[ガネダー(オーストラリア) 15日 ロイター] - シドニー大学などの研究で、オーストラリアで続いている高温と少雨によってコアラの水分補給が困難になり、生態に変化が生じている。科学者らによると、後ろ足で平均10分以上立って水場で水を飲む姿が見られるという。
収集した画像には、100頭以上のコアラがユーカリから栄養や水分を摂取するだけでなく、秋・冬季に地上や樹上で水分を補給する姿が映されている。
研究では、コアラが多数生息するガネダーの農場付近に特設の水場とカメラを設置。シドニー大学の研究者バレンティナ・メラ氏は「雨の降らない日ほど、コアラの水場訪問が長かった。涼しい季節に分かったのは、コアラが水場を広く利用し、その利用は降雨と関係があるということだ」と述べた。
次回は、冬季に比べてよりのどが乾くと思われる夏季(12─2月)に調査を行うという。