【目次】
・「恩着せがましい」の意味とは?
・「恩着せがましい」の英語表現は?
・「恩着せがましい人」の特徴とは?
・「恩着せがましい人」への対処法
・最後に
「恩着せがましい」の意味とは?
せっせと世話を焼いてくれるのはいいのですが、下心がどうも見え隠れしている…。そんなことってありませんか? 本記事では、ちょっと困った「恩着せがましい」人への対処法をご紹介します。

(c)Shutterstock.com
まずはじめに「恩着せがましい」という言葉の意味をきちんと理解しておきましょう。
◆「恩着せがましい」の意味
「恩着せがましい」とは、恩を押し付けて、相手に感謝を強いる様子のことを言います。「手伝ってあげたんだから、感謝しなさいよね!」といった具合です。
似たような言葉に「押し付けがましい」という言葉がありますが、こちらは相手に自分の考えや意見を押し付けることです。「恩着せがましい」との違いは、相手に感謝の気持ちを強いるかどうか。「ありがとうと言ってほしい」という見返りをもとめている点が違います。どちらもネガティブなものですが、相手に強いる点では「恩着せがましい」の方が困った感じがしますね。
「恩着せがましい」の英語表現は?
ちなみに、「恩着せがましい」を英語で言うと「patronizing」といいます。経済的な後援者のことを「パトロン」と言いますね。動詞「patronize」はパトロンとして後援、サポートするという意味で、「patronizing」になると恩人ぶったという意味になります。
「恩着せがましい人」の特徴とは?

(c)Shutterstock.com
では、「恩着せがましい」人とはどういう人のことを言うのでしょう。「恩着せがましい」人の特徴を挙げてみます。あなた自身や、あなたの彼氏が大丈夫か診断してみてくださいね!
1:「やってあげる」が口癖
人のために何かをした時、何気なく「やっておいてあげたよ」と言ってはいないでしょうか。「やっておいたよ」でいいところを、「恩着せがましい」人は無意識に「やってあげた」というのです。この「あげた」には上から目線を感じますね。「恩着せがましい」人は基本的に上から目線でものを言いがちです。
2:自己中心的な考え方をする
「恩着せがましい」人は、基本自己チューです。相手のために何かをする、のではなく、相手のために何かをする自分に意識が向いており、相手のことを思っているようで、実は思っているのは自分のことなんです。相手に何かをしてあげることで、優越感や自己満足に浸る…。これが「恩着せがましい」人の大きな特徴です。
3:とにかくポジティブ
「恩着せがましい」人は、何事も自分に都合の良いようにとらえます。ゆえに、なんだかいつもポジティブ。周りの人がしらけていても、それにはちっとも目もくれず、やたらとポジティブマインドで突き進むのです。
4:損得勘定が得意
「恩着せがましい」人は、人に恩を着せることで自分ににどんな見返りがあるかを上手に判断します。要するに、損得感情がお得意。ちょっと親切にすることで、2倍3倍の良いことが自分にないと、恩を着せたりはしません。厄介なのは、それを勝手に計算しているところです。
5:スピリチュアル系が好き
「恩着せがましい」人は自分に自信がないことが多いのです。なので、ジンクス、スピリチュアルといった系統のものに意外と興味があります。「こうするとうまくいくよ」とか、「あそこにいくと運気が上がる」とかいう情報が大好きです。
6:空気が読めない
「恩着せがましい」人は常にドヤ顔です。フォーマルなシーンであっても気にしません。目上の人にまで「ボクって、本当に役に立つでしょう?」とばかりに細々と気を遣います。謙虚な姿勢でするのではなく、評価されたいのがミエミエなので、恩を売られたほうはゲンナリしてしまいます。
7:人の話は聞かない
「恩着せがましい」人は人の話や態度に注意を向けません。先にも述べましたが、人に興味があるようで、結局は自分にしか興味がないため、相手の言うことにも関心はないのです。相手の反応や意見を聞き入れることがないので、「傲慢な人」という印象を持つ人も多いでしょう。
「恩着せがましい人」への対処法

(c)Shutterstock.com
いかがでしたか? あなたの彼は大丈夫でしたか。「恩着せがましい」人の困ったところは、自覚症状がないこと。本人は、とにかくいいことをしていると思い込んでいるので、注意をしても伝わりにくいのです。そんな時に役立つ「恩着せがましい」人への対処方法をご紹介しましょう。
1:受け流す
「恩着せがましい」人の、下心ミエミエの言動はイライラするものですが、基本的に悪気はありません。喜んでほしいだけなのです。なので、イラッとするとは思いますが、そこは仏心で乗り切って、さらりと受け流してしまいましょう。
「あ、ありがとね」ととにかくお礼さえ言えば、「恩着せがましい」人もひとまずは満たされます。いちいち噛み付いていると無駄なケンカが増えるだけなので、あなたの方が大人になって受け流しておきましょう。
2:先手を打つ
「恩着せがましい」が求めているのはお礼です。あなたが出すであろう見返りを期待しているのです。なので、先手を打っておきましょう。「そんなことしてもらっても、何にもお返しができないので…」と先に言ってしまうのです。
大半はそれでも「気にしないで!」と何かしてくるでしょう。その時にも「ありがとう、お礼もできないのに」と念押しを。こうされると「恩着せがましい」人はぐうの音も出ません。
3:倍返しにする
「恩着せがましい」人に恩を売られたら、相手も驚くほどの感謝を伝えるというのもひとつの対処方法です。「ありがとう」ですませずに、「ありがとう! ホント、助かったわ。あなたがいなかったら乗り越えられなかったわ!」などと、必要以上に感謝の気持ちを伝えましょう。そうすれば、「恩着せがましい」人が逆にちょっと引いてくれて、その後、しばらくはマシになるようです。
最後に

(c)Shutterstock.com
「恩着せがましい」人というのはとてもザンネンな人です。人の役に立ちたい気持ちがあるのはいいのですが、結局は自分に見返りがないとできないのですから。
でも、“人の役に立ちたい”という気持ちはいいことですよね。その気持ちだけを残して、「見返りなんかなくてもいいや」と思うにはどうしたらいいのでしょうか。まずは、視野を大きくもつこと。
もし、あなたの彼に「ちょっと恩着せがましいんだよね」と思うところがあれば、ふたりで新しいことにチャレンジしてみましょう。目線が変わると、気持ちの持ち方も変わってくるものですよ。
TOP画像/(c)Shutterstock.com