ふとした時に気になる、足のにおい。嫌な足のにおいを抑えるためにおすすめなのが「重曹足湯」だ。今回は足のにおいに効果が期待できる重曹足湯のやり方や効果を紹介する。重曹足湯以外の足のにおいケアもまとめたので、参考にしてほしい。
1. 足のにおいと重曹足湯の効果の関係
重曹足湯は足のにおいに効果的だといわれている。重曹足湯がにおいを消すメカニズムを解説する前に、そもそも何故足のにおいが発生するのかを見ていこう。
足のにおいの原因
足のにおいは、皮膚で増殖した菌が原因で発生する。足にかいた汗や垢が放置されると、それらをエサにして雑菌が増殖し「イソ吉草酸」を出す。このイソ吉草酸がすえたようなにおいの原因になるのだ。
さらに、足はほかの皮膚と比べて汗をかきやすく、靴や靴下でムレやすい状態になっている。においが発生しやすい条件がそろっている場所なのだ。
重曹足湯が足のにおいを消すメカニズム
このイソ吉草酸が原因のにおいには、重曹足湯が効果的だ。その理由は、重曹がにおいの原因を中和するからである。においの原因になっているイソ吉草酸は弱酸性で、重曹は弱アルカリ性だ。この2つが合わさると、中和されて別の物質に変化する。この反応により足のにおいがなくなるのだ。
においだけじゃない!重曹足湯の効果
重曹足湯の効果を期待できるのは、足の臭いだけではない。弱アルカリ性の重曹は足の余分な角質を柔らかくして、取りやすくすることができる。余分な角質をとることでにおいや水虫の予防に役立てることが可能だ。さらに、血液循環をよくして効率よく身体を温める効果も期待できるのだ。
2. 重曹足湯の効果を実感できる正しい方法
重曹足湯の正しい方法を見ていこう。間違った方法を行うと効果が減ってしまうので注意が必要だ。
重曹足湯のやり方
- 洗面器などの容器に30~38度程度のぬるま湯を用意する。
- そこに重曹を大さじ2杯入れ、よく溶かす。
- 10~15分足をつけておく。
- 最後に足の裏や指の間を軽くこすって洗い流す。
これで重曹足湯は完了だ。肌荒れを起こしていないか確認しつつ、週に3回程度行うとよいだろう。刺激が強すぎるようであれば、頻度を落とすか足湯を中止しよう。
重曹足湯の注意点
重曹足湯に使う重曹は、必ず食用のものを使おう。掃除用や洗濯用のものは粒子が洗い上に不純物が多いものがあり、肌が荒れてしまう可能性が高いからだ。
3. 重曹足湯は効かない?重曹足湯が合わない人向けの足湯
重曹足湯が合わない人には、ミョウバンやお酢を使った足湯がおすすめだ。それぞれのやり方を見ていこう。
ミョウバン
料理や掃除に使われる「ミョウバン」は、水に溶かすと酸性の液体になる。重曹足湯と同じ原理でにおいの原因を中和する効果が期待できるのだ。さらに、雑菌の増殖を抑える効果もあり、におい予防に効果的だ。ミョウバンで足湯をする場合は、約10倍に薄めたミョウバン水を使って足湯を行おう。
お酢
お酢には殺菌作用があり、においの原因になる菌を抑える効果が期待できる。お酢で足湯をする場合は、容器にお湯を溜めてコップ1杯ほどのお酢を混ぜて使おう。時間や温度は重曹足湯と同様だ。お酢のにおいがきつい場合は、竹酢や木酢を使っても同様の効果が期待できる。
4. 足がにおう!重曹足湯以外に足のにおいを抑える方法
重曹足湯以外にも、足のにおいを抑える方法がある。足のにおいが気になる人は、重曹足湯と合わせて実践してみるとよいだろう。
靴下をお酢で洗う
重曹足湯をしているのに足が臭い場合は、靴下に体臭がこびりついている可能性がある。その場合は、靴下をお酢につけておくと効果的だ。洗面器などの容器に水をはってスプーン1杯のお酢を入れ、一晩つけておく。翌日普通に洗濯するだけでお酢の殺菌効果でにおいを抑えることができる。この方法は、お酢ではなく、重曹で行ってもOKだ。
靴のにおいを取り除く
靴にこびりついたにおいも、足が臭くなる原因だ。同じ靴を毎日履くのは避け、最低でも1日以上休ませるとにおいがつきにくくなる。靴をしまう時は、消臭グッズを入れたり下に新聞紙を敷いたりすると消臭効果が期待できる。
重曹スプレー
重曹は足湯だけでなく、スプレーにして使うこともできる。重曹スプレーは150mlの水に対して小さじ1杯程度の重曹を加えるだけで完成だ。靴や靴下などのにおいが気になる時に直接スプレーするだけで、におい対策が可能である。
結論
足のにおいには、重曹足湯が効果を期待できる。においだけでなく、足の角質を取り除きやすくする効果や水虫予防、血行促進など身体に嬉しいこと尽くめなのだ。重曹が肌に合わない人は、ミョウバンやお酢でも代用が可能だ。足のにおいは1回だけのケアではなかなか消えないので、根気強く対策を続けていくことが重要である。