1.ステッチで描かれた、グラフィカルなジャケット
2.フロントをジップで留める、重ね着ふうジャケット
3.春夏らしい爽やかな色が、今シーズンの中心。
今季の基本となるスタイルは、ボックスシルエットのテーラードジャケットに、裾をまくった太いパンツの組み合わせ。今回も芸術家、または労働者の日常着のような、ワークウエアをベースにしたこのブランドらしいカジュアルスタイルが続いている。アウターやシャツに見られる特徴的なデザインは、丈の長い服と短い服を重ね着したようなトロンプルイユ手法。パッチワークや切り返しで2着の服が1着に融合している。ステッチでグラフィックを描いたジャケットは、裏側に多様な布がパッチワークされるなど、幾重にもつくり込んだアイテムだ。着ている姿からはわかりづらいが、コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マンの服はどれも、手に取ったときに驚く仕掛けが施されている。着たり脱いだり、人に背中を向けたり、どんなシーンでも見栄えする、考え抜かれた服なのだ。