10月31日の「サワコの朝」のゲストは、気象予報士の森田正光さんと森朗さん。42年前からTBSのお天気コーナーを担当してきた森田さんは、現在、夕方の報道・情報番組「Nスタ」に出演中。森さんは、昼の情報番組「ひるおび!」での仕掛けを駆使したユニークな解説がお茶の間の人気を集めています。そんな2人に気象に関する様々な疑問を解説していただきました。サワコも驚いた知られざる“天気の真実”とは!?
地球温暖化解消は手遅れ!?これからの時代に必要なのは"適応策"
「今日は、お二人のお天気お兄さんにきていただいております」と、サワコに紹介され登場した森田さんと森さん。すかさず「お兄さんは、無理がありますよね」と返したお二人ですが、実は森田さんが"お兄さん"の頃、サワコは番組アシスタントとして情報番組の天気予報を担当。森田さんから天気予報の手ほどきを受けたことがあったそう。「しつこいの。わかるまで聞くわけ。でも、すごく飲み込みは早い方でしたね」と、当時の様子を懐かしみながら語りました。
そして、近年多発する異常気象の話題では「異常気象自体は増えている。30年位前に比べると。でも、長い歴史の中で変動があるからその一部じゃない?という意見もある」と説明。四季がなくなり真夏と真冬の"二季"になりつつある点をサワコが問うと、「感覚としては正しいと思いますよ。でも、僕らやっぱり数字で考えるので」と、猛暑日が続いた今年の8月を例に「トータルでいうと、年間を通すと年平均気温はそんな上がってない」と解説。「途中途中で起きる現象が極端になっている。雨も多い、暑さも激しい。振れ幅の大きい気象になっているっていうのはメリハリを通り越していき過ぎている感じ」と、"二季"に感じる要因を語りました。
また、地球温暖化について、100年で1℃海水の温度が上昇し、もはや温暖化解消は手遅れだという学者が多い現状を話すと、「最近は、"適応策"っていう言葉が凄く出るようになってる。皆で適応して生きましょうと」と、森さん。続けて森田さんが「実際そうなってるわけですよ。100年前の明治って、東京の最低気温の記録マイナス9℃ですよ。今、氷点下9℃なんて絶対出ないじゃないですか」と、既に温暖化に適応しだしている現実と、それに伴う生態系の変化を解説しました。
天気予報は外れない!雲は移動しない!目からウロコの天気の事実
共にTBSのお天気コーナーを支える2人には、"よく間違えられる"という悩みがあるそう。森さん曰く「2人いると思ってない人がいる」そうで、「眼鏡でしょ、名前でしょ、それから衣装のサイズが一緒なんです(笑)」と類似点を挙げて説明。"森田さん"と声をかけられサインを求められたこともあると話しました。
そんな2人は気象予報会社・ウェザーマップの会長と社長。合格率5%の難関をクリアした気象予報士が130人以上所属し、テレビ局はもちろん、建設会社からの"作業現場の天気を知りたい"というピンポイントな依頼まで、日々お天気情報を提供しています。「大きな工事に関わる予報が外れた時はどうするの?」とサワコが聞くと、「外れるって皆さん思うじゃないですか。だけど天気予報って外れないんですよ、実は」と森田さん。
コンピューターの予想で1週間前位から7割ほど当たる情報がわかるそうで、「1週間前の段階では雨が降る可能性を言うが、5日前になるともう少し確かさが出てくる。3日前、2日前、前日になるとどんどん正確な予報をお伝えすることができる」そうで、最後に聞いた予報はまず外れないと話しました。「でも、結構お二人外してらっしゃる」と突っ込んだサワコに、二人は何とも苦笑い...。
さらに、「雨が降るのはそこにある水蒸気がたまたまその時に上がっていって落ちるだけ。雨雲が動いてるように見えるけれども雨雲なんか動いてない」と話すと、天気予報でよく聞く"西から雨雲が近付いています"という解説についても、「違う違う!雨雲なんか近付いてこないですよ」と全否定。 "そこで出来た雨雲"が雨を降らしていると話し、目からウロコの"天気の真実"でサワコを驚かせました。
「サワコの朝」はインタビューの達人・阿川佐和子が土曜の朝に素敵なゲストを迎えて送るトーク番組。
次回11月7日は、世界中を旅してきたイモトアヤコさんが"世界の絶景"を紹介。また、"ていねいに暮らす"ことにこだわる新婚生活についても話してくれました。
MBS/TBS系で毎週土曜あさ7時30分から放送中。ゲストの心に残る音楽と秘蔵トークをお楽しみに!
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