生活の大半を占める家事。いくら大好きな家での暮らしでも、家事に費やす時間と労力は負担が大きいものです。RoomClipには、家事動線にこだわった家づくりや、住んでから工夫されているユーザーさんがたくさんいます。少しでもスムーズな家事で、心にゆとりを持てるよう、我が家にピッタリのスタイルを見つけてみませんか?
暮らしと家事がスムーズになる、水まわり
生活に欠かせない水まわりは、家事の大部分に関わるエリアでもあります。家族のライフスタイルに合わせて、その配置や間取りを工夫しておくと、ストレスの少ない家になりそうです。ここでは、ユーザーさんの工夫を見てみましょう。
■①移動距離のない洗濯動線をつくる
撮影:Qrockさん
それぞれのご家庭にある洗濯事情。こうあるべき!に縛られず、我が家流のスタイルを形にしておきたいですね。こちらは、Qrockさんのランドリールーム。洗濯機の横にはベランダ、造作洗面台の後ろには室内干しスペースが。どちらに干すのも洗濯機から移動なしの、アクションの少ない洗濯動線です。
■②外からの汚れを持ち込まない
撮影:610taroさん
610taroさんのお宅は、お風呂のすぐ外がテラスに。お子さんが、どれだけ遊んで汚れても、そのままお風呂に入れるので、神経質にならず心穏やかに対応できます。洗濯機もバスタブ横にあり、干すのはテラスへ。育児の中での快適と、家事動線共に実現されています。
■③玄関に洗面台を設置する
撮影:tasaharaさん
最近は、玄関やリビング前に洗面台を設けているお宅も多いですね。お子さんの手洗いも習慣化しやすく、洗面所に行ったり来たりせず、スムーズに。tasaharaさんも、和モダンな洗面台を玄関に。黒の渋さで大人な雰囲気です。汚れた手を玄関でキレイにして、スッキリした気分で入室できます。来客時にも重宝しそう。
ウォークスルーで流れのある間取り
水まわりとも関係する間取りは、とおり抜けできるようにしておくと、生活や家事がスムーズになります。そして流れのある動線で時短になり、家事へのハードルも下げてくれるはず。ユーザーさんもその流れを意識して、間取りを工夫されているようです。
■④育児と家事を両立できる間取りにする
撮影:maiさん
キッチンから直結した、洗面所やお風呂。maiさんのお宅のように、特にマンションでは多く見られます。廊下からも入れたりと、とおり抜けできるのが便利。例えばキッチンに立ちながら、お子さんのお風呂の様子を見たり、家事だって同時進行しやすいですよね。いかに同時に物事が進められるかも、大切ではないでしょうか。
■⑤移動距離なく身支度できる動線を確立する
撮影:Norikoさん
朝の身支度は、なかなか余裕が持てるものではありません。服が決まらず部屋に出たり入ったり、あちこち歩きまわっていませんか?Norikoさんのお宅は、朝の流れを考えてコンパクトに。家族のウォークスルークローゼットと、洗面所やトイレがすぐ横に。行き止まりのない間取りで、毎朝快適そうです。
■⑥老後を考えた間取りや工夫を取り入れる
撮影:to.mo.ka.chuさん
こちらは、to.mo.ka.chuさんの寝室からの眺め。なんと!右手のトイレに、寝室からも奥の洗面所からも入れるそう。開け放つと掃除もしやすく、寝起きのトイレも安心。介護の経験を活かされて、車椅子もとおれるようになっているとのこと。ヒノキの床とタイル柄のクッションフロアで、とてもさわやかな空間です。
収納方法で、家事を減らそう
間取りや動線は、住んでからはそうそう変更できるものではありません。でも、手遅れではないんですよ。家事をはかどらせるのは、収納方法の変化や見直しでも可能だからです。もちろん収納も、ご自身や家族のライフスタイルに合わせた方法を見つけることが大切です。
■⑦見せる収納で後々の手間を減らす
撮影:KOMAさん
見せる収納はセンスも左右しますが、結果的に散らからない、物を選ぶクセがつくなど、プラス要素も無視はできません。KOMAさんは、カビを防ぐため靴を見せる収納に。長く履くためにも、手入れや手間を増やさないためにも、思い切って見せる収納にする。それも、家事ラクの秘訣なのかもしれません。
■⑧洋服はたたまずハンガーにかける
撮影:Norikoさん
洋服はたたまず、ハンガーにかけるだけ!のユーザーさんが増加中です。干すときと同じハンガーを使えば、そのままクローゼットに運ぶだけ。Norikoさんは、S字フックとつっぱり棒を駆使して、お子さんの洋服をかける収納に。持っている洋服を把握しやすく選びやすいので、身支度もスムーズになりそうです。
■⑨野菜室は紙袋収納にする
撮影:Nuさん
入れ替わりが激しく、土汚れや水分の出やすい野菜室。こまめな掃除が欠かせませんよね。でもその掃除を、もっとラクにしてくれるのが、Nuさんのような紙袋収納。100均でもGETできますが、家にためこんでいるショッパーなどでも活用できます。汚れたら捨てるだけなので、掃除の手間もありません。
頼ることで、家事にゆとりを持つ
日々心にゆとりを持つためには、何かに頼ったり、別の物を取り入れたりすることも必要です。もったいないかもしれないという気持ちは捨てて、浮いた時間と労力を、他のことに使える喜びを感じてみませんか?ユーザーさんは、どんなをアイテムとアイデアを使われているのでしょうか。少し見てみましょう。
■⑩掃除はルンバに任せる
撮影:naoさん
ペットや小さなお子さんがいると掃除の頻度も増え、時間に追われていると、思うタイミングにできないことも。それならnaoさんのように、ルンバを使ってみましょう。ベッドの下は掃除機も入らず、毎日移動させるのも大変。そんなストレスを抱えるよりも、浮いた時間を有効活用しちゃいましょう。
■⑪ストックを把握できる表をつくる
撮影:Jiaiさん
スーパーに行ったのに買い忘れたり、ストックがあるのに買ってしまったり...... それなら、Jiaiさんのアイデアはいかがでしょう。キッチン収納扉裏に、調味料類のストック表をつくられています。マグネットをその都度移動させ、買い物前に携帯で写真保存。メモの必要がなく、全体を把握しやすいシステムです。
■⑫無くてもいい物は撤去する
撮影:yu3koさん
あると便利でも、手入れしにくい水切りカゴ。yu3koさんも、カゴを撤去してマットを使われています。これなら洗って清潔に使えて、キッチンもスッキリ♪ 他にもティータオルを広げたり、キッチンペーパーなどで代用したりと、洗うだけや使い捨てスタイルが目立っています。
間取りや動線に手をつけられなくても、今の住まいの収納や物の配置を工夫すると、これまで以上にもっと家事がスムーズになりそうです。そして、限られた時間をどの作業に費やすか、どの物を選んで使うかなど、何が大切で優先すべきかも頭に入れておきたいですね。
執筆:ASA