先月の記事で日本で新たに登録された世界遺産を紹介しました。
今回は新たに登録された世界遺産の【世界編】です!
日本では「北海道・北東北の縄文遺跡群」と「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の二件が登録されましたが、世界全体ではなんと34件も登録されたのです!!
多ッ!!!!!こりゃ次回の世界遺産検定、大変そうだ~(@_@)
今回全部を紹介するのは難しいですが、いくつかピックアップして新たに登録された世界遺産をご紹介します!
私の勉強も兼ねて...!どうぞお付き合いくださいませ!!
自然遺産
①ゲボル(韓国)
”画像引用:WoW!Koreahttps://s.wowkorea.jp/news/read/308796/
”
絶滅危惧種を含め約2150種の生物が存在する「韓国の干潟」。
新安干潟・高敞干潟・宝城-順天干潟・舒川干潟の4地域が登録となりました。
この地では渡り鳥の中継地として重要な場所です。生物多様性の部分が評価され、登録となりました。
今回韓国で15件目の世界登録。自然遺産は2件目となります!
②ケーンクラチャン国立公園(タイ)
”画像引用:amazing THAILAND https://www.thailandtravel.or.jp/kaeng-krachan-national-park/
”
ケーンクラチャン国立公園はタイ最大の国立公園です。
2005年の時点で世界遺産候補としてUNESCOに提出されていました。
しかしこの地では密猟が絶えず、また国立公園にも関わらず民間農園が存在するなど、世界遺産の登録基準をクリアできずにいました。
今回10年以上かけて、ようやく登録となりました!
熱帯や亜熱帯の広葉樹とヤシなどの熱帯植物が広がります。
57種の哺乳類と400種以上の鳥類が多数生息。
こちらも生物多様性の点が評価されました!
③コルキスの雨林(ジョージア)
”画像引用:nature World HIShttps://www.natureworld.jp/info/bg/archives/1712
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ヨーロッパ最後の秘境とも呼ばれるジョージア初の自然遺産です!
コルキス国立公園、ムティララ国立公園、キントリシ国立公園、コブレティ保護区が登録地域となりました。
温帯雨林と湿地で形成されています。
生物多様性と発展する生態系の観点から登録となりました。
④イヴィンド国立公園(ガボン)
”画像引用:アフリカ旅行の道祖神(株)道祖神https://www.dososhin.com/know/country/GAB/
”
イヴィンド国立公園は中央アフリカ熱帯雨林地域にあります。
イヴィンドを含む中央アフリカ熱帯雨林地域は、アマゾンに次ぐ『地球上の第二の肺』であると評価されました。
保護管理面の課題はありますが、生物多様性や生態系の面で評価されました。
文化遺産
①ヨーロッパの大温泉保養都市群 (ドイツ/オーストリア/ベルギー/フランス/イタリア/イギリス/チェコ)
”画像引用:4travel.jp https://4travel.jp/travelogue/10080511
”
天然鉱泉を中心に開発され、18世紀初頭~1930年代にかけて栄えました。
もともとイギリスの「バース市街」が単独で世界遺産として登録されていました。バースは紀元前から温泉場として有名で、英語のbath(風呂)の語源でないかという説もあるほど、温泉の歴史があります。
今回はオーストリアの「バーデン温泉」やベルギーの「スパ」など、国境を越えたヨーロッパ地域7か国・11の温泉都市が登録され、バース市街も単独ではなく、大温泉保養都市群として登録されることになりました。
ちなみに日本でも聞く療養温泉を意味するスパ(spa)は、ベルギーの「スパ」(都市のの名前)が語源なんだそうですよ!
②イラン縦貫鉄道(イラン)
”画像引用:GEEK TRAVEL INC https://syachikuai.com/2020/02/09/iran-railway/
”
イラン初の技術遺産になります。
イラン縦貫鉄道は、首都テヘランとペルシア湾、カスピ海を結ぶ全長1394kmの路線です。
特に評価されてのは軌道途中にある「ベレスク橋」です。
ベレスク橋は20世紀前半の鉄道工学の傑作とされ、登録に繋がりました。
③ドーラビーラ : ハラッパー文化の都市(インド)
”画像引用:㈱ユーラシア旅行社https://www.eurasia.co.jp/travel/freely/tour/0DIE
”
ドーラビーラはインダス文明都市遺跡のひとつで、「城塞」と「市街地」で構成されています。
紀元前2900年頃から居住がはじまったとされています。
北門にインダス文字が発見されたり、土器や動物骨、紅玉ビーズ、金製品や銀製品などの出土品も多く見つかっており、文明の証拠や歴史上の重要な段階を物語る遺跡として評価されました。
④ロバート・ブール・マルクス記念遺産(ブラジル)
”画像引用:世界遺産プラス https://si-p.net/heritages/1146
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造園家、環境デザイナーとして活躍した、ロバート・ブール・マルクスの記念遺産で、20世紀の建築(グローバル・ストラテジー)として登録されました。
”
【グローバル・ストラテジーとは】世界遺産リストを、 地域間・テーマ間・文化と自然などの不均衡を是正し、地域やテーマにおいて 高い代表性があるものとし、信頼性の高いものとするための各種方策を示した戦略。引用:https://www.env.go.jp/nature/isan/kento/030526/mat_07.pdf
”
登録されたのはマルクスの自宅や庭、熱帯植物など。
3,500種の熱帯・亜熱帯植物がマングローブや大西洋岸の森林と調和しており、近代的熱帯庭園として登録されました。
マルクスは公園や庭園デザイン分野で活躍し、世界でも前例のない形式を持つ庭園などを完成させたことでも有名です。
まとめ
今回は自然遺産・文化遺産をそれぞれ4つずつ紹介しました!
一部しか紹介できませんでしたが、他の遺産もしっかりとした理由があって登録されています!ぜひチェックしてみてください!
UNESCO World Heritage Centre - World Heritage List
World Heritage List
whc.unesco.org
特に私が気になるのはヨーロッパの大温泉保養都市群ですね~!
理由は温泉が好きだから!!!(安直!!!!!)(笑)
あとはインドのドーラビーラ。
インダス文明の重要な遺産が登録されたということで、まだまだ文明の謎はたくさんあるなあと感心しました。
世界遺産はこれからまだまだ増えていくと思います!
今後に注目しましょう!
#世界遺産登録おめでとう
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