停電中にトイレを使ってもよいのか悩んだ経験はないだろうか。一時的な停電なら我慢できても、復旧の見込みがない時は困ってしまう。今回は、停電中にトイレの水を流す方法を紹介していこう。
1. 停電中にトイレを使ってもよい?
停電中にトイレを使用してもよいのかは、トイレのタイプによって決まる。トイレの後ろにあるタンク式トイレ(水洗トイレ)であれば、断水していなければ停電中に使っても問題ない。自動洗浄できるタンクレストイレ、パネルのボタンで洗浄するパネル式トイレは作動しなくなるので注意しよう。
2. 停電時に手動でトイレの水を流す方法
まずタンク式トイレ(水洗トイレ)は、いつも通りレバーで水を流せばよい。問題なのはタンクレストイレやパネル式トイレだ。この2つのタイプは、非常時に備えて手動レバーがついている機種が多い。手動レバーがついている位置は機種によって異なるため、取扱説明書やメーカーの公式サイトを確認しよう。原始的ではあるが、バケツで水を流す方法もある。バケツ1杯分の水を一気に流し込み、次にバケツ半分ほどの水をゆっくりと注ごう。その後は2〜3回使用するごとに、バケツ2杯分程度の水を注ぐことをおすすめする。水を注ぐ前に、トイレの周りに新聞紙などを敷くと衛生的だ。
3. 停電時にトイレに水を流す際の注意点は?
停電時にトイレに水を流す際にはいくつかの注意点がある。地震などで排水管が故障している可能性がある時は、水を流すと汚水が逆流してくるリスクがあるため、水は流さないでほしい。断水をともなう停電だった場合は、まず「エアー抜き」という作業を行う必要がある。エアー抜きの詳細や方法については取扱説明書を確認してほしい。また、タンクに水を入れないように注意しよう。タンクを開けて水を入れると、電気部分に水がかかり故障の原因となる可能性があるからだ。
結論
今回は、停電中に手動でトイレの水を流す方法を紹介してきた。タンク式トイレであれば水を流しても問題ないが、配水管が故障している可能性がある時、断水をともなう停電だった場合はすぐに水を流さないように注意してほしい。