【取材・構成:東京スポーツ・藤井真俊=コラム『馬ラエティBOX』】
今年の新人騎手を、履歴書風のインタビューで紹介する「わたしの履歴書」。最終回を締めくくるのは美浦所属の横山琉人騎手です。
横山義行・元騎手の次男。平地と障害でそれぞれ100勝という史上5人目の偉業を遂げた父の姿に憧れてジョッキーを志しました。
4月10日の中山1Rをノアファンタジーで逃げ切って待望のJRA初勝利も達成。父の背中を追いかけて、第一歩を踏み出しました。
◆出身地
茨城県です。
◆経歴
幼稚園の頃には競馬に興味を持つようになりました。と言っても、平地のレースより障害レースばかり見てましたけど(笑)。きっかけは競馬場に父の出るレースを見にいった時のこと。メルシーエイタイムが勝った2007年の中山大障害で、ちょうどそのレースで父がJRA通算200勝を達成したんです。一緒に記念撮影の写真も撮らせてもらったんですよ。
◆運動歴・乗馬歴
乗馬だけですね。小学3年から乗馬クラブに通わせてもらって、小学5年からは美浦トレセンの乗馬苑の少年団に入りました。
◆志望動機
父の姿に憧れたからです。テレビや競馬場で、父がレースに乗る姿を見て格好いいなと思いました。とくに乗馬を始めてからは、絶対に将来は騎手になりたいと思っていました。
◆趣味・特技
スポーツ観戦ですね。海外サッカーのほかに、兄がテニスをやっていたので、海外のテニスなどもよく見ます。これといった特技はないですけど、卓球はまあまあ得意ですよ(笑)
◆所属先 相沢郁厩舎
・所属先の紹介
相沢先生には赤ん坊の頃からお世話になっています。それというのも自分の実家と相沢先生の家が近所だったんですよ。だから以前はよくお年玉をもらったりもしていました。今は師匠と弟子という関係で、礼儀や挨拶など色々と指導して頂いていますが、本当に優しい先生です。
スタッフの皆さんも優しい方ばかりで、厩舎の雰囲気もすごく明るいですね。とても働きやすい環境です。
・兄弟子
石川裕紀人先輩が現在も所属している兄弟子です。石川先輩もとても優しくて、自分が聞いたことに対して何でも答えてくださいます。競馬場では一緒にレース後のパトロール映像を見て、馬のコントロールだったり、技術面のアドバイスもしてくださるので助かっています。
◆自己PR
どんな馬であろうと、ひとつでも上の着順を目指せるように最後まで一生懸命に乗ります。今は師匠や父に止められて障害レースには乗っていませんが、いずれは障害にも乗って父のようにJ・GIレースも勝ちたいです。
◆本人希望記入欄
父へ
現役時代は落馬や怪我が多かったですが、それでも何度も復帰を果たした姿を見て本当に格好いいと思っていました。
平地、障害でそれぞれ100勝したほか、障害リーディング、J・GI制覇などすごい記録を残しましたが、自分もそれを上回るくらいの記録を残せるように頑張ります。
◆師匠からの推薦文
グズグズしたところがなくて、明るくハキハキとしています。みんなから可愛がられていますし、騎手向きの性格だと思いますね。
お父さんの姿を見て、騎手という職業の華やかさだけでなく、危険や厳しさもよく理解しています。
周りの同期が先にたくさん勝ったとしても、決して慌てずひと鞍ひと鞍を大切にして、今のまま真っすぐ伸びていってくれればと思っています。
外部リンク