お腹の赤ちゃんの性別がいつわかるのか、気になるお父さんやお母さんも多いのではないだろうか?妊婦健診のエコー検査でいつわかるのか、目安や男女を見分けるポイントや、男女別にわかる時期などを詳しく解説する。性別が前もってわかることのメリット・デメリットなども解説するので、あわせて参考にしてほしい。
1. 赤ちゃんの性別はいつ決まる?
お腹の赤ちゃんの性別はいつ、どのタイミングで決まるものなのだろうか?
性別は受精したタイミングで決まる
赤ちゃんの性別は、卵子と精子が受精したタイミングで決定する。卵子は「X染色体」しか持たないが、精子には「X染色体を持つものとY染色体を持つもの」が存在する。受精した結果、ふたつの染色体が「XX」であれば女の子「XY」であれば男の子だ。妊娠がわかり「男の子かな?女の子かな?」と想像をふくらませる頃には、すでに性別が決まっているのである。
2. エコー検査では、性別はいつわかる?
受精のタイミングで性別が決まるとはいえ、その時点では女の子か男の子かを知ることはできない。では、エコー検査では性別はいつわかるのだろうか?
16週(5カ月)頃からわかるようになってくる
12〜15週(4カ月)もすれば内臓や手足などの器官はほぼ完成される。このとき、エコー検査で性別がわかることもある。だが赤ちゃんの向き・体勢によっては外性器の見えやすさが異なるため、判別しにくいケースも多い。
16週(5カ月)を過ぎたころ、エコー検査で外性器がよく見えるようになれば性別が確認できる。20週(6カ月)にもなると赤ちゃんも25〜30cmほどの大きさになり、女の子と男の子の違いがはっきりしてくるため、性別もより判別がつきやすくなる。
赤ちゃんの体勢などによっては判別しづらいこともあるが、おおよそ16週あたりから性別がわかり始めると考えておくとよいだろう。
3. 赤ちゃんの性別「女の子」ならいつわかる?
では、女の子と男の子とでわかる時期に違いはあるのだろうか?女の子の外性器は男の子と違って飛び出していないことからややわかりにくく、一般的には男の子よりも性別を判別できる時期が遅い傾向にある。
17〜18週(6カ月)くらいからわかり始める
女の子だとはっきりわかるのは17週くらいからのようだ。木の葉の形をした外性器や割れ目がエコー検査ではっきり視認できるようになれば、女の子であると判別できる。男の子特有の突起物が見えない場合も、女の子と判別される可能性がある。ただし体勢によっては外性器がなかなか見えないことがあり、妊娠後期になっても判別しないといったことも考えられるため、一応覚えておこう。
4. 赤ちゃんの性別「男の子」ならいつわかる?
一方、男の子の場合はどうだろうか?男の子は、足と足の間に陰茎や陰嚢が見えるかどうかで判別されるため、女の子に比べるとわかりやすい。したがってタイミングも若干ではあるが早めの傾向にある。
14〜15週(4カ月)頃からわかり始める
早ければ11〜12週(3カ月)でわかるケースもあるようだが、より判別しやすくなるのは14〜15週(4カ月)頃とされている。ただし女の子の場合と同じように、エコー検査をしたときの赤ちゃんの体勢によっては外性器が見えにくいことがあるため、妊娠後期になってもなかなか確定しないこともある。
5. 赤ちゃんの性別が先にわかると何がいい?何がよくない?
赤ちゃんの性別が生まれてくる前にわかることで、お父さんやお母さんにはどういった影響があるのだろうか?
服や小物などを準備しやすい
赤ちゃんの性別が前もってわかっていれば、着る服やベビーベッド、ベビーカー、エルゴ、そのほかおもちゃなどの小物も含め、いろいろと準備がしやすい。
名前を考えるのに性別を絞り込める
女の子か男の子かがわかっていれば、名前を考えるときも性別を絞り込める。熟考する時間もたっぷり取れるだろう。
ただし生まれてくるまでのワクワク感は若干減るかもしれない
「赤ちゃんが元気に生まれてきてくれる」これに勝る喜びはないものだが、同時に性別も楽しみにしておきたいという考え方もある。その点でいえば、先に性別を知ることでワクワク感は多少、減ってしまうかもしれない。
期待している性別と違ったときは困惑するかもしれない
「男の子がほしかったのに女の子だった」あるいはその逆のケースもそうだが、期待していた性別とは違った場合、一瞬困惑する可能性もゼロではないだろう。万が一、そうしたケースに遭遇した場合は、とにかく視点を変えることだ。
まず「生まれてきてくれること」そのものが奇跡でありもっとも喜ばしいことであるという点は忘れてはいけない。そのうえで、女の子であれ男の子であれ、どんな大人になっていくのか、どんなことで笑うのか、どんな趣味を持つのかなど「ひとりの人間の人生」という視点で、どんな人生を歩んでいくのか想像を巡らせてみるなどしよう。
6. 性別を知りたい方・知りたくない方がいるし、教えられないケースもある
赤ちゃんの性別がいつわかるか知りたいという方は増えているようで、むしろ近年ではそれがスタンダードだという風潮も見られる。だが一方で「赤ちゃんの性別は生まれてくるまでのお楽しみ」にしたいという方もいる。さらには医師の中にも、お腹の赤ちゃんの性別判断に消極的という方はいる。
性別が知りたいときは先生にどう伝える?
赤ちゃんの性別を知りたいときは、先生ごとに考え方が異なるといったケースがあることも頭の片隅に入れつつ、性別がわかったら教えてくれるよう伝えてみよう。なお病院によっては、性別がはっきりとわかる週までは判別できたとしても教えないという方針のところもある。
性別を知りたくないときは先生にどう伝える?
赤ちゃんの性別を知りたくないときは、先生にその旨を早めに伝えておくことだ。「性別がわかり次第知りたい」と考えている方も多いため、先生もそのつもりで、わかった瞬間に(よかれと思い)伝えてしまうことがあるかもしれない。不本意に知ってしまうのを防ぐためにも、早めに意思表示をしておくことが大切だ。
妊婦さんのまわりの方も配慮してあげよう
妊婦さんを見るとつい「男の子?女の子?」「性別はいつわかる?」などと聞いてしまうことがあるが、中には性別を知りたくない妊婦さんもいるということを理解ておこう。妊婦さんにストレスを与えてしまうことになりかねないため、しつこく聞くことは控えたいものだ。
7. 「赤ちゃんの性別がわかる」というジンクスや迷信は根拠なし?
ところで、赤ちゃんの性別がわかるというさまざまなジンクスや迷信が存在するのはご存知の方も多いだろう。それらは本当に当たっているのだろうか?
赤ちゃんの性別に関するジンクスや迷信とは?
- お腹の膨らみ方で女の子か男の子かがわかる
- 好みの食べ物の変化で女の子か男の子かがわかる
- 顔つきや体毛の変化などで女の子か男の子かがわかる
- お腹の赤ちゃんの動きで女の子か男の子かがわかる
- 手首の脈で女の子か男の子かがわかる
- 夫婦間のパワーバランスで女の子か男の子かがわかる
- 出産月の最初の来客の性別で女の子か男の子かがわかる
- 性別判断の計算式を用いることで女の子か男の子かがわかる など
これでも一例だが、このように赤ちゃんの性別判定に関するジンクスや迷信は非常に多い。たとえばお腹が丸まって出れば女の子、前に突き出ていれば男の子といった具合だ。
いずれも医学的および科学的根拠はない
女の子と男の子、確率としては1/2なのでたしかに当たる方もいるだろう。だがこのようなジンクスや迷信に、医学的および科学的な根拠は残念ながらない。ちょっとした「占い」感覚で話のネタにしたり、楽しんだりする程度がよいだろう。
8. 性別も大切だがまずは無事に生まれてきてくれることを願おう
赤ちゃんの性別はいつわかるのかにスポットを当てつつ、先にわかることでどんな影響があるのか、また知りたい方もいれば知りたくない方もいるという現実、ジンクスや迷信の信憑性などを解説してきた。性別は当然気になるところではあるが、何よりも重要なのは赤ちゃんが無事に生まれてきてくれることだ。心にゆとりを持ち、貴重な妊娠期間を充実したものにしていただきたい。
結論
赤ちゃんの性別がいつわかるか、お父さんやお母さんにとっては大変気になるところである。お伝えしたように性別がいつわかるかの目安はあるが、女の子であれ男の子であれとにかくその赤ちゃんが「奇跡の子」であることに変わりはない。赤ちゃんの性別がどちらにせよ、無事に生まれてくることが重要であると考えよう。