大の犬好きとして知られるレディー・ガガに、悲劇が起きてしまった。現地時間で2月24日の午後9時40分、散歩代理人のライアン・フィッシャーさんがガガの愛犬であるフレンチドッグ3匹、コウジ、グスタヴォ、ミス・アジアを連れて自宅のあるロサンゼルス、シエラ・ボニータ周辺を散歩していたところ、車で現れた2人組に銃で胸を撃たれ、コウジとグスタヴォの2匹が誘拐されてしまった。
誘拐の瞬間を目撃していた近隣住民はすぐさま緊急電話の911に通報し、重傷を負ったライアンさんは地元の病院へと救急搬送された。警察が現場に駆け付けた際、ライアンさんの意識はあったものの呼吸をするのがとても苦しそうで、“危篤状態”だったと各アウトレット誌が伝えている。
TMZが公開した映像には、犯行の瞬間がはっきりと映っている。周辺の住宅に設置された防犯カメラの映像で、閑静な住宅街を散歩していたライアンさんの前に、突然白い乗用車が現れる。車から降りた2人の人物はライアンさんに襲い掛かると、そのまま道路上でもみくちゃに。フェンスに隠れてしまって何が起こっているのかは確認できないが、ライアンさんは甲高い声で「助けて!」「ノー!」と叫び、犯人たちは「諦めるんだ」などと声を荒げている。
約24秒間ほど小競り合いが続いたのち、住宅街に突然銃声が鳴り響く。これは、犯人グループがライアンさんの胸部を銃で撃った時の音で、ライアンさんはさらに叫び声を上げ、一緒に散歩していたガガの愛犬も鳴き声を上げるも、犯人たちはコウジとグスタヴォを抱きかかえ車で逃走したのだった。車が走り去った後には、道路に横たわるライアンさんに駆け寄るミス・アジアの姿が確認できる。
カメラの映像に映っていた犯人は2人だけであったが、そのどちらも後部座席から降りてきて犯行後はコウジとグスタヴォを抱きかかえ再び後部座席へ戻っていたことから、恐らくはもう1人、車を運転していた人物がいたと考えることが出来る。しかし、今のところ犯行グループの明確な人数は定かになっていない。
The Sun誌によれば、アメリカでのフレンチブルドッグの平均販売価格は2,000ドル(約21万円)で、個体によっては10,000ドル(約100万円)を超えることもあることから、犬種としての価値を狙った犯行だと考えることもできると伝えられている。
また、現地当局へ通報を行ったバック・エンジェルさんは、「犯行はもう5年間も誰も住んでいないようなエリアで起こった。犯人は襲撃の場所としてそこを選び、身代金目当てでレディー・ガガの愛犬を狙ったに違いない」と話しており、犯人グループはライアンさんがガガの散歩代理人をしているのを知っていたという可能性を示唆している。
現在ローマに滞在中のガガは、愛犬が誘拐されたということを聞き、コウジとグスタヴォに関する情報提供の懸賞金として500,000ドル(約5,300万円)を支払うと提案しているという。
MTV NEWS