阿部寛『ドラゴン桜』今夜最終回「最強助っ人」の正体、東大合格者何人、学園買収劇の結末を大胆予想
日曜劇場『ドラゴン桜』(TBS夜9時〜)6月27日、ついに最終回(第10回)である。予告テロップにある「最強助っ人」とは誰なのか。桜木(阿部寛)が「久しぶりだな」と言ってるということは2005年版に登場したあの人なのか? 合格者は何名で、誰なのか? 学園買収劇の行方は? 9話までの展開を踏まえながら、最終回を予想する。
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「最強助っ人」とは誰か?
最終回予告には「最強助っ人登場!」のテロップ。驚く水野(長澤まさみ)の顔。そして桜木建二の「久しぶりだな」の声。
展開的に一番ハマっていて、サプライズとしても最強なのは、矢島勇介(山下智久)だ。2005年版で水野と一緒に勉強し、東大を目指して勉強した男。東大へ行かず弁護士を目指した彼が、弁護士になって再登場、買収劇を大逆転させるという展開は胸熱だろう。
香坂(新垣結衣)、緒方(小池徹平)、奥野(中尾明慶)などのほかの元生徒の可能性もある。
が、第9話で水野は「何度も諦めそうになったけど、矢島やみんなが支えてくれた」とわざわざ矢島の名前を出しているのだ。ほかの生徒が再登場するのなら、その生徒の名を言うだろう。わざわざ矢島だけ名前を出したのは、彼が再登場するという伏線なのではないか。
生徒ではなく井野真々子先生(長谷川京子)説もある。2005年版で、桜木に振り回されながら生徒たちを指導した先生だ。今回の水野の立ち位置だった彼女が再登場する(この場合、買収劇の助っ人ではなく、勉強最後の追い上げの助っ人となるだろう)ってのもあり得る。
石田ゆり子の登場説も紹介しておこう。日曜劇場の次回作『TOKYO MER~走る緊急救命室~』で都知事の赤塚梓を演じる石田ゆり子が次作の番宣も兼ねて登場し、都知事の権力を使って学園買収を阻止するのだ(いや、これはさすがにないな)。
やはりここは最高に盛り上がる山下智久の再登場を期待することにしよう。

岩崎楓(平手友梨奈)共通テストの採点結果は752点だった。この表情のあとは笑顔か?日曜劇場『ドラゴン桜』(10話より)(C)TBS
合格者は何名で、誰なのか?
合格者は何名で、誰なのか? これは簡単だ。
7人全員が合格だ。
なぜなら、桜木が「7人全員合格」と言ってるからだ。桜木の言うことは、ことごとく実現するのが今回の『ドラゴン桜』の法則。
桜木が言ってるのなら7人全員合格が実現するだろう。
2005年版は、全員合格ならずだったが、今回は思いっきりストレートに痛快活劇を目指して、大勝利全員合格となるのではないか。
だが、最終回直前の第9話で描かれた共通テストの採点結果はなかなか厳しい。
・小杉麻里(志田彩良):810点
・原健太(細田佳央太):803点
・天野晃一郎(加藤清史郎)801点
・岩崎楓(平手友梨奈)752点
・早瀬菜緒(南沙良)738点
・藤井遼(鈴鹿央士)719点
・瀬戸輝(高橋海人)620点

共通テスト採点結果が予想以上の高得点(801点)で自信をつけた天野晃一郎(加藤清史郎)日曜劇場『ドラゴン桜』(10話より)(C)TBS
7人の中で、点数が振るわなかったのは藤井と瀬戸。
桜木は、藤井に文転(理系から文系に転じる)を勧める。
藤井はプライドを捨て文転を決意。勉強を手伝ってほしいとみんなに頭を下げる。
これで藤井合格への道が見えてきた。
そして、藤井よりさらに点数が低い瀬戸は、
「奇跡が起きない限り。まず無理だ」と桜木に言われてしまう。
「7人合格」なのに「奇跡が起きない限り無理」は矛盾してる? いや矛盾していない。奇跡が起きるからだ。『ドラゴン桜』は、奇跡を起こすドラマだ。
共通テスト620点からどうやって奇跡を起こすのか。
奮起して猛勉強して奇跡的な得点を取って巻き返すというのでは、ドラマ的に納得は低いだろう。
実は、瀬戸の共通テストは620点じゃないのではないか。
自己採点は、問題用紙に写した解答で採点を行う。
しかも、今回採点したのは本人ではなく教師だ。
桜木が、瀬戸の共通テストの自己採点をし、途中から写し間違えていることに気づく(ひとつズレてるとかそういうやつ)。実際にはもっといい点なのだ。
だが、それを瀬戸には言わない。奮起させるためだ。
瀬戸の奮起で高得点を取り合格して奇跡が起きたと盛り上がってるときに、桜木が種明かしをする。っていう展開ではないか。

共通テストの採点結果ワンツーのふたり。小杉麻里(志田彩良)と原健太(細田佳央太)もドキドキ。日曜劇場『ドラゴン桜』(10話より)(C)TBS
学園買収劇の行方は?
たびたび伏線としてほのめかされていた高原教頭(及川光博)の裏切りが、ついに第9話で発動した。
「教員4分の3がが意義を申し立てれば否決」という条項を水野が発見。教員をこちら側につければ理事長退任を阻止できるという作戦だったのだけど、高原が裏切り、多くの教員が買収側についてしまう。
だが、この買収劇も大逆転するはずだ。
一番観たいのは、矢島弁護士の登場で鮮やかに逆転だが、ほかの手もいくらでもあるだろう。
まず教員が買収はイヤだと桜木側に再び寝返ればいいのだ。
東大合格者が7人出る→教員たち大喜び→生徒も増え学園の未来が明るいことを実感→学園存続を希望という流れは自然だ(というよりも、なぜ自分たちの職を失う学園買収に賛成しているのか、高原教頭の説得スキルの高さよ!)。
また別の方法もある。買収側だと思われているIT社長の坂本智之(林遣都)と元教え子の米山圭太(佐野勇斗)の思惑は実は違っていたというパターン。こちらも伏線は明確に示されている。米山と坂本は会話の中で、一度も「桜木を潰す」と言っていない。桜木の復活を聞いた米山は「やつを潰すにはもってこいの展開ですね」と言う。この「やつ」は桜木じゃなくて、ほかの誰かという可能性が高い。

学園買収を画策していたIT社長の坂本智之(林遣都)と元教え子の米山圭太(佐野勇斗)の笑顔の理由は?日曜劇場『ドラゴン桜』(10話より)(C)TBS
しかも、「自殺未遂の報道をリークしたのが誰か」という大きな謎もまだ明かされていない。リークした犯人が、潰したい「やつ」であり、それは桜木ではあり得ない(自殺報道は桜木にとっても損するだけなので)。リーク犯は買収側の誰か、だろう。
学園買収側の思惑は穴だらけなので、逆転するのは簡単だ。思いっきり痛快な展開にしてほしい。
というわけで、最終回の予想をまとめる。
最終回は、こうだ。
東大合格は7人全員。
そして、学園買収も大逆転して阻止。理事長はそのまま。
スカッとすべてが解決して大団円。
爽快な最終回を楽しみに待つ。