映画『トップガン マーヴェリック』では新世代パイロットの活躍が輝るなか、かつてはライバル同士だった旧友2人の物語もアツく描かれた。トム・クルーズ演じるピート・“マーヴェリック”・ミッチェル大佐とヴァル・キルマー演じるトム・“アイスマン”・カザンスキー大将である。
米USA TODAYとのメールインタビューで、撮影当時を振り返ったヴァル・キルマーは、アイスマンとマーヴェリックのワンシーンについて言及。「心の底から」生まれたものであることを明かしている。
この記事には、『トップガン マーヴェリック』のネタバレが含まれています。
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ヴァル・キルマー、感動の抱擁シーンを振り返る
『トップガン マーヴェリック』で明かされるマーヴェリックとアイスマンの階級から、トップガンを卒業後は全く異なるキャリアを歩んだことが分かる2人だが、海軍に課された特殊任務をきっかけに再会を果たす。そもそも再会のきっかけを作ったのは、海軍大将に上り詰めたアイスマン本人。マーヴェリックを特殊任務の教官に任命したアイスマンは、訓練が順調ではないことを知ると、旧友を自宅に招く。
かつての相棒グースを失ったことに負い目を感じ、グースの息子ルースターとの関係性に悩むマーヴェリックに、病気により死期が迫ったアイスマンは「過去は水に流せ」と冷静なアドバイスを与える。マーヴェリックもこれに頷き別れを告げようとしたところ、アイスマンは立ち上がり、2人は抱擁を交わすのだった。
マーヴェリックとアイスマンのシークエンスは、わずかではあったものの物語に大きな感動をもたらした。ジョセフ・コシンスキー監督によると、アイスマンが海軍の大将であるという設定は、キルマーの提案によるものだったという。「アイスマンが彼の愛するキャリアであのような成功を手にしているというのは素敵でした」とキルマーも自身のアイデアを満足げに振り返る。「良い物語の展開ですし、トムと一緒に戻れたことにとても興奮しました」。
また、キルマーはトムとの共演シーンについて「リハーサルでは毎日変わっていきました。最後には正しい選択になったと思います」と話し、ベストを追求していった撮影現場の様子を明かす。しかし、アイスマンとマーヴェリックの抱擁シーンについては「心の底から」生まれたものであったという。「僕はトムが大好きです。僕たちは常に気が合うんですよ」。
こうして感動の名場面が生まれた『トップガン マーヴェリック』の感想として、キルマーは「1回目はすごく感動しました。再会までの40年は長かったですからね」と語っている。『トップガン』以降も同じハリウッドでキャリアを追求していったトムとの再会について、キルマーは「一日中笑っていましたよ」と回顧。「トムは最高で、驚くくらい面白いんです!」と語った。
映画『トップガン マーヴェリック』は公開中。
Source: USA TODAY