地図の絵葉書を集めています。
自分で購入したり、友人知人が送ってくれたり、Postcrossing だったり、Instagram などを通した海外の人との交換でちょっとずつコレクションを増やしています。
※「Postcrossing って何!?」という方はこちらの記事をぜひご覧ください。
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(記事中に登場する『エハガキ華さん』は私です)
方向音痴にもかかわらず、何となく昔から地図が好きです。小学校の社会科の教科書に載ってるような、その土地の特産品・観光名所などがイラストで添えられた地図、というのが特に好きなので、今回はコレクションの中からそういうものを紹介します。
アメリカ・テネシー州
アメリカは各州ごとの地図絵葉書がいろいろあって私もたくさん持っているんですが、その中からエルヴィス・プレスリーが描かれた1枚を。プレスリーは13歳からテネシー州メンフィスに住んでいたとのことです。
テネシーといえばテネシーワルツっていいですよね。パティ・ペイジの。
グランドケイマン島(イギリス領ケイマン諸島)
ケイマン諸島はカリブ海にあるイギリスの海外領です。諸島の最大の島グランドケイマン島はキューバのハバナから南に430kmくらい。ジャマイカのキングストンからは西に500kmくらい。
Dolphin と書いてある場所に明らかにイルカではない、シイラみたいなものが描かれていて気になります。
オーストラリア
賑やかです。動物もたくさん描かれています。パッと分かるものだけでもカンガルー、コアラ、エミュー、エリマキトカゲ、ワライカワセミなど。右下のタスマニア島に描かれたセクシーなリンゴちゃんは何だろう、と検索してみたんですが、タスマニアはリンゴが名産で、島の形もリンゴに似ているので Apple Isle と呼ばれているそうです。
イスラエル
独特のイラストでヘブライ語も書かれているのがお気に入りポイントです。
右上の方にスキーをしている人がいます。イスラエルってあまり寒そうなイメージがないなと思ったんですが、この辺りはゴラン高原ですね。ゴラン高原に住むイスラム少数派(ドゥルーズ派)の家族を描いた「シリアの花嫁」という映画はとてもよかったです。ゴラン高原の人々の複雑な立場が分かります。おすすめ。
キプロス
キプロス島は山形県くらいの大きさだそうです。私が持っている地図帳では特に境界線は引かれておらず「キプロス共和国」として載っていますが、島の北側は「北キプロス・トルコ共和国」(トルコのみが承認)として事実上独立しているそうです。ついでに「アクロティリおよびデケリア」というイギリスの海外領土が島の東側と南側に存在しています。
キプロス島が舞台の映画があったら観てみたいなぁ。何かありますか?
イギリス・スコットランド
これのお気に入りポイントは何といってもネス湖のネッシーが描かれていること。スコットランドに行ったことはないですが、ネス湖周辺にはネッシーのお土産とか売っているんですか? 福島市飯野町の UFO の里みたいにグッズを売ったりしていたら最高だなと思います。
ところで、タータンには家紋みたいな役割があるらしいですね。ただのチェック柄じゃないと知ってから、ちょっと気になる存在となっています。
アイルランド
これよく見たら北アイルランドも含まれているので、アイルランドというよりアイルランド島の地図絵葉書ですね。
左上の方位マークに書かれているのはアイルランド島の Connacht(コノート)、Ulster(アルスター)、Munster(マンスター)、Leinster(レンスター)という歴史的な慣習による自治権のない4つの地方区分で、このうち北部の Ulster はアイルランド領とイギリス領(北アイルランド)の双方を含んでいます。
ジャージー島(イギリス王室属領)
意図したわけではないんですが、今回イギリスに関するものがたくさん出てきますね。ジャージー島はイギリスとフランスの間の海峡にあります。ジャージー牛のジャージーですよ。
国として独立している(オーストラリアのような)英連邦加盟国とは違ってジャージーは「イギリス王室属領」という存在です。さっき出てきたケイマン諸島などの海外領土ともまた違うそうです。自治権の度合いだとかが違うんでしょうけど、正直よく分からないです。大英帝国よく分からない。(アラビアのロレンスを初めて観た時の顔)
ロシア
ここまでレトロなイラストのものを紹介してきましたが、これはわりと新しい方のものだと思います。Daria Gerasimova という作家さんによるもので、ほかにも同作家によるかわいい地図絵葉書が存在しています。
動物がたくさん描かれていますね。ユキヒョウ、アムールトラ、ヘラジカ、アジアアナグマ、タイセイヨウセイウチ。蛇は何だろう。ゴールデンカムイが好きなのでグズリを探してしまいましたが見つかりません。(いないですよね?)
ドイツ・メルヘン街道
ドイツも地域ごとの地図絵葉書がたくさんあります。これはメルヘン街道を描いたもの。ブレーメンの音楽隊、赤ずきん、ハーメルンの笛吹き男、眠れる森の美女、ヘンゼルとグレーテル。
こうやって見ると遠く極東の国にまで鳴り響くような観光資源がすごい。
韓国&北朝鮮(朝鮮半島)
虎になぞらえた朝鮮半島。韓国で発行されたものですが、38度線の鉄条網や金正恩らしき人物も描かれています。私が知る限り韓国の地図絵葉書でもなかなかこういうのは珍しいですよ。日本と揉めてるあの島(こちらはよく韓国の絵葉書に登場します)も描かれているし、いろいろとてんこ盛りです。
中国・内蒙古自治区
中国の各省や自治区をそれぞれ描いたシリーズのうちの1枚です。もうこれパッと見るだけでも漢民族の文化とは全然違うんだなって分かって面白いです。
私が内蒙古について関心があるのは、モンゴル文字についてです。モンゴル本国ではすでにモンゴル語の表記をキリル文字に切り替えているんですが、内蒙古ではまだ縦書きのモンゴル文字を使っているらしいのです。実際に使われている例を見てみたいです。
マレーシア・サラワク州
さて、最後、マレーシアの地図絵葉書を選んでみました。
マレーシアの領土は大陸と繋がったマレー半島とボルネオ島の一部にまたがっていますが、この両者は地理的な条件が違うので動植物もいろいろと違うそうです。この地図にも描かれているオランウータンはボルネオ島(サラワク州)の方にしか生息していないとのことです。
13枚の地図絵葉書を紹介しました。
もうずっと何年も手元にあるものが多いですが、今回文章化するにあたって改めて気づいたこともいろいろありました。好みのビジュアルを眺めて満足しているだけじゃなくて、ちゃんと調べてみた方が自分にとっても面白い。忘れがちだけれど。
実は調べている途中で謎にぶつかったりもしたので、それはまた別にまとめたいと思います。
地図絵葉書コレクションでした!