胸に迫る切ないピアノバラードソング「when the party's over」をリリースした若手シンガーソングライターのビリー・アイリッシュ。同時に公開されたミュージックビデオがシンプルながら強烈な印象を残すものだと話題となっている。
このMVは真っ白な部屋のなか、真っ白の服を着たビリーが黒いドリンクを飲み干すところからはじまる。それから約20秒後にビリーが泣きはじめるのだが、その涙がぎょっとするほど真っ黒。まるで飲んでいた黒いドリンクがそのまま目頭から溢れ出しているような演出になっている。涙を拭ったことで顔が黒く薄汚れ、着ていた服にも黒い涙が付いているビリーの姿はグロテスクだが美しい。
この"黒い涙"のアイデアはファンによるものだそうだ。ビリーはMV公開にあたり、「しばらく前に、私が黒い涙を流している美しい絵をファンからもらってね。素晴らしい絵だと思ったから実写化したいと思ったの」 「私のチームを全員呼んで、頭のなかのアイデアをそのまま伝えたわ。皆が取り組んで実現させたあの映像は非現実的で信じられないぐらい素敵になったと思う!」と声明を出していた。
ところで、この黒い涙はどうやって流すことができたのか?実はその謎、ビリー本人によって明かされている。彼女は先月、後頭部から目頭まで繋がっているチューブを顔にくっつけている様子をインスタグラムに投稿し、後に削除していた。チューブ伝いに黒い液体を流し、そのチューブをなんらかの方法で見えなくしていたのだろう。
MTV NEWS