突然だが、皆さんは「ファーストフード」と「ファストフード」の違いをご存知だろうか。日常でよく耳にするのは「ファーストフード」かもしれないが、メディアで使われることが多いのは「ファストフード」という言い回しだ。両者の違いや歴史、近年のトレンドなどを解説する。
1. 「ファーストフード」と「ファストフード」の違い
ファーストフードとファストフードは発音が異なるが、実はどちらの言い回しも正解である。「Fast(速い)」という単語をイギリス英語では「ファースト」、アメリカ英語では「ファスト」と発音するため、2つの呼び方があるのだ。つまり「ファーストフード」も、「First food」ではなく「Fast food」のことを意味していることになる。注文したあとの待ち時間が少ないことから、ファストフードという言い回しになったようだ。
2. ファストフードの誕生と日本における歴史
ファストフードは1920年代にアメリカで誕生し、1970年に日本へ参入した。日本初の店舗は、大阪万博で実験的に出店されたケンタッキー・フライド・チキンである。その後、マクドナルドやミスタードーナツ、ロッテリアやモスバーガーが立て続けに出店した。この頃から、日本にファストフードの文化が根付き始めたのだ。
3. ファストフードの近年の傾向
これまでのファストフードは「安くて早くて美味しい」がウリであったが、近ごろは幅広いジャンルの商品やサービスを展開する店舗が増えている。中でも近年充実しているのが、ヴィーガン料理や健康志向のメニューだ。ほかにも、オーガニック食品を中心にする「クリーンイーティング」という食スタイルや、宅配サービスが注目を集めている。トレンドをどんどん取り入れるファストフード業界に、今後も世間の期待が高まりそうだ。
結論
ファストフードとファーストフードは発音の違いによるものであり、意味は同じである。どちらも「速い(Fast)」を示すということを知っておいてほしい。ファストフードの商品やサービスは、世間のトレンドを取り入れながら徐々に変化している。ファストフード店を利用する際は、その点にも注目してみてはいかがだろうか。