プロ19年目?人生19年目? “ベテランの風格”を漂わせる若手4人(1)
プロ野球選手の平均年齢は28.1歳(2022年)で、40歳を超えるベテランはわずか7名(2022年5月時点)と、歳を重ねて生き残るのが非常に難しい世界だ。そんな世界において、若手ながらすでにベテランのような空気感を持つ選手たちがいる。今回はそんな愛すべきキャラクターの4人を紹介していく。
【写真】最大瞬間風速がすごかった5人ほか
オリックスバファローズ:宮城大弥投手(20歳)
投打:左投左打
身長/体重:171センチ/78キロ
生年月日:2001年8月25日
経歴:興南高
ドラフト:2019年ドラフト1位
野球以外でのエピソードも豊富な20歳の左腕。2年目の2021年は13勝4敗の好成績でパシフィック・リーグの新人王を獲得した。171cmと決して高くない身長から、出どころの見えないフォームで強いまっすぐと多彩な変化球を操るスタイルは、若手ながらベテランのような狡猾さを兼ね備えている。
高校時代の監督からは「琉球ジジイ」の愛称をつけられ、プロ初勝利を報告した際には「大城(滉二)を頼むよ」と8歳上の高校・プロの先輩について触れられるなど、「ベテランっぽい」エピソードには事欠かない。中学時代から国際大会の経験があったり、経済的に豊かとはいえない家庭に生まれ育ったこともあり、周囲を見るように育っていたようだ。
こうしたエピソードは、宮城がただの「イジられキャラ」だからではない。ドラフトでオリックスに指名を受けた際の契約金8000万円(推定)のうち、およそ2000万円は出身小中学校や野球チーム、生まれ育った宜野湾市に寄付。「まるでベテラン」と言われるのは、周囲への感謝を忘れず、ひたむきに野球に打ち込んでいるがゆえだろう。
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