世界にひとつだけのグッチをカスタマイズできる「Gucci DIY」。その発想の源にあるのは意外にも真の自由を象徴する"パンクカルチャー"だという。
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Gucci DIYのルーツはパンク?==
アレッサンドロ・ミケーレとコラボレーションして自分だけのグッチを手に入れることができる。その夢のような体験を味わえるのが「Gucci DIY」だ。
「ジェンダーや年齢を超えて自己表現する」という、従来の自由なスピリットに自分なりの解釈を加え、よりパーソナルなクリエイティヴィティを楽しむ。
モンテナポレオーネのフラッグシップショップからスタートしたこのプログラムの根底にあるのは、ミケーレを魅了し続けるパンクカルチャーだ。想像力と勇気を持って行動することで誰でもミュージシャンやファッションデザイナーになれる「Do it Yourself」のスピリットは、世界にひとつだけの服を通じて個性を纏うという、今のグッチのコンセプトそのものを具現化したプログラムなのである。
4 型のスタイルから選べるレザージャケット。¥620,000~2,070,000
カスタマイズできるアイテムはフォーマルからスーツ、シャツ、レザーブルゾンなどのカジュアルウェアに、シューズ、バッグなどのレザーアイテムまで多岐にわたる。そのカスタム内容はアイテムによって異なるものの、イニシャルやキングスネークやフラワーなど、グッチのシンボルの歴史から厳選されたモチーフをパッチや刺繍としてあしらうことができる。
このGucci DIYを通じて顧客が得られるのは唯一無二のアイテムだけではない。ひとりひとりがミケーレの美に対するビジョンを解釈し、グッチのクリエイションに宿る"個性の表現"を体験できるのだ。
この醍醐味に深く共感したのがクラフツマンシップに深い理解を示す日本で、マーケットのシェアは世界一だという。
ジャケットの背中には大胆なアップリケをあしらうことも可能。ジャケット¥410,000~。
既存のカスタマイズにはない自由とクリエイティヴを武器に、顧客を独自の世界観に取りこむ。既成概念にとらわれないGucciDIYはまさに"パンク"の真骨頂といえるだろう。
問い合わせ
グッチ ジャパン カスタマーサービス TEL:0120−88−1921
Text=いとうゆうじ Photograph=隈田一郎