カレーの風味が食欲をそそるタンドリーチキン。名前や味は知っていても、由来や発祥まで詳しく知っている人は少ないだろう。今回はタンドリーチキンとはどんな料理なのか、意味や発祥とともに作り方を詳しく紹介したい。スパイスを使った本格的な作り方から、家にあるものでできる手軽な作り方まで幅広くチェックしていこう。
1. タンドリーチキンとは?その意味や発祥の地について
タンドリーチキンは鶏肉をカレー粉などのスパイスとヨーグルトで漬け込み、「タンドール」と呼ばれる窯で焼いた料理。タンドールはつぼ型の土窯で、内側に鉄製の串にさした鶏肉を入れて焼き上げていく。中はとても高温なので、短時間で焼き上げるのが特徴だ。余分な脂が落ちて外側はパリパリ、短時間で仕上げることで中はジューシーに仕上がる。タンドリーチキンの発祥はインドで、インドの定番料理であるナンも同じタンドールで焼き上げている。本場インドでは家庭や店によってタンドリーチキンの味が異なり、スパイスの配合だけでなくタンドールの質や使用期間によっても風味が変わるといわれている。長期間使い込まれたタンドールは味や香りがしみ込み、より美味しいタンドリーチキンが焼き上がるのだ。
タンドリーチキンの味は?
タンドリーチキンの味は作り方によってさまざまだが、基本的にはカレー風味が中心だ。カレー粉の香りが漂い、食欲をそそる。本格的なタンドリーチキンは辛みがあるが、作り方を少し変えれば子どもでも食べられる辛くないタンドリーチキンも作れる。
2. 本格的なタンドリーチキンの作り方とは?
タンドリーチキンとは、鶏肉を数種類のスパイスに漬け込んで作るインド料理。使うスパイスは好みなどにもよるが、パプリカパウダー・レッドチリパウダー・クミンパウダー・コリアンダーパウダー・ガラムマサラなどが基本。たくさんのスパイスを少量ずつ使うため用意するのは大変だが、自分でスパイスを調合すれば好みの味に近づけやすい。調合したスパイスとにんにくやしょうが、ヨーグルトや塩と少量の油を混ぜて漬けダレを作っておく。鶏肉は好みの部位でOKだが、ジューシーな鶏もも肉や手羽元などがおすすめ。鶏肉に漬けダレをもみ込み、数時間置いておく。一晩漬けておくとしっかり味がしみるが、時間がない場合は数時間程度でもよい。味がしみた鶏肉を漬けダレから取り出し、フライパンで両面がこんがりとするまで焼けばタンドリーチキンの完成。スパイスは焦げやすいため、やや弱めの火で様子を見ながら焼くとよいだろう。フライパンではなく、魚焼きグリルやオーブンなどを使って焼くと、より本格的でジューシーな仕上がりになる。
3. 気軽に作れる簡単なタンドリーチキンの作り方とは?
タンドリーチキンとはたっぷりのスパイスを使った本格インド料理だが、自宅で作る場合はたくさんのスパイスを用意するのは難しい。1つ1つのスパイスを少量ずつしか使わないので、余ったスパイスの使い道にも困るだろう。そんなときは、家庭にもよくあるカレー粉を使うのがおすすめ。カレールウではなく、スパイスのカレー粉なので間違えないように注意しよう。ヨーグルトにケチャップ・カレー粉・にんにく・しょうが・塩・油を加えるだけで手軽な漬けダレが作れるのだ。ケチャップが入っていると甘みやコクがプラスされるため、辛いのが苦手な人でも食べやすい。作った漬けダレを鶏肉にもみ込み、数時間置いてからフライパンやオーブンで焼けば完成。市販のカレー粉はターメリックやコリアンダー、クミンなどさまざまなスパイスが調合されている。そのため、カレー粉1つあればほかのスパイスを用意しなくても手軽にタンドリーチキンが作れるのだ。カレー粉に好みのスパイスをプラスして作ると、少し本格的な味わいに近づく。
結論
タンドリーチキンとは、インド発祥のスパイシーな鶏肉料理だと分かった。作るにはたくさんのスパイスが必要だが、カレー粉を使えば意外と簡単に作れる。家庭も手軽に作れて美味しいので、ぜひ試してみてはいかがだろうか。本格的なタンドリーチキンを作りたい人は、好みのスパイスを用意して調合するのも面白いだろう。