冷蔵庫の下にマットを敷こうかどうか迷っている方も多いのではないだろうか?メリットもデメリットもあるため、購入する前に知っておくことが大切だ。冷蔵庫のマットに関する基礎知識と選び方、おすすめなどを紹介する。
1. 冷蔵庫マットを敷くメリットとは?
冷蔵庫マットを敷くことにどういったメリットがあるのだろうか?まずは効果から見えてくるメリットからお伝えしよう。
フロアを傷、凹みから守る
冷蔵庫マットの、もっとも大きなメリットといえば「床が傷ついたり凹んだりするリスクを軽減できる」点だろう。冷蔵庫は重量がある家電であり、模様替えなどをしない限り基本的にはずっと同じ場所に設置しているものだ。ゴツゴツした脚の冷蔵庫もあるため、床が傷つく、もしくは凹むといった可能性が高い。
冷蔵庫マットはそうしたトラブルを軽減してくれるため、「新築なので床を傷つけたくない」「賃貸物件なのでできるだけ丁寧に使いたい」といった方に人気がある。
フロアが汚れるのを防ぐ
汁物を取り出す際に若干床にこぼしてしまい、フロアが汚れてしまったことはないだろうか?冷蔵庫マットを敷いておけば、そうした汚れを防ぐことができるかもしれない。
また、冷蔵庫からフロアに垂れた水滴でフロアにシミができたり、冷蔵庫の脚など錆がそのままフロアに残ったりすることもある。冷蔵庫マットがあれば、そうしたシミや錆なども防いでくれるだろう。
冷蔵庫の振動や音を抑制する
冷蔵庫は音が出たり振動したりする。とくに賃貸物件にお住まいの方は、下階や隣に伝わっていないか、心配になることもあるだろう。冷蔵庫マットには音を吸収したり、振動を下階に伝わりにくくしたりする効果も期待できる。
冷蔵庫がずれるのを防ぐ
冷蔵庫マットの中には、滑り止め素材が使われているものもある。効果は定かではないが、フロアに直置きしているときと比べて、地震の際のずれ、転倒などを防げる可能性が高くなるかもしれない。
2. 冷蔵庫の下に「マット」を敷くデメリットとは?
メリットが目立つ冷蔵庫マットだが、デメリットもいくつかある。「失敗した!」とならないよう、両方しっかり把握しておくことが大切だ。
フロアにへばり付いてしまうことがある
冷蔵庫マットを長く使っていると、重みでフロアにへばり付いてしまうことがある。ムリにベリベリっと剥がすと一部が残ったり、フロアのワックスなどが剥がれたりする可能性もある。
掃除がしづらいこともある
クッション性の高い冷蔵庫マットは、フロアに直置きした場合と比べて冷蔵庫が沈み込むことがある。その分、冷蔵庫下のすき間が狭くなるため、掃除がしづらくなる可能性がある。
それに、冷蔵庫マット(とくに奥の方など)の汚れをキレイにしたいときは、結局、フロア掃除と同じように冷蔵庫を移動させなければならないだろう。
冷蔵庫マットもやがて劣化する
当然だが、冷蔵庫マットも熱や重み、水分や汚れ、それに摩擦などさまざまな要因で劣化していく。見た目が悪くなるだけでなく、クッション性の低下や、防音・制震機能、あるいは滑り止め機能などの低下を招く可能性がある。
3. 冷蔵庫の下に敷く「マット」の選び方とおすすめ
冷蔵庫マットは、お伝えしたようにメリットもあるしデメリットもある。それぞれを理解したうえで自分に合ったものを選ぼう。
冷蔵庫マットの選び方
冷蔵庫マットを選ぶ際は、お好みのデザインであることももちろんだが、そのほかにも「素材」「機能性」「サイズ・耐荷重」といった点に着目しよう。
素材には「ポリカーボネート」「シリコン」「ゴム」などがある。ポリカーボネートは軽量で耐久性にすぐれた素材、シリコンは耐熱性や撥水性にすぐれた素材だ。天然ゴムには防音効果が、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエン)ゴムには耐久性などが期待できる。
また素材や加工方法などによって「滑り止め」「防音」「耐衝撃」「耐熱」などの機能がある。
賃貸物件にお住まいで下階が気になる方は防音、背の高い冷蔵庫をお使いで転倒リスクを少しでも減らしたい方は滑り止め、といったように冷蔵庫の設置状況に合わせて機能を選ぶといいだろう。
そしてサイズおよび耐荷重だ。冷蔵庫の脚の距離を測っておき、不足しないサイズのものを選ぼう。あわせて、冷蔵庫の重量も取扱説明書などで確認してほしい。
日晴金属「冷蔵庫キズ防止マット」
変形しにくく耐久性の高いポリカーボネート製の冷蔵庫マット。サイズはS(〜200Lクラス)からLL(〜700Lクラス)までさまざまある。
セイコーテクノ「冷蔵庫キズ防止マット」
同じくポリカーボネート製の冷蔵庫マットだ。透明度や難燃性も高い。サイズもS(〜200Lクラス)からLL(〜700Lクラス)まで幅広く用意されている。
株式会社タツフト「冷蔵庫用ゴムマット hmd-7015」
四隅の脚にセットするゴム製の冷蔵庫マット。フロアの傷や凹み防止および、滑り止め効果も期待できる。ただし、10cm×12cmと小さいためフロアの汚れ防止には向かない。
結論
冷蔵庫マットにはさまざまな種類がある。デザインだけでなく、素材の特徴や機能性なども踏まえて、自分に合った冷蔵庫マットを選んでほしい。メリット、デメリットを正しく把握し、失敗しない冷蔵庫マット選びをしていこう。