3月23日の「サワコの朝」のゲストは、俳優の内野聖陽さん。早稲田大学在学中に文学座の研究生になり、芝居の世界へ。大河ドラマ「真田丸」では、体重を16キロ増やして徳川家康役を。ドラマ「JIN-仁-」では、野性味溢れる坂本龍馬を演じるなど強烈な存在感を放っています。見る者を圧倒するその力強い演技力が評価される内野さんですが、その素顔は意外にもお茶目で…!?これまで見たことがない新たな魅力が満載の30分です!
「食べる前に"五観の偈"というお経を唱えていました」お寺の跡取りとして育った幼少期
住職の父のもと、田んぼや山に囲まれて育ったと言う内野さんは「フナを獲ったりドジョウやザリガニを獲ったりしていました」と幼少期を回顧。一方で「毎日、朝御飯を食べる前に"五観の偈"というお経を唱えていました。父は怖くて、足に砂利が刺さるようなところで正座させられたり、げんこつとかのお仕置きがありました」とお寺の跡を継ぐ"定"を感じながら厳しく育てられたと話しました。
父お手製の鉄棒で毎日のように懸垂に励んだものの"強い男の子"ではなく「シャイと言うか、人前に出るのもダメ」と言うほど内気だった内野さんは、やがて早稲田大学に進学。「色んなものを見てみたいという好奇心が強くて尚且つ英語が好きだから、英語を使って世界中のものを見て回る国際ジャーナリストになりたいと思ってた」と一時はジャーナリストを目指していたことを明かしました。
その後所属サークルで、英語劇に挑んだ内野さん。
「それまでは、演劇なんて男のやるものじゃないと思っていたし、演劇部って聞くと根暗な青春時代だなって思っちゃうぐらいだったんですけどね...目覚めちゃいました」と演技との出会いを明かしました。しかし「なんか、ダメなんですよね。英語で表現っていうのが僕には向いてない。打たれて"アウチ!"とか言わないでしょ?痛えな!とか言うじゃないですか?言わないのにそれをやらなきゃいけないのがどうしても嫌で。そうこうしているうちに留年が決まっちゃった」と言うと、先輩の勧めを受け芝居を学ぶため文学座の門を叩くことになったと話しました。「ただ、その頃は自分が俳優になるなんてことは全然思ってなかったですね。なんで行ったんでしょうね。模索してたんでしょうね」と自分でも"まさか"の道を歩み始めた当時を振り返りました。
開幕初日の直前まで届かなかった台本「本当に練りに練られた本だから素晴らしかった」
文学座に入ってからは「英語劇みたいなものをやってきたから非常に変な癖が付いてた。なんか大げさな(笑)」と、苦労した事を明かした内野さん。番組では、そんな初期の頃の貴重な映像をご覧いただきました。「お金をちゃんといただき、ギャランティーを頂いた初めてのものですね」と感慨深く、そして照れながら当時を振り返りました。この初舞台を皮切りに、役者としての階段を駆け上がり、今年は文学座の鵜山仁氏が演出を務める井上ひさし氏の戯曲で一人芝居に挑戦するとのこと。過去に井上氏の作品に出演した際の話では「書くのがめっちゃ遅くて。稽古期間がどんどんなくなって...。自分の役が出てこない。毎晩、毎晩、夜中にファックスが一枚ずつきて。今日こそは!...ない。次の日も、ない。ストレスでちょっと神経痛みたいなのも出始めて...。届き始めたのは、あと1週間後に初日開けるぞみたいな。綺麗な台本がきたのは、初日の2〜3日前でした」とシビアな体験をしたことを吐露。本番前に朝練が必要なほど怖かったと明かすも「本当に練りに練られた本だから素晴らしかった」と作品の魅力を語りました。
そんな内野さんを「強烈な役作りをする方で、いい意味で役者バカだと思う」とある監督がコメント。「凄い褒め言葉!薄味なものとかが好きじゃないと言うか、少し激しめ、お酒とかもクセがあるくらいのが好き。役は誠心誠意求めたい、掘り下げたいですね」と役者魂を見せた内野さん。最近は、アクアリウムを作るほどタナゴと熱帯魚に夢中だと言うお茶目なエピソードも披露していただくなど野性味溢れる、劇中の姿からは見えない内野さんの魅力が満開の30分でした。
「サワコの朝」はインタビューの達人・阿川佐和子が土曜の朝に素敵なゲストを迎えて送るトーク番組です。MBS/TBS系で毎週土曜あさ7時30分から放送中。ゲストの心に残る音楽と秘蔵トークをお楽しみに!
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