8月24日の「サワコの朝」のゲストは、落語家の三遊亭小遊三さん。明治大学在学中に三遊亭遊三師匠に弟子入りし、落語の道を歩み始めた小遊三さんは、36歳で真打に昇進。古典落語を得意とし“滑稽噺の名手”と称される人気で活躍し続けています。おなじみ「笑点」では、ちょっとキザな色男キャラとして30年以上親しまれている小遊三さん。実は、御歳72歳にしてモテ期がきているとか…!?秘めたる魅力にサワコが迫りました!
「彼が一番いい!」小遊三さんが会長の座を譲った理由
「落語界のドン・ファンか、はたまた色男か」そんなサワコからの紹介を受け、出囃子と共に登場した小遊三さんは、冒頭で小噺を披露しスタジオを盛り上げると、所属する落語芸術協会についてお話ししてくれました。これまで同協会の副会長兼会長代行という複雑な役職をこなしていたにも関わらず、会長に就任しなかったことについて「ああいうのには、向き・不向きってのがありましてね」と言うと、「自由奔放やないですか!会長になれば」と言うサワコに対し「いや〜お金はかかる、それからプレッシャーがかかる、責任を負わなきゃいけないという。祝儀・不祝儀とかってのが大変なんですよ」と力説。加えて「当協会が公益社団法人なんです。コンプライアンスですか?そういうのは、私らの世代は馴染んでないですから」と言うと「それに馴染んでますよ。昇太さんの年代は。こうしたらよかろうという知恵もちゃんとあの人は働くし。今、働き盛りですから。だから、彼が一番いいんじゃないかなと」と、春風亭昇太さんに会長の座を譲った理由を明かしました。
その昇太さんが還暦直前まで結婚しなかったことについて、「稼いだお金を女房にやるのが嫌だったんですよ」と分析し笑いを起こすと「奥さんの方がお金持ちじゃないですか。逆玉ですよ、あれ!悔しい話ですね。ここまで行くと」とさらなる笑いで結婚を祝しました。一方で、御歳72歳の小遊三さんには、現在、人生最大のモテ期が到来しているそうで...。番組では、落語ファンの聖地・浅草演芸ホールの前で街頭インタビューを敢行。モテ期が証明されたVTRを見た小遊三さんは「弱ったね。これ」と照れ笑いしながら結果に大満足のご様子でした。
師匠は噺家の鑑!命と引き換えに歌丸さんが取り組んだこと
高校時代は、スポーツ少年だったと言う小遊三さんは、なんと1964年に行われた東京オリンピックで聖火ランナーを務めたといいます。当時の写真を見ながら貴重なエピソードを披露した小遊三さんは、聖火ランナーの選抜条件について「運動部のキャプテンっていうのが第一原則。あと、学力優秀、品行方正、顔がいいと揃っていないとダメなんですよ」と笑いを交えて説明すると、「来年、走りますか?」と言う問いに「応募はしないですよ」と答えるも「頼まれたら、走ります。まぁ〜しょうがねぇなって」と言い笑いを誘いました。その後、大学へ進学した小遊三さんは、在学中に両親の反対を押し切り落語の世界へ。「師匠の所でご飯を食べて...寄席へ行くと楽しくてしょうがないんですよ」と言うと、桂米助さん、柳亭痴楽さん、三遊亭夢之助さんらと合宿のように楽しく過ごした前座時代を振り返りました。
前座へ入ってから14年半の歳月を経て真打へと昇進した小遊三さん。時を同じくして「笑点」への出演が決まったと言うと、36年に渡って活躍する人気番組での話を披露してくれました。「最初は、路頭に迷っているみたいな状態だった」と明かすと、歌丸師匠について「噺家の鑑ですよ。命と引き換えに最後に圓朝物に取り組んで、その通りやり遂げて。ニッコリ笑ってこの世からおさらばしていった。中々マネ出来るこっちゃないですね」とコメント。続けて「酸素吸入をつけながらも高座に上がるのが楽しみって言って。あんなに元気にやってたのに終わった途端にハァ、ハァってやってました。そんな思いまでする人、噺家にはいないです」と、亡き師匠が背中で語った大切なエピソードを語ってくれました。
「サワコの朝」はインタビューの達人・阿川佐和子が土曜の朝に素敵なゲストを迎えて送るトーク番組です。MBS/TBS系で毎週土曜あさ7時30分から放送中。ゲストの心に残る音楽と秘蔵トークをお楽しみに!
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