラッとプリ☆チャン♪ソングコレクション ~メルティックスター チャンネル~」はCDのみとなります。