開幕から早くも約1カ月が経過した2024年シーズン。日本人選手はこの3・4月にどのような活躍を見せてくれたのか。それぞれの選手の成績を振り返り、独断と偏見で通信簿としてA~Eの5段階で評価をしてみた。まずは4人の打者から。絶好調の大谷や、怪我から復帰したヌートバーの評価は?
大谷翔平(ドジャース) GRADE:A
打率.336 本塁打7 打点19 盗塁5 OPS1.017
開幕戦から2安打1打点の活躍を見せた大谷は、本拠地開幕の第3戦(現地時間3月30日)から22試合連続出塁をマーク。二塁打13、本塁打6、打率.386と好調をキープし、4月23日のナショナルズ戦では松井秀喜に並ぶ日本人選手最多のMLB通算175本塁も放った。3・4月は多くの長打を重ね、二塁打14はリーグトップ、打率は同6位、OPSは同4位を記録。MLB公式サイトが選ぶ「4月のMLBチーム・オブ・ザ・マンス」では指名打者で選出されたことも踏まえれば、文句なしの最高評価だろう。
鈴木誠也(カブス) GRADE:C
打率.305 本塁打3 打点13 盗塁0 OPS.893
開幕3戦目(3月31日)から6試合連続出出塁。その間のロッキーズ戦では2試合連続で本塁打も放った。4月14日にマリナーズ戦では今季すでに5度目のマルチ安打を記録するも、そのあと右脇腹痛でIL(負傷者)リストに入り、復帰は5月中旬とみられている。欠場期間が長かったものの、出ていた試合ではチームを牽引する活躍を残していたため、C評価としたい。復帰してからの鈴木が再びその打棒を振るってくれるのが楽しみだ。
吉田正尚(レッドソックス) GRADE:D
打率.275 本塁打2 打点11 盗塁0 OPS.736
開幕から安打は記録するも初アーチは16試合目。その後も打率2割前半と低迷し、スタメンの座を譲る試合も増えていた。しかし、6戦ぶりに先発出場した4月27日には4安打の固め打ちを記録し、その高い技術力をアピール。翌28日にも先発出場するも、左手親指を痛めて途中交代し、その後、29日から10日間のILリストに入った。
ラーズ・ヌートバー(カージナルス) GRADE:E
打率.185 本塁打1 打点7 盗塁2 OPS.607
オープン戦で左脇腹の肋骨を骨折し、ILリストで開幕を迎えたヌートバー。復帰したのは4月12日のダイヤモンドバックス戦。「6番・レフト」でスタメン出場し、3回の第2打席では早速、今季初アーチを放った。そこから完全復活が期待されたが、本調子に戻るにはまだ少し時間がかかりそうだ。
大谷以外は故障に悩まされた日本人打者。とは言え、まだまだシーズンは始まったばかりだ。このままの活躍を続ければ、今季も凄まじい成績を残しそうな大谷に加えて、怪我からの復帰が見込まれる鈴木と吉田、そして、復調が期待されるヌートバー。日本人バッターは5月にはどんな活躍を見せてくれるのだろうか。その活躍から目が離せない。