2021年に導入されたシティコネクトユニフォーム。通常のホーム/ビジターのユニフォームとは一味違ったデザインで、本拠地を置く地域の文化や特色をモチーフとしている。一つひとつのデザインに注目すると、チームと地域のつながりや歴史を感じられる。そんな色とりどりのシティユニフォームに込められた意味を見ていこう。
今回紹介するのは、先月お披露目されたドジャースの2つ目のシティコネクトユニフォーム。大谷翔平、フレディ・フリーマン、ウィル・スミスによるキービジュアルが公開されると、現地のみならず日本でも注目を集めた。
2021年に導入されたドジャース1つ目のシティコネクトユニフォームは、前面に“Los Dodgers”の文字が記されており、ロサンゼルスのラテン文化に敬意を示したもの。上下ともドジャーブルーに染まったルックが目を引く。
それとは打って変わり、今回のユニフォームはクリーム色が基調に。座席の色など、ドジャースタジアム内で使われているカラーのドットを散りばめ、銀河をイメージ。ロサンゼルスの輝きと多様性を表したものだ。
ロゴや背番号のデザインは「ロサンゼルス・ドジャース」としての原点にフォーカス。ユニフォーム正面“LOS ANGELS”のフォントは、ドジャースがロサンゼルスで初めてホームゲームを開催した「ロサンゼルスメモリアルコロシアム」の看板から着想を得ており、ロサンゼルスの明るい未来へ向かうような飛行機雲も描かれている。背番号は、ドジャースがブルックリンからロサンゼルスに移転した1950年代に主流だった字体をオマージュした。
また、右袖とキャップに施されたマークは、おなじみの“LA”のロゴと“D”のロゴを組み合わせ、ドジャースのチームコード“LAD”を表現している。
そして左腰に注目すると、“It’s Time for Dodger Baseball(ドジャース野球の時間だ)”を表した #ITFDB のタグが。ドジャース名物実況アナウンサーとして活躍したヴィン・スカリー氏に対する敬意を示している。
初着用日となった6月22日(日本時間23日)のエンゼルス戦では、3試合連発となる23号2ランを放った大谷。7月6日(同7日)のブルワーズ戦でも28号ソロが生まれた。チームと街の歴史になぞらえたこのユニフォームで、ロサンゼルスに大きな夢を与え続けてくれるだろう。
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