ジューシーな鶏肉をサクサクの衣で閉じ込めたチキンカツは安価に購入できる食材でありながらボリュームたっぷりであり、子どもから大人まで不動の人気を誇るメニューの1つである。ソースをかけて食べるのが一般的だが、そのソースにバリエーションをもたせることでメニューの雰囲気をガラッと変えることができるのである。ここではチキンカツにおすすめしたい4種類のソースについて紹介していく。
1. チキンカツのソースいろいろ!まずは人気の王道ソース
ソースといえばまずは中濃ソースやウスターソースなどの黒っぽいソースを思い浮かべる人が多いだろう。これらのソースは野菜や果物の搾汁や煮出汁、ピューレ、またはこれらを濃縮したものに砂糖や食酢、塩や香辛料などを加えて調整したものである。
中でもウスターソースは関西を中心に西日本で愛用されており、単に「ソース」といえばウスターソースを指すほど定着している。ウスターソースはそのままかけても美味しいが、少し手を加えるだけで美味しさが一段とアップするので紹介する。それはフライパンでウスターソースにケチャップ、練りからし、バターを加え塩こしょうで味を調える方法である。これだけで市販のウスターソースがさらにコクを増したオリジナルのソースに大変身するのである。
2. チキンカツとの相性バッチリ!ケチャマヨでオーロラソース
オーロラソースとは、本来ベシャメルソースにトマトとバターを加えたものであるが、日本ではケチャップとマヨネーズを混ぜたものを指すことが多い。ケチャップとマヨネーズを混ぜるだけでもピンクの色合いがキレイではあるが、ここもちょっとしたアレンジを加えるだけでグッと美味しさが増すので試してみてほしい。1つはケチャップとマヨネーズに少量のウスターソースとレモン汁を足す方法だ。ケチャップとマヨネーズだけだと少々ぼやけた味になるが、それがグッと引き締まる。ウスターソースは入れすぎると色が悪くなるので量に注意したい。2つめはコンソメ、バター、おろしにんにくを少量の牛乳で溶かし、ケチャップ、マヨネーズと混ぜる方法である。バターとにんにくでパンチの効いたソースになる。
3. 洋食屋さんみたいなチキンカツのトマトソース
洋食屋さんで食べるようなチキンカツを目指すならトマトソースを作ってみるのもいいだろう。トマトの旨みと酸味がチキンカツの美味しさを引き立ててくれる。余ったトマトソースは保存してパスタやオムレツなどにも使用できるのでおすすめだ。ホールトマトやカットトマト缶を用意し、みじん切りにした玉ねぎ、にんにくをオリーブオイルで炒めトマト缶を加えて煮詰めたら塩こしょうで味を調える。スパイスも加える場合は煮詰めるときにバジルやオレガノ、パセリなどを好みでチョイスしたい。なお、トマトソースと合わせる場合には、チキンカツの衣に粉チーズを混ぜるとトマトソースとの相性がさらによくなるのでおすすめだ。1つ注意点としては、チーズを加えると焦げやすくなるので火加減が強くなり過ぎないように気をつけよう。
4. 混ぜるだけでお店の味!チキンカツをハニーマスタードソースで
ハニーマスタードソースは、はちみつの甘みとマスタードの酸味がベストマッチの組み合わせだ。はちみつとマスタード、マヨネーズ、醤油を混ぜるだけで簡単でありながらお店で食べるような味に仕上げることができる。ハニーマスタードソースはチキンカツだけでなく、ほかの肉料理や魚料理、さらにはグリル野菜やさつまいも、かぼちゃといった根菜類のサラダなど幅広く使用できる万能なソースである。辛めにしたい場合はマスタードを多くし、甘めに仕上げたい場合はハチミツを多くするなど自分の好みに合う割合を見つけてほしい。またマスタードにも「練りからし」、「粒マスタード」、「ディジョンマスタード」など意外と多くの種類があるのでこだわってみるのもおもしろい。保存も冷蔵庫で1週間ほど可能である。
結論
チキンカツは市販のウスターソースをかける定番の食べ方だけでなく、ウスターソースにひと手間加えた王道ともいえるソースから、オーロラソース、トマトソース、ハニーマスタードソースなどのさまざまな味で楽しむことができる。どのソースも混ぜたり、ちょっとした手間を加えるだけで作ることができるので、ぜひ試してみてほしい。