“今、この瞬間を生きている”愛すべき主人公──アニメ『彼女、お借りします』更科瑠夏役・東山奈央さん 声優インタビュー! いじらしいほど一途な瑠夏に対する想いとは?
ダメダメ大学生・木ノ下和也と魅力的なヒロインたちの無鉄砲ラブストーリーが描かれる、「週刊少年マガジン」にて連載中の漫画『彼女、お借りします』(以下、かのかり)。
本作のTVアニメが2020年7月から9月にかけて放送! 和也とヒロインたちの繰り広げる先の読めない人間ドラマが最終話まで、ドキドキ・ハラハラ満載に描かれました。
最終回放送後、第2期が発表されるなど、今後の展開にも注目が集まる『かのかり』。今回、更科瑠夏役・東山奈央さんへのメールインタビューを実施しました!
ちょっぴり(?)強引な瑠夏、そして彼女が憧れる和也に対する想いなど、第1期を振り返ったお話を伺っています。
東山さんから見た瑠夏や和也たち
──レンタル彼女とお客さん、振られた元カノ、さらに、“お試し”でお付き合いすることになった瑠夏の登場など、和也の人間関係はどんどん複雑になっています。改めて原作や脚本をご覧になった感想を教えてください。
更科瑠夏役・東山奈央さん:とてもポップで、さくさくと読み進めてしまう魅力がありましたね。なんといっても女の子たちが可愛い!おばあちゃん含めて!(笑)
表情がとても豊かなので、マンガを読んでいても動いているような気がするくらいでした。あと……和也が息をするように嘘を重ねていくので、どんどんと関係性がおかしなことになっていくんですよね(笑)、そうしないと物語が進まないのでしょーがないのですが! この先、それぞれのキャラクターの心がどのように揺れていくのか気になる作品です。
──瑠夏はなにかと強引過ぎて少しわがままな女の子だと感じた方も多いかと思います。ですが、第7話の特殊EDでは和也に固執する理由が明らかになりました。改めて東山さんが感じた瑠夏という女の子の魅力を教えてください。
東山:学校に押しかけたり、しがみついたり、ホテルでせまってみたりと……いろいろな強引エピソードがありますね(笑)。パッと見はそんな強引さが目立ってしまうかもしれませんが、そこまで突っ走ってしまうのは一途な思いがあるからなんですよね。いじらしいなって思います。
ずっと探していた運命の人に出会えて、一生懸命になりすぎてしまって……でも瑠夏もちょっとずつ大人になって、相手のことをちゃんと愛せるように成長していくと思うので、気長に見守ってあげてほしいなと思います。
──思ったことはハッキリと言葉に出し、行動でも示す瑠夏ですが、演じるにあたって大事にしたポイントを教えてください。
東山:瑠夏は私にはないものをたくさん持っているので、演じるのはとても楽しかったです。ただ体力勝負なお芝居ではあったので(笑)アフレコの前はたくさんご飯を食べて、エネルギーチャージしていました。
もともと千鶴にアドバンテージがあるところからスタートするので、瑠夏の一生懸命さが視聴者のかたにとって「かわいい!」と思っていただけるか「鬱陶しい……」と思われてしまうか、というのは私のなかでセンシティブな課題でした。
向こう見ずに元気よく!ちょっと大変な子だけどなぜかまんざらでもない気持ちなれちゃう、という瑠夏の魅力を後押しできるような声を吹き込んであげられていたら幸いです。
──最終回を終えた今、これまでを振り返っていただいて、特に印象深いシーンを教えてください。
東山:墨ちゃんが、やっと出てきたぞー!という感動がありましたね。これまではずっとオープニングで踊って、エンディングでチアガールしてくれていた墨ちゃんが、ついにしゃべったぞ!と嬉しくなりました。
麻美ちゃんと修羅場になりそうなシーンで、墨ちゃんがことのほか頑張って彼女アピールしていたところが、可愛くて面白くて、胸がきゅううん!となりました(笑)。
──和也は、“お試し”という形で瑠夏との関係性をハッキリとさせていません。これは彼の優柔不断さ故だと思うのですが、改めて和也に対する率直な印象を教えてください。
東山:和也は……自分の気持ちにとことん正直な人なのだと思います! 今、この瞬間を生きているって感じがします。なので後先が大変なことになってしまうのですが(笑)。
本当はその正直さにもう少しプラスして、自分はどうするべきなのかという社会的な目線とかもあったらまた違うのかな……って思っちゃいましたけど、そういう未完成なところもチャーミングなのかもしれません。
それにちょっとの悪意もないまっすぐな人柄は、愛すべき主人公だなと思います。特に、栗林くんに千鶴がレンカノだと明かしたエピソードは、とてもさっぱりしていて、優しくて素敵だったなと印象に残っています。
──瑠夏にとっての最大のライバル・千鶴の第一印象を教えてください。また、話が進むにつれて彼女の印象が変わった点や、新たに気がついたことなどがあればお聞かせください。
東山:千鶴はかわいいだけではなくて、内面も強くて美しくて。男性から見ても、女性から見ても憧れの存在なんじゃないかなって思います。そんな第一印象から変わることなく、やっぱり千鶴の言葉には生き様がこもっている感じがして、説得力があるなと様々な場面で感じています。
「本当の彼女にはなれなくても、傷口に貼る絆創膏くらいにはなりたい」っていう言葉はとても優しくて、自分の仕事に意義を感じていることも伝わってくる素敵なセリフでした。
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各ヒロインが和也について討論!? スペシャルイベントに向けた意気込み
──アフレコ現場での印象深いエピソードはありますか? キャストの皆さんの間で人気のキャラクター、話題になったシーンなどがありましたら教えてください。
東山:ヒロイン4人がアフレコ現場でなかなか揃わなくて(笑)。こういう作品は珍しいですよね。実際に全員が揃ったのは、番宣CMや雑誌さんのインタビューとかで……(笑)。
そのときは、みんなで差し入れを美味しくいただいたり、和也について語ったり、ヒロインたちかわいい!という話題で盛り上がっていました。
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──本作は「レンタル彼女」というサービスを題材としていますが、そもそも実在することはご存知でしたか? 友達役、相談役などいろいろなことができますが、もし東山さんが利用するとしたら、どんな場所でどんなことをしてみたいですか?
東山:え、本当にあるのですか!? それは知りませんでした。でもそれなら、いつか身近で好きな人ができて、いざ本命のデートをする前に予行演習ができて、自信がつくかもしれないですよね!
女性も利用させていただいていいのでしたら、ちょっとお悩み相談とかしてみるのもいいかも。友達や家族にはいいづらいことも、むしろ距離感のあるかたのほうが相談しやすいこともありますよね!
──2021年2月28日にはスペシャルイベントが実施されます。キャストが集結する本イベントへの意気込みや話してみたいトークテーマなどがあれば教えてください。
東山:最終回を終えたからこそ、今までのことを余すところなく語りあえるのがとにかく楽しみですね! 個人的には和也のいいところと、和也のツッコミどころを、各ヒロインで徹底討論してみたいです(笑)。
あとはやっぱりレンタル繋がりで……借り物競争とか! くじで引いていって、こんなの絶対誰も持ってないよ!と思いきや、お客さんが持っていた!! といった感じで、ステージと客席のコミュニケーションが取れたら楽しそうですよね。
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──4人の彼女たちも揃い、物語は幕を閉じました。最終回では2期制作決定の発表もされましたが、改めてご感想や印象などをお聞かせください。
東山:最終回は、ちょっと胃がいたたた……胸がチクッと……だけど、こんなあたたかく側にいてくれる人がいる。個人的にもとても好きなお話でした。
そして、サプラーイズ☆ 2期が決定ということで、こうして続きがやらせていただけるのはひとえに皆さんの応援のおかげなんです。1期としてはいったん物語が終わりましたが、まだまだ和也とヒロインたちの関係性からは目が離せません!
瑠夏としては、やっと出会えた運命の人とどうなってしまうのか、彼女がどう成長していくのか、とても気になるところです。2期でまたお会いできるときまで、原作とアニメとあわせて、あたたかなご声援をどうぞこれからもよろしくお願いいたします!
[構成・MoA]
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