冷凍食品のシーフードミックスを使用するとき、解凍せずにそのまま使っても大丈夫なのか?と疑問に感じている人もいるだろう。今回はシーフードミックスの正しい解凍の仕方や冷凍シーフードミックスを活用して作るおすすめのレシピを紹介しよう。
1. シーフードミックスは解凍せずそのまま使っても大丈夫?
シーフードミックスは、ちゃんぽん・カレー・お好み焼き・パスタ・焼きそば・ピラフ・スンドゥブチゲ・あんかけチャーハンなど、ごはんや汁物、麺類とさまざまな料理に活用できる。冷凍室にストックしておくと、手早く調理したいときに重宝する冷凍食品だ。しかしスープやパスタに使用したとき、形が縮み味も抜け美味しくない......と感じる人もいるようだ。ではシーフードミックスは解凍なしで使用してもいいのだろうか。答えは解凍してから使うほうがよい。理由はシーフードミックスが氷の膜をまとっているからだ。シーフードミックスはシーフードを茹でて急速冷凍したもので、一般的に茹でた魚介類が酸化や冷凍焼けしないように、飲料水をふきつけたり漬け込んだりする。この工程でできるのが、グレーズと呼ばれる氷の膜だ。グレーズ処理に使われる飲料水には、国際的な食品の安全性や品質の基準を定めているコーデックス委員会が承認した添加物が含まれている場合もある。このグレーズは冷凍食品の品質保持には重要だが、つけたまま調理して自然解凍させると旨みなども外側に出てしまい、縮んだり美味しくないと感じたりする原因になる。ではシーフードミックスの正しい解凍方法とは?
2. シーフードミックスの正しい解凍方法とは?
正しい解凍方法は、塩水に漬けて解凍する方法だ。ボウルに水を入れ、塩分濃度が3%くらい(海水と同じくらい)になるように塩を入れてしっかりと溶かし、シーフードミックスを加えるだけでよい。塩水に漬けることでシーフードからの水分流出を防ぎ、ぷりぷりとした食感とシーフード本来の旨みを保てる。常温で夏場は30分程度、冬場は約1時間を目安におくこと。塩水に漬けても旨みが流出することはない。シーフードミックスを指でつまみ、中心にかたさが残っていなければ解凍できた証拠だ。水分に余計な臭みが含まれているため、ペーパータオルで水気をしっかり拭き取って料理に使うこと。水気を拭き取ったあとのシーフードミックスに酒を少しふりかけ、5分くらいおくと、取りきれない臭みがアルコールと一緒に揮発する。
3. 解凍するだけ!冷凍シーフードミックスの活用法
最後に冷凍シーフードミックスを活用した料理を紹介しよう。今回はシーフードミックスフライを紹介する。用意するのは、シーフードミックス・牛乳・おろしにんにく・塩・こしょう・キャベツ・ソース・溶き卵・小麦粉・パン粉・サラダ油だ。シーフードミックスは先述した方法で解凍してバットに入れ、塩とこしょうをふり牛乳とにんにくを加えて混ぜて10分ほどおく。キャベツは千切りにする。次にシーフードミックスの汁気を切り、小麦粉・溶き卵・パン粉の順に衣をつけていく。フライパンにサラダ油を入れて170℃くらいに熱し、きつね色になるまで揚げて油をきる。揚げ時間の目安は1~2分くらいだ。皿に千切りにしたキャベツとシーフードミックスフライを盛り付け、ソースを添えれば完成だ。
結論
シーフードミックスの正しい解凍方法を紹介した。繰り返しになるが正しい方法は塩水に漬ける塩水解凍だ。今後シーフードミックスを使用して調理をするときは、ぜひ試してもらいたい。また、今回は活用法としてシーフードミックスフライを紹介したが、ほかにも白ワインで蒸したり、シーフードチャウダーにして具だくさんなスープで味わったり、ピザにのせて食べるのもおすすめ。ぜひさまざまな料理に活用してみよう。