モチモチとした食感が特徴のピザ生地「ハンドトス」。耳が盛り上がっているのが特徴で、現在では最も一般的なピザ生地の一つとなっている。今回はそんなハンドトスの基本や特徴などについて解説する。また、ピザ生地として人気の「クリスピー」との違いなども確認してみよう。
1. ハンドトスとは?
![](https://scdn.line-apps.com/stf/linenews-issue-2297/rssitem-26680063/1ff8c0289363c2856100a41549b6cb443955ec20.jpg)
ハンドトスとは、生地が厚めでモチモチとした食感が特徴の、最もオーソドックスなピザ生地の一種である。ピザの耳部分が盛り上がっていて、この部分にはソースや具材をトッピングしていないのが特徴だ。また、生地が厚いためボリューム感があり、手に持ったときの安定感があるのも特徴だ。ピザ屋によっては「レギュラークラフト」や「スタンダード生地」などという名称を使っている。
ハンドトスの名前の由来
ハンドトス(Hand Tossed)という名前は、最初に大手ピザチェーンで使われたとされている。「手(Hand)」で「投げる(Tossed)」という英語での表記からわかるとおり、ピザ生地を空中に投げて均等に伸ばす「ピザ回し」がその名前の語源になったそうだ。なお、ハンドトスは現在では一般的なピザ生地の名称・種類として使われている。
2. ハンドトスとクリスピーの違いとは?
![](https://scdn.line-apps.com/stf/linenews-issue-2297/rssitem-26680063/da7563dfb34e47137eca27739c839109aaee805a.jpg)
有名なピザ生地には「ハンドトス」の他に、「クリスピー」と呼ばれるものもある。こちらはハンドトスと異なり、非常に薄くてサクサクとした食感が楽しめるのが特徴だ。ここではそんなクリスピー生地とハンドトス生地の違いについて紹介する。
その1.生地の厚みが異なる
ハンドトスとクリスピーの一番の違いは、その生地の厚みである。いずれも明確な厚みの基準はないものの、一般的にクリスピー生地の厚みは5mm程度となっている。また、ハンドトス生地はクリスピー生地よりも厚みがあるのが特徴だ。さらにハンドトスの場合は、耳が盛り上がっており、より厚みがある。このようにハンドトスとクリスピーでは、生地の厚みが異なっている。
その2.生地の食感が異なる
前述のとおり、ハンドトスとクリスピーは生地の厚みが異なる。そのため、ハンドトス生地とクリスピー生地では、生地の食感が異なるのも特徴だ。クリスピー生地はサクサク、パリパリとした食感が特徴である。一方のハンドトス生地はフワフワ、モチモチとした食感が特徴となっている。また、ハンドトス生地のほうが、生地の風味や甘みなどが感じられるのも特徴である。
3. 宅配ピザ各社のハンドトスの特徴
![](https://scdn.line-apps.com/stf/linenews-issue-2297/rssitem-26680063/70834c8705cebc81505540b5370ec0d51b65f99f.jpg)
日本にはドミノ・ピザ、ピザーラ、ピザハットなどいくつか宅配ピザチェーンがある。これらの宅配ピザでは、いずれも「ハンドトス」を選択・注文することが可能だ。しかし、それぞれのピザ生地には違いがあるため、以下で宅配ピザ各社の「ハンドトス」の特徴をまとめて紹介する。
その1.ドミノ・ピザ「ハンドトス」
ドミノ・ピザでは「ウルトラクリスピークラスト」「パンピザ」など、合計で7種類のピザ生地から選べる。そして、ドミノ・ピザでは「ハンドトス(レギュラークラフト)」という名前で呼ばれている。名前からわかるとおり、最も定番のピザ生地であり、モチモチとした食感が特徴だ。なお「クワトロ・チーズンロール」など一部の商品を除けば基本的には「ハンドトス」を選択できる。
その2.ピザーラ「ハンドトス」
ピザーラでは「イタリアン」「スーパークリスピー」「ハンドトス」の3種類からピザ生地を選べるようになっている。このうちハンドトスの特徴は風味が豊かでモチモチとした食感が楽しめること。また、耳までふっくらと焼きあがっていることだ。なお、一部の店舗では「ハンドトス」を取り扱っていない場合があるようだ。注文時にはハンドトスが選択可能かどうか確認するとよいだろう。
その3.ピザハット「もっちりハンドトス」
ピザハットでは「スペシャルクリスピー」「ふっくらパンピザ」など、5種類の中からピザ生地を選択することが可能だ。また、ピザハットのハンドトスは「もっちりハンドトス」という名前だ。こちらのピザ生地は、それぞれの店内で発酵させており、ほのかな甘みとモッチリとした食感を楽しめるのが特徴である。いずれのピザでも「ハンドトス(スタンダード生地)」を選ぶことが可能だ。
4. 家でハンドトスを作る方法
![](https://scdn.line-apps.com/stf/linenews-issue-2297/rssitem-26680063/d94b1cbdfe7376fb3391d52986294c191f59ba83.jpg)
フワフワ、モチモチとした食感が特徴のハンドトス生地は家で再現することも可能だ。ピザ生地作りに必要な食材は強力粉、イースト、砂糖、食塩、スキムミルク、水など。これらを準備したら、以下のような手順でハンドトス生地を作ってみよう。
ハンドトスの作り方・手順
- 強力粉・イースト・水を加えてよく混ぜる
- (1)に濡れたタオルをして3時間程度寝かせて発酵させる
- (2)に強力粉・砂糖・食塩・スキムミルク・水を加えてよく混ぜる
- (3)に食品用ラップをして発酵させる
- 打ち粉をしてから(4)を麺棒でお好みの厚さに伸ばす
- 生地の縁を盛り上げるようにして耳の部分を作れば完成 ※お好みのソースや具材を乗せてからオーブンで焼くようにしよう
結論
ピザ生地にはさまざまな種類があり、その代表的な生地である「ハンドトス」は、厚みがありモチモチとした食感が特徴となっている。また、クリスピー生地に比べるとボリューム感もあるので、お腹いっぱいになれるのも特徴だ。ピザ生地を選ぶときにはここで紹介した特徴などをぜひ参考にしてみよう。