「罹患」の読み方ってなに?
新型コロナウイルスの影響でよく目にする、「罹患」。これってなんと読むのでしょう? 上司や友人の前で、間違った読み方で話さないために覚えておきましょう!
◆正解は「りかん」
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罹患の罹が羅に似ていることから、「らかん」と読むのは間違いなので気をつけてくださいね。
「罹」は『病気や災難などを身に負う』という意味を持ち、訓読みでは「かかる(罹る)」と読みます。
なお、罹は一般社会で用いられる漢字の目安とされる常用漢字にはあたらないため、あえて「り患」と表記する場合もあるんですよ。
「患」は『1. 心配する。心配事。2. 病気になる。病気。3. 患者。』の意味を持ち、訓読みでは「わずらう(患う)」と読みます。
「罹患」は病気になるという意味を持ったふたつの漢字が組み合わさってできているんですね。
「医者にかかる」は罹る? 掛かる? どっち?
では、医者にかかるに使われるかかるはどっち? 先ほど紹介した、「罹る」であっているでしょうか。
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◆正解は「掛かる」
「掛かる」は『処置・処理をまかせる。扱われる』という意味を持ちます。
昨今、推奨されているかかりつけのお医者さんの話題が続いていますが、かかりつけも漢字に変換すると、「掛かり付け」となります。いつも処置をお願いするお医者さんがかかりつけ医なんですね。
いつも処置をお願いする=よく行く、というイメージでかかりつけを使いますが、かかりつけを使うのは、お医者さんや歯医者さん、薬剤師さんなど、処置を行う医療行為に携わる方々です。
よく行く飲食店などには使いません。その場合は行きつけになります。
◆罹るが使われるときは?
一方、「罹る」は病気や災難にあうこと。
そのため、「インフルエンザに罹る」という場合だけでなく、「災害に罹る」といった場合にも使います。
あまり馴染みのない使い方ではありますが、「罹災」(りさい)は馴染みがある言葉ではないでしょうか。『地震・火事などの災害にあうこと』ですね。
連日不安なニュースが続いていますが、一日も早く「罹」も「患」も目にしない日が来ますように!
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