バナナの皮を見ると、青みがかっていたり、黒い点が多かったりと、様々なものがある。では、どの状態で食べると一番美味しいのか。バナナの選び方を知って、いつでも美味しいバナナを食べられるようになろう。
1. 種類
◆フィリピンバナナ
一般的に出回っているのがフィリピンバナナ。その中でも「キャベンディッシュ」という品種がほとんどを占めている。皮が厚く、果肉はなめらか。最近は、甘熟王やスウィーティオなどのブランドバナナも多い。
◆台湾バナナ
台湾産のバナナ。昭和のころは高級品とされていた。北蕉(ほくしょう)や千人蕉などの品種がある。味が濃く、果肉はねっとりとしていて、香りが豊か。
◆モラード
皮が赤茶色なので、別名はレッドバナナ。味はあっさりとして甘さが控えめで、少し酸味がある。果肉はもっちりとしている。
◆モンキーバナナ
別名セニョリータ。7~9cmの小型でかわいいバナナ。皮が薄く、果肉は柔らか。味は濃厚。小さいので子供のおやつにも最適。
◆調理用バナナ
甘さがない。熱を加えると、いものような食感になる。
◆バナップル
2012年から発売され始めた。名前の由来はバナナとアップル。ずんぐりとした手のひらサイズで、味は濃厚だが、リンゴのような酸味があるのでさっぱりしている。
2. 特産地
世界の中でも日本は有数のバナナ消費国だ。ただ、バナナはほとんど日本国内では生産されていないので、99%以上をフィリピンやエクアドルから輸入している。
熱帯地域で育つので、生産国1位はインド。以下、中国、フィリピン、ブラジルと続く。
日本では沖縄や奄美群島などで生産されているが、2016年に岡山県で、ビニールハウスを利用したバナナの大規模な農園が開園され、話題をよんでいる。
3. 選び方
◆角に丸みがある
美味しいバナナを選ぶ時は、まずは全体的な形を見る。バナナに縦に入っている角が、角ばっているものではなく、丸みのあるものが美味しい。
◆つけ根がしっかりしている
房のつけ根がしっかりとしていて、つけ根から果肉までの間にある茎が、太くて短いものがいい。また、ヘタに傷がないものを選ぼう。
◆色を見る
全体的に黄色いもの。黒い斑点(シュガースポット)が出ていたら、食べごろだ。
◆表面をチェック
バナナはぶつかったりすると、すぐに黒くなる。皮の表面を見た時、黒ずんだくぼみや傷があるものは、果肉も黒くなっている場合があるので、避ける。
バナナは青いまま輸入され、日本で、温度や湿度が管理された室(むろ)で追熟される。室で熟されると青から黄色くなり、おいしく熟成されるのだ。スーパーなどにバナナを買いに行くと、つけ根のあたりがまだ青いものもあるが、自宅で吊るしておけば、次第に熟されて、甘くなる。バナナを選ぶ時、あえて青っぽいバナナを選び、自宅で熟成させて食べごろになったら食べる、という人もいる。
結論
バナナの皮を剥いて一口食べたとき、甘く美味しいとちょっと嬉しい。逆に、黒くなっていたり硬かったりすると、ちょっとがっかりだ。バナナの目利きになれば、皮の状態や形を見るだけで、いつでも美味なバナナを食べることができる。栄養が豊富で、スポーツ時などに大切なエネルギー源になるバナナ。子どものスポーツ大会に美味しいバナナを差し入れるのもいいかもしれない。