カナッペとはフランス料理の1つである。コース料理やパーティーだけでなく、クリスマスなどのホームパーティーでも見栄えがよく、簡単でオシャレなメニューとして人気があるものだ。今回はカナッペの意味や名前の由来、そしオシャレな盛り付け方について紹介していく。
1. カナッペとはどんな料理?
カナッペとは、薄く切ったフランスパンやクラッカー、ビスケットなどを土台として、チーズや野菜、サーモン、ディップなどをトッピングした料理である。彩りがよくオシャレな見た目でパーティーの前菜だけでなく、酒のつまみとしてもよく知られている。発祥の経緯や歴史は分っていないが、1600年代フランス国王ルイ14世の頃にはあったといわれており、正式な食事とは別に夜食やパーティーで酒のつまみとして食べられていたようだ。また、カナッペに非常によく似た料理で「ブルスケッタ」と「ピンチョス」がある。ブルスケッタはイタリア料理であり、つまみや前菜として用いられている点は同じである。カナッペとの違いは、ブルスケッタはカリっと焼いたパンに、にんにくをすり込みオリーブオイルを垂らすというところである。ピンチョスはスペイン料理でバスク地方の名物料理だ。小さく切ったパンを土台として、少量の食べ物がのせられた軽食という点ではカナッペと同様であるが、串や楊枝で刺して具材を留めているところがカナッペとの決定的な見た目の違いである。
2. カナッペの言葉の意味とは?由来って知ってる?
カナッペの語源はフランス語で「背もたれのあるソファー、長椅子」という意味をもつ。ネーミングの由来としては、フランスの豪華な宴会では、食卓に付く前に別室に置かれた長椅子に腰を掛けて片手にグラスを持ち会話しながら食べる習慣があり、そこからカナッペと呼ばれるようになったという説。もう1つは、パンの上にのる具の様子がソファーに人が座っている姿と似ていることから付けられたという説がある。なお、同じフランス料理でタルティーヌというものがあり、こちらはフランス語でタルティネ(塗る)という意味である。パンなどにクリームチーズ、バター、ジャムなどを塗る。はちみつとバターのように複数塗ってもよい。ちなみに塗るものは一種類だけという決まりはなく、はちみつとバターなどのように複数塗ってもよい。塗った上から具材をのせるので、タルティーヌもブルスケッタやピンチョスと同様にカナッペと似た料理である。しかし、どちらかというとカナッペは塩辛い食材を中心に料理の前菜や酒のつまみとして使われるの対し、タルティーヌは甘いジャムなどの食材を使いおやつとして出されることが多い。
3. パーティーに最適なカナッペ!オシャレな盛り付け方とは
カナッペに盛り付ける食材に決まりはない。しかし、土台となる食材がパンやクラッカーなので、あまり水分の多い食材をのせるとパンがフニャフニャになり、見た目も食感も悪くなってしまう。そのため、水分が浸み込みにくい食材を選び、さらに食べる直前に盛り付けるようにしておきたい。多少水分のある食材を使う場合、パンの上に直接のせるのではなく、ディップやチーズの上にのせるとパンがフニャフニャになるのを防ぐことができる。
また、一口で食べやすい大きさを考えて盛り過ぎないようにするのもキレイに仕上げるポイントである。もう1つ意識したいのは彩りである。具体的には赤、黄、緑のバランスを意識して具材を選ぶと見栄えよく作ることが可能だ。赤い食材:ハム、トマト、エビ、サーモン、いくら、赤パプリカなど
黄色い食材:チーズ、黄パプリカ、玉子、レモンなど
緑色の食材:アボカド、ズッキーニ、きゅうりなどこれらの色を合わせて盛り付けると、彩りのよいオシャレなカナッペができあがりだ。
結論
カナッペはパンやクラッカーに具材をのせた料理である。フランス語で長椅子を意味し、パーティーの前菜やつまみとして食べられているメニューだ。手軽に作ることができ、赤、黄、緑のバランスを意識して盛り付けるだけで彩りよくオシャレに盛り付けることができる。ホームパーティーにもおすすめの料理なのでぜひ試してみてほしい。