現地時間で6日にロンドン・ウェストミンスター寺院で開催された、チャールズ国王の戴冠式。この戴冠式で長時間にわたり宝剣を持っていたペニー・モーダント枢密院議長が、大役を務めるにあたり失敗しないために講じた策について明かした。
この日、国王の戴冠を祝福するために各国から集まった要人やセレブに負けず、人々からの注目を浴びた女性がいた。
イギリスで英保守党の下院院内代表を務める、ペニー・モーダント枢密院議長だ。
現在50歳のモーダント議長は戴冠式で、善悪を判断する能力を象徴する宝剣を持つ大役を担った。女性がこの役割を務めたのは英国の歴史上初めてだったということもあり、モーダント議長は注目を浴びたのだが、すごかったのはその点だけではない。
実はこの剣、121センチメートル、重さはなんと3.6キログラムと、長時間持ち続けるには大変な重さだったのである。
その剣を1時間以上にわたって持ち続けたモーダント議長。今回、BBC Newsのインタビューに応じ、司会者のニック・ロビンソンから「戴冠式までにどれだけバーベルで鍛えたのか」と質問を受け、次のように答えたのだった。
「この件について、噂が独り歩きしてるわね。だけど実際は、もう6カ月もジムに通っていなかったの」
「(剣を持つにあたり)何事も問題ないよう、ぬかりなく準備した。失敗しない様にと、式の前には鎮痛剤を飲んだわ。だけど大丈夫だった、何事もなく終わった。持っていた時間も、式の半分だけだったし」
「とても重い宝剣のあとは、精巧な作りの献納の宝剣を持つことになったけど」
また、自身と同じように将来的に大役を担うことになる人へ向け、モーダント議長は、「練習をし、当日はちゃんと朝食をとり、履き心地のいい靴を履くこと」とアドバイスしていた。
MTV NEWS