チェイス・キャリー(フォーミュラ1 CEO)
「彼はF1や自動車業界だけでなく、経済界全体の偉大なリーダーでした。尽きることのない情熱とエネルギー、先見の明を備え、周囲のひとびと全員に影響を与えていました。彼のF1への貢献は計り知れません。彼は同時にわれわれの友人であり、彼をなくしたことは本当につらいことです。ご遺族、ご友人、同僚の方々に謹んでお悔やみ申し上げます」
カルロス・タバレス(PSA CEO)
「今回の訃報は本当に悲しい出来事であり、セルジオ・マルキオンネ氏のご遺族にはお悔やみ申し上げます。業界の偉大なリーダーであり、われわれの見本でもあったマキオンネ氏に敬意を表します」
ボブ・ラッツ(ジェネラル・モータース 前副会長)
(CNBCにて)
「彼は優れたリーダーでした。どこを目指し、何をしたいのかという非常に明確なビジョンを持っていたのです。これが社内で評価され、共有されていたのかはわかりませんが、彼はこれを追求していたのだと思います」
「残念ながら特に大きな会社では、皆に優しい人物はほとんどの場合、何も成し遂げられません。彼は素晴らしいリーダーで、あざ笑われようと自分の意見をいうことを恐れませんでした。そして、基本的な考え方は常に正しかったのです。彼は同時にふたつの会社を窮地から救ったと、いつまでもひとびとの記憶に残る存在となるでしょう」
ティム・クック(アップルCEO)
「セルジオ・マルキオンネ氏の思いがけない訃報を聞いて、非常につらく思います。彼は自動車業界のビジョンを描く、非凡なリーダーでした。ご遺族、ご友人、FCAの皆様には謹んでお悔やみ申し上げます」
ジャン・トッド(国際自動車連盟会長)
「セルジオ・マルキオンネの訃報には胸が痛みます。セルジオは自動車業界やモータースポーツ界に多大なる貢献を果たしました。全身全霊でフィアット・クライスラーを再生し、スクーデリア・フェラーリが再び頂点に立てるよう尽力したのです」
「彼は親しみやすく正直で、勇敢な人物で、型破りでビジョンを持ったリーダーでした。そして、FIA F1ストラテジーグループやFIA安全上級委員会のメインメンバーでもありました。彼の死は大きな損失です。FIAを代表し、ご遺族、ご友人、フェラーリ及びFCAの皆様には謹んでお悔やみ申し上げます」
ギャリー・ジョーンズ(自動車労働組合連合長)
「不況期に、クライスラーやダッジ、ジープやラムは倒産寸前でした。FCAが生まれた時も、果たして効果があるのかと多くのひとが疑心暗鬼でした。労組関係についていえば、衝突や合意に達しないケースもありました」
「そして、多くの困難はあれど彼は伝説的な働きをし、会社を去った今でもFCAは成長を続けています。彼の功績はずっと語り継がれるでしょう」
フランセッサ・ル・デイビッド(FIOM事務局長)(イタリア鉱業労働組合)
「彼は何年にもわたって意見が衝突しましたが、FIOMと他の対立する連合との関係のモデルを示しました。マルキオンネは価値観を理解することのできる対立相手でした。ご遺族にはお悔やみ申し上げます」
ウェス・ラッツ(全米自動車販売店協会(NADA)会長)
「NADAは、セルジオ・マルキオンネの思いがけない訃報に、一同悲しみに包まれております。彼は天才で、自動車産業の未来を見据えていました。フランチャイズのディーラーは彼のたゆまぬ努力と素晴らしい集中力に感謝しています。世界でもっともアイコニックなブランドの窮地を乗り切ったのみならず、その先見の明で、絶えず変化するマーケットでブランドが確固たる地位を築き、さらなる成長を遂げる原動力だったのですから」
「彼は未来永劫続く伝説を残したのです」
続いてはジャーナリストからの声だ。
クリス・ハリス(元AUTOCAR トップギア司会)
「マルキオンネの最大の功績は、(2007年の)フィアット500の発売でしょう。これほどの見た目のクルマはありません」
ディー・アン・ダービン(AP通信 自動車記者)
「彼はジープの燃費に語る時も、ウィトゲンシュタインを引用する時も、目を輝かせていました。しかしわたしのお気に入りの瞬間は、工場でのイベントである従業員が彼の高価な時計を褒めると、マルキオンネはすぐに外して彼にあげてしまったのです。心からご冥福をお祈りします」