きな粉といえば餅にかけたりお菓子に使ったりと、いろいろなシーンで活躍してくれる食材だ。栄養価が高い食材としても知られ、子どものおやつなどに使う人も多いだろう。今回はきな粉の気になる栄養とともに、1日の適正な摂取量や美味しい食べ方などを紹介したい。きな粉の種類も紹介するので、ぜひチェックしてみてほしい。
1. きな粉の種類にはどんなものがある?
きな粉は漢字で「黄な粉」とも書き、その名の通り黄色い粉末状の食べ物だ。大豆を炒って細かく粉砕したもので、香ばしい香りと大豆の優しい甘みが特徴。しかし、じつはきな粉には黄色以外の種類もある。まずは、代表的な種類と特徴をみていこう。
- 青きな粉(うぐいすきな粉)
青きな粉はうぐいすきな粉とも呼ばれ、青大豆を使って作られているのが特徴。青きな粉は枝豆のような淡い緑色をしていて、見ためもきれいなので和菓子などにも使われている。
- 黒豆きな粉
黒豆きな粉は黒大豆を使って作られたきな粉で、黒っぽい色をしている。黒大豆は黒豆とも呼ばれ、煮て食べられていることも多い。一般的なきな粉よりも香りが強いのも特徴のひとつだろう。ほかにも、焦がしきな粉や黒須きな粉などさまざまな種類のきな粉がある。
2. きな粉には栄養がたっぷり
きな粉は美味しいだけでなく、栄養価が高いのも大きな特徴だ。身体のために積極的に摂取している人も多いだろう。きな粉に含まれる栄養素の中でも多いのがたんぱく質。植物性のたんぱく質を効率よく摂取できるのが魅力だ。また、大豆の栄養素の中でも代表的な大豆イソフラボンも豊富に含まれている。大豆イソフラボンは骨の形成に役立つとされ、丈夫で健康な骨を作ることへの効果が期待できる。また、血中コレステロールを下げる効果が期待できる大豆レシチンやお腹の調子を整える大豆オリゴ糖などの豊富な栄養が含まれている。ほかにもビタミンや食物繊維など、毎日の生活に必要な栄養素がほとんど揃っているのだ。そのため、毎日の習慣として適量摂取するのがおすすめ。
3. 香ばしい香りと優しい味わいが魅力のきな粉
きな粉は大豆でできており、味もほとんど大豆だ。大豆本来の優しい甘みと、炒った香ばしさが感じられる。そのまま食べても美味しいが、餅にかけたりする場合は砂糖や少量の塩を加えることが多い。甘みを加えてデザートとして食べるのはもちろん、葉物野菜のきな粉和えなど料理にも活用できるのが嬉しいポイント。きな粉自体に甘みがついているわけではないため、料理に使うと大豆の香りや味をしっかりと感じられるだろう。青きな粉は一般的なきな粉と比べると甘い香りや風味が強く、お菓子作りに使われることも多い。黒豆きな粉は大きな違いはないが、見ためが黒っぽいため香ばしさを強く感じる人も多いだろう。
4. きな粉の摂取量目安と上手な食べ方
きな粉は栄養価の高い食べ物だが、たくさん食べればよいというわけではない。1日あたりの適正な摂取の目安量は大さじ1~2杯程度。大さじ1が約7gなので、1日10g前後を目安に摂取するとよい。はちみつと混ぜてペースト状にしてからトーストに塗ったり、牛乳に混ぜてきな粉牛乳にしたりすると毎日手軽に摂取できる。また、黒蜜やシナモンなど相性のよい食材と組み合わせながら摂取すると、飽きずに楽しめるだろう。ヨーグルトやコーヒーに混ぜるのもおすすめ。きな粉は価格も安く、手軽に手に入れやすいのでぜひいろいろな食べ方を試してみよう。
結論
きな粉は栄養価が高いうえにとても美味しく、アレンジしやすいため毎日摂取しても飽きずに楽しく続けられるのが大きなメリット。ちなみに、食べすぎるとお腹の調子を崩す可能性もあるため、適量を守って食べるようにしよう。