1月11日の「サワコの朝」のゲストは、映画「男はつらいよ」で23年ぶりに女優業を再開した後藤久美子さん。12歳でNHK大河ドラマ「独眼竜政宗」に出演すると、そのあまりの美しさに“美少女旋風”が巻き起こり“ゴクミ”の愛称で一世を風靡しました。プライベートでは、21歳の時にF1レーサーのジャン・アレジさんと婚約。現在は3児の母としてスイスで暮らす後藤さんに結婚秘話や人気絶頂期の胸の内、女優復帰の経緯を語っていただきました。
嫌なこともあった!?空前のゴクミブームを振り返る
「子供モデルやってみたいな」この一言をきっかけに、母親が見つけたモデル募集に応募したことから小学校4年生で芸能界デビューを果たした後藤さん。「父は、嫌がっていました。でも、出ている写真を見ると嬉しいんですけど...。でも、なんかちょっと嫌だなっていう感じ。お父さんってそうじゃないですか。娘が芸能界に入るって。顔がそっくりな可愛い可愛い娘だから」と当時を振り返ると、サワコからの「お父さん、ゴクミみたいな顔してるの?」という問いに笑いながら「もっと色黒いです」と返しました。デビュー後は、ゴクミの愛称で親しまれ、瞬く間に国民的美少女と呼ばれ人気者になった後藤さん。
美少女ブームの頂点に立ち、数々のドラマや映画、C Mに出演していた空前の"ゴクミブーム"の話では「忙しくて忙しくて、学校と仕事とで。そのうち高校受験があったり...」と画面に映し出されることのなかった、多忙なプライベートを回顧。加えて「仕事をしているので、学校に行ってまで芸能人と会うって考えられなかった。私生活は私生活、仕事は仕事と思っていた。自分を見失ってはいけないと思って」と敢えて普通の学校に通うことで、プライベートと仕事を分けたメリハリある生活を送っていたと話しました。続けて「嫌なこともいっぱいありました?」とサワコから問われると「もちろんありました」と即答した後藤さん。「どんなこと?」と突っ込まれると「嫌なこととか嫌いな人って忘れられるように人間ってできてる。だから、思い出せない。でも、顔見たり、名前聞いたりしたら思い出すかもしれない(笑)」と言って笑いを起こしました。
23年ぶりのゴクミ復活を叶えた山田監督からの手紙
F1レーサーのジャン・アレジさんと婚約したのは21歳の時。この思い切った決断について「信頼したんでしょうね。家族にも会って素敵な方達だと確信し。この人と家族を作るのかと思いましたね」と言うと、決め手は第一印象からあったと話しました。所属事務所の社長から怒られることはなく「笑い飛ばしてましたよ。いやいや、久美子ちゃん。そんな、そんな、まさかそんな」と、突然の報告に動揺こそ見せたものの「社長、本当に家族作ろうと思ってるんで」と伝えると「そうか、わかった!じゃあ、社長がなんとかするから任せとき」と祝してくれたと話しました。一方で「父には言わないで行っちゃったんです」と内緒で渡仏を決行したことを告白。その後開かれた両家交流の場で妊娠報告をしたそうで、「ニコニコしてたけど大汗かいてたかもしれない。でも、真剣に付き合ってる人だから受け入れて欲しいという話はしてました」と話しました。
そこから長い海外生活を経て今回、映画『男はつらいよ』で23年ぶりに女優復帰した後藤さん。山田洋次監督からの手紙が出演を決断させたと言うも、その前に電話で話した際に「これこれ、こう言うことを考えています。今まで撮った分をコラージュしてみたら中々面白いんだよ。だからね、久美子ちゃん。いいお返事を待ってますよ。『N Oとは言わせない』と言う感じ」と初めから押しが強い監督に一瞬慌てたといいます。しかし、その後届いた手紙は「分厚いお手紙でしたよ。読んでいる内に監督がこういう作品を作りたい。そこに私も必要だと言うならば、きちんと成し遂げなければいけない」と熱意溢れる手紙に心動かされ復帰を決断したと明かしました。
「サワコの朝」はインタビューの達人・阿川佐和子が土曜の朝に素敵なゲストを迎えて送るトーク番組です。MBS/TBS系で毎週土曜あさ7時30分から放送中。ゲストの心に残る音楽と秘蔵トークをお楽しみに!
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