[サンノゼ(米カリフォルニア州) 3日 ロイター] - 米血液検査ベンチャー、セラノスの創業者エリザベス・ホームズ被告(37)を巡る裁判で3日、米カリフォルニア州サンノゼの連邦地裁の陪審は投資家を欺いたとして被告に有罪の評決を下した。
ホームズ被告は2010年から15年にかけて、セラノスの小さな機器を使えば指から採取した血液数滴によって幅広い検査が行えると虚偽の説明を行って投資家を欺いた容疑で、2018年に元最高執行責任者(COO)のラメシュ・バルワニ氏と共に起訴された。検査の正確性について患者に誤解を与えたことも起訴内容に含まれていた。
陪審は11の訴因のうち4件について有罪判決を下した。
検察は、セラノスが密かに独シーメンス社の従来型機器を使って患者の血液検査を行っていたとし、「検査革命」に失敗していたと指摘していた。
ホームズ被告は2003年にセラノスを創業してシリコンバレーの寵児となった。メディア王ルパート・マードック氏らの富裕な投資家が、同氏との会談後に数百万ドルを投資。しかしウォールストリート・ジャーナル紙がセラノスの機器の欠陥などについて連載記事を掲載し、その後破綻した。