色とりどりのおはじきは、見ているだけでもウキウキと楽しい気分にさせてくれる。おままごと遊びの材料などとして、使用している子どももいるのではないだろうか。おはじきは、昔からある定番のおもちゃだが、このおはじきを使ってゲームをしたことがある人は意外と少ないかもしれない。そこでこの記事では、おはじきを使ったさまざまなゲームを紹介しよう。
1. 簡単にできるおはじき遊び
おはじきにはさまざまな遊び方があり、小さな子どもからお年寄りまで楽しむことができる。そのなかでも簡単で最もオーソドックスな遊びが「しきりとおやつ」というものだ。
テーブルの上におはじきをばらまく。その中から欲しいおはじきと、そのおはじきに当てるおはじきを決め、欲しいおはじきと、当てるためのおはじきの間に指で線を引く。その後、欲しいおはじきに、最初に決めた当てるおはじきを指で弾いて当てる。うまく当たったらもう一度2つのおはじきの間に指で線を引き、おはじきに触らずに線を引くことができたらおはじきを手に入れられる。これをおはじきが最後のひとつになるまで続け、1番たくさんおはじきを手に入れられた人が勝ちとなる。
なおルールをさらに単純にするなどバリエーションを設けることで、子どもの年齢や能力に合わせた遊び方ができそうだ。
このおはじきを指で弾く動作を練習させたいときには、的当てゲームが効果的だ。紙に数字を書いた的を描き、おはじきを指で弾いて的の中に滑らせる。おはじきが止まった場所に書かれた数字が得点となる。このゲームは、カーリングのようなゲームに発展させることもできそうだ。
子どもが小さくおはじきを弾く動作が難しいときには、おはじきの色分けをする、おはじきを積み上げるなどの遊び方はいかがだろうか。工夫次第でおはじきはいろいろな遊び方ができるので、子どもと知恵を絞って、新しいおはじきの遊び方を生み出すのも楽しいかもしれない。
2. おはじき遊び「マンカラ」とは?
おはじきの遊びのひとつに「マンカラ」というものがあることをご存知だろうか。これはアフリカや東南アジアなどで親しまれているものだ。
シンプルなルールながら奥が深く、4、5歳くらいの子どもから大人まで一緒に楽しめるところが魅力だ。親子で取り組める知育ゲームとして、最近日本でも注目を集めているようだ。
マンカラに必要なアイテムは、おはじき48個、マンカラ用のボード(6つの穴が横に2列並び、両端にゴールポケットがついたもの)のみ。ボードは専用のものがなくても、牛乳パックを切って並べたものや空き缶を並べたものなどで代用可能だ。
このマンカラのルールの種類は、なんと数百にものぼるという。ここでは最もオーソドックスな「ベーシック」と呼ばれるルールを見ていこう。
ベーシックのルール
- ボードを挟んで向かい合わせに座る。
- ゴールポケット以外の穴に4つずつおはじきを入れる。
- じゃんけんで順番を決める。
- 先行の人は自分の陣地の穴のひとつから、すべてのおはじきを取り出し、その穴の隣の穴から反時計回りにおはじきをひとつずつ入れていく。このとき最後のひとつがゴールに入った場合、再び自分の番となる。
- この作業を手持ちの石がなくなるまで繰り返し、先に石が無くなった方が勝ちとなる。
3. おはじき遊び以外の昔遊び
おはじき遊び以外にも、昔から親しまれている「昔遊び」はたくさんある。最近は電子ゲームなど面白いおもちゃがたくさんあり、昔遊びに目を向ける機会は少ないかもしれない。しかし昔遊びは子どもの能力をバランスよく伸ばす効果があるとされている。
作り込み過ぎずシンプルな遊びが多く、子どもの年齢や人数に合わせてルールを変えるなど柔軟に対応できるところも昔遊びの魅力だ。子ども同士で知恵を出し合い遊び方を工夫することで、考える力も育まれるだろう。
おはじき以外の昔遊びには、折り紙や竹馬、あやとり、ぽっくり、竹とんぼ、お手玉、鬼ごっこなどがある。親子でどのような昔遊びがあるのかを調べ、一緒に楽しんでみるのもおすすめだ。
結論
お父さんお母さんの中にも、おはじきをはじめとする昔遊びの経験があまりないという方もいるのではないだろうか。この機会に子どもと一緒に楽しんでみるのはいかがだろう。親子のコミュニケーションのきっかけにもなるに違いない。